「夫婦でお金を貯める方法」という話をしている時に、結局のところ「お金のコミュニケーション」が苦手なんだな、ということに気がつきました。

お金の価値観って、自分の生活史やプライベートな部分を曝け出す行為だから、ちゃんと話すのって難しいよね。
ただ、「コミュニケーションを取らない」ことは、9割がた夫婦の争いの火種になります。喧嘩はお互いにとって最終的な意思疎通の手段ではありますが、「イライラを溜め込んでから突如として戦争」よりは、「小出しにお互いの価値観を知り、相互理解・尊敬につなげる」ことが最も発展的な手段だと思います。

簡単に言えば、普段からお金のこともしっかり話し合おうねってことだよね。不満を溜めてから喧嘩するんじゃなくて。
というわけで、このページでは「話し合いのために必要な夫婦・カップル・パートナーにおけるお金の価値観の基本的な情報」をまとめていきます。
お金の価値観はなぜ違うのか

まず、二人の異なる人間が、別々の人生を歩んできたことを考えると、当然、お金の価値観がピッタリ合うということはほぼあり得ません。
まずは、お金の価値観がどうして違うのかということと、価値観を「合わせる」ことと「違うを活かす」について話していきます。
お金の価値観は違って然るべきということ
少し難しいのが、「なるべく価値観の合う人と一緒になるべきか」というと、案外そうでもないということ。
価値観の異なるふたりがうまくやっていくためには
少し別記事に移行しました。面倒かけて申し訳ないです。
「倹約家」と「浪費家」タイプの二人が結婚しても大丈夫か、的な話をしましたので、こちらの記事も参考にしてみてください。

収入格差とお金の管理の話
「男女の収入格差」と「妻がお金を管理するということ」に関する情報も、こちらも別記事にしました。

夫婦でのお金の管理を考える

夫婦・カップル・パートナーなど、自分と一緒に生計を共にする他人と一緒に「お金を管理する」たたひひことについて解説します。
夫婦で必要な貯蓄額
これは細かい部分まで入り込むとライフプランナーの役割になるので、ここに計画すべき問題です。大雑把に把握したい場合には「将来の経費」を計算して貯蓄を組み立ていく必要があります。
将来の支出はある程度は計算できます。ライフイベントにかかるお金は大体のところは決まっているからです。ただ、将来の価格変動には対応しないので、何かあるたびにライフプランを見直す必要はあります。プランナーに依頼する人は結局この辺りのことをおそろかにするので、意味のないライフプランに一喜一憂することになります。
将来の収入もほぼ固定されるので、こちらも計算はしやすいです。ただ、やはり「自分が仕事を辞めない」大前提となり、「年金」も「出世」も一律に計算されてしまいます。なぜか年金システムが消滅せずに、会社がずっと安定した業績を上げ、自分が雇用され続け、しかも昇給までするというガバガバな計算にはなりますが、とにかく計算はできるのです。
収入は減る方にベットする
これからの時代は確実に「年金だけで暮らしていくことはできない」ので、安全圏を貯蓄と年金でキープしながら、老後の彩りを添えるものとして「60代以後の働き方」についても考えておく方が良さそうです。
定年後の収入をあてにしてプランニングすると破綻することは目に見えています。働けなくなる時は突然やってきます。定年を迎える前に働けなくなることも考えられるでしょう。さらに、定年後に必要な経費も社会情勢によって変動します。

あてにする収入は減る可能性があるけど、必要な支出は増えるかもしれない、ということだね。
老後資金がない家庭も多い
ちなみに、意識高い人たちは老後資金を溜め込むために「いくらあったらいいのか」っていうのをちゃんと計算して準備していくんですけど、世の中、そんなに意識高い人は多くないんです。意識高い人ってそんなに多くないのに、ちゃんと多くの人は生存しているので案外救済措置が多いんですよ、日本って。

意識高い人は、ぶっちゃけ放っておいてもそれなりに暮らせるからいいんですけど、そんな準備をするまでの余裕がない人の方が世の中多かったりするのです。
年代/貯蓄額 | 20歳代 | 40歳代 | 60歳代 | 70歳以上 |
100万円未満 | 35.1 | 7.2 | 4.5 | 4.9 |
100~200万円 | 16.2 | 8.8 | 5.3 | 4.0 |
200~300万円 | 16.2 | 9.0 | 4.2 | 5.1 |
300~400万円 | 5.4 | 7.4 | 5.1 | 5.4 |
400~500万円 | 2.7 | 5.4 | 3.6 | 2.8 |
500~700万円 | 5.4 | 12.0 | 7.7 | 8.9 |
700~1,000万円 | 8.1 | 11.4 | 6.8 | 9.3 |
1,000~1,500万円 | 0.0 | 11.2 | 12.8 | 11.9 |
1,500~2,000万円 | 0.0 | 6.2 | 7.5 | 8.8 |
2,000~3,000万円 | 0.0 | 3.8 | 11.9 | 12.3 |
3,000万円以上 | 0.0 | 3.6 | 20.2 | 16.1 |
例えば年代別の貯蓄額を見ると、必要とされる2,000万円から3,000万年に貯蓄額が到達している方はとても少ない。60歳になると30%近くは到達していますが、これからの時代も同じように稼げるとは限りません。
若いうちに稼ぎきることが求められる
働き方改革が達成されると、同一労働同一賃金が基本的な給与体系になると考えられます。また、副業などのことも考えると「動けるうちに稼ぎきる」がトレンドになると思います。この流れから考えると、「働いた分だけ給料をもらう」世の中となり、年功序列の給与体制は完全に崩壊し、30代〜40代が最も稼ぎやすい社会になると私は考えています。
ただ、この給与構造だと「仕事を覚えていない20代」と「動きたくても動けない高齢者・障害者」の働き方について考える必要があります。

強い人だけが稼いで、社会的に立場の弱い・能力の低い人が全く稼げない「弱肉強食」の社会になっちゃうよね。

仕事に関しては業務が分割されることで「より働きやすく、望む人に仕事が配分される」社会にはなっていくと思いますが、とりあえず給与体系は「年功序列に増える」ということはないと思います。
「今は貯蓄が少なくても将来的に増える」ことをあてにしすぎると、50代で仕事が急激に減って80歳まで「稼ぎの少ない作業を強いられる」ような生き方になる可能性はあるということは覚えておいてください。
老後資金がないとどうなるの?
ふと思ったのですが、じゃあ7割近い「老後資金の足りない人たち」はどうなるかと言えば、案外どうにもならずにそれなりに生きていけるんじゃないのかな、とも思っています。
ある程度自分たちで健康に気を配って生きていくことにはなるし、70、80歳になっても働く必要は出てくることは不便と言えば不便かもしれません。
リタイアのタイミングはぼんやりしてくると思いますし、「どのタイミングで仕事を辞めるか」を自分たちで選ぶことにはなると思います。
大事なのは「老後の自分が働ける環境づくり」
資金が足りないので働くことは仕方がないとしても、働く期間が延長されることは必ずしも不幸せなことじゃないし、不幸せなことにならないような「将来の自分たちが働きやすい環境」を今から作っていけばいいと思います。
若い人たちが動きやすい(失敗してもいい)ような仕組みづくり、高齢者が参加しても業務が適当に配分できる仕組み、細かい業務を分担しても給与に反映される仕組み、今から準備しておけば自分たちの老後も「楽しく働きやすい環境」も作れるはずです。
医療は発展していくので、保険適用できる治療は増えて、かつ在宅で治療できる仕組みが整ってくると思います。必要な治療費は増えても公的保障である程度補えるなら、当面の生活費をキープしながら、安定して暮らす場所があり、かつ可能なら子供夫婦などと同居すればある程度の生活は維持できると思います。

だから、大事なのはみんながみんな「働けるうちにお金を稼ぎ切る」ことじゃなくて、子供と一緒に住んでもいいと思える関係性を維持したり、家事や育児のスキルを磨いて孫が生まれた後の家を守る役割を作ったり、80歳になっても職場にいることができる潰しのきくスキルを身につけることだったりするよね。
夫婦での稼ぎ方・働き方を考える

お金の話で重要なのは、まずは、「どうやって収入源を確保するか」ということ。仕事と家事・育児のバランスについての話です。
家事の価値を知る
お金の話になると「俺が稼いできている!」とコントロール権を奪おうとする輩がいるのは事実です。
この人を論破すること自体は簡単なのですが、論破されていることに気づかないか、論破される前に怒って議論が終了・成立しなくなるので、この点については話はしません。
ですが、相手の家事業務に敬意を表したり、正しい時間の使い方を考えることは有益です。この辺りの「家事のコスパと専業主婦の年収」に関することを別記事にまとめましいえたので本当に暇で仕方がない時にでも読んでみてください。

仕事と家事とのバランスは?
仕事と家事のバランスが「男女完全分業制」のテンプレが崩れた今、見直す必要が出ていています。これに正解はなく、それぞれの夫婦・カップル・パートナーによって適切な分担方法があると思いますが、ポイントとなる部分だけ書き出しておきます。
- 資産形成も含めて、生活を維持できる収入を把握する
- 収入プラスアルファとして、リスクに備えたり人生に彩りをつけるために必要な収入を考える
- 収入に対して必要となる仕事量を考える
- 家事・育児に必要な時間を考える
雇用されているからこそ、仕事は休んで家事・育児をやる
仕事は雇用契約が解消されない限りは多少のスキップ(休むこと)は許されますが、家事・育児はドメスティックな業務になるので家族の誰かがやる必要があります。風邪をひいても入院しても、身の回りのことは誰かがやらなければ片付きません。
必要分の収入が得られる雇用についている場合には、契約以上の仕事を増やすよりもまずは家庭内の業務が正しく遂行されるように運営されることが望ましいと考えられます。
家事業にコミットできない男性
男性は「働いていることが偉い」と考えがちだけど、生活が破綻しやすいのは「家事・育児が放棄されること」です。
収入は生活を運営する上で必要なガソリンではありますが、ガソリンだけでは動けません。適切に家庭内の作業が片付いてこそ、安定して仕事ができるのです。ガソリンだけでやっていけると思うなら、試しにガソリンだけで走ってみるのが一番です。
家事の代行などにガソリンを注入することはできますが、あれはかなりガソリンを食います。燃費の良い走りができるのは、家事をやってくれる方のおかげです。
家事だけやっていてもガソリンがなければ走れないので、「家事をやっているから偉い」ということでもありません。この辺りのバランスを考えて、仕事・家事の時間の使い方を相談できるといいと思います。

仕事を言い訳に家事ができないなら、まずは仕事にものを言える立場になれるように頑張らないといけないね。

雇用主と対等の立場で契約の話ができると、職場での居心地も良くなるよね。つまり、簡単に使い捨てされない社員になればいい。
専業主婦に給料の話
少しダラダラと書きすぎたので専業主婦の話は別記事に移しました。

夫婦で仕事をするメリットを考える
簡単に言えば、夫婦の方がリスクを取りやすくなるので、トータルの収益を増やしたり、仕事量をうまくセーブしながら生活の質を上げやすくなります。
二人で一緒ではなく、二人違うのがいい
パートナーとは「お金」の価値観が一緒がいいというのが通説でした。実際、浪費家と倹約家が同じ財布で暮らす分にはストレスが溜まります。しかし、財布を別にして自己責任でお金の管理をしていく分には、「価値観は少し違うくらいがいい」場合があります。
これまでの世の中だと、お金の価値は一定で推移し、収入源も限定されておりかつ会社が安定している限りは一定水準で昇給できるので、シンプルに「貯金」こそが美学でした。将来の収入も支出も計算しやすかったのでリスクにトライする必要性も薄かった。

資本主義と言いながらも、会社に飼われているうちは衣食住は最低限保証されている生活はできていましたよね。

程度のこそあれ、収入が安定していれば、身の丈を考えない浪費だけが身を崩す要因だもんね。
ですが、これからの時代はお金の価値も変動し、自分が稼ぐ金額に天井がなくなり、一方で仕事が分化していくことで雇用からの収入も減額されていく可能性があります。
ちょっと面倒でこれからの働き方
これからの時代の働き方についてはまた別の記事でまとめますが、仕事はジョブ・業務ごとの部分契約になる可能性があります。自分の得意なことをチョイスしながら、必要な収入を自分で調整して仕事を選び、複数の雇用関係を結ぶ可能性が出てきます。
副業の影響で、優秀な人材が流動的に業務提携できる世の中になったから、会社としても人間一人の生涯を雇用契約で買い取る仕組みから、プロジェクトごとに最適な人材をその都度編成して自社の利益を獲得する流動的な組織が求められるように変化していくと考えられます。
もちろん、マネジメントするのは自社が雇用している人材になりますが、自社組織に縛られない自由な編成で化学反応を起こした方がより活発な議論が生まれて、新しいモノが作れることが期待できます。デメリットもいっぱいありますけどね。

とにかく、雇用形態が変化するということは、もっと稼げる人も出てきて、一方で稼ぐ人たちにお金が流れて、お金を稼げない人もこれまで以上に増えるとも考えられます。
でも悪いことばかりじゃない
業務が適正化・細分化することで、「誰にでもできる仕事」は外注として「稼げない人たち」に割り振られると思いますが、稼げない人たちはこういった「時間はかかるけどお金にはならない」仕事を請け負い続けて貧乏の螺旋にハマっていきます。
逆に、なかなか雇用されることのなかった身体・精神・発達・知的障害を持った方や、これまでの職歴は豊富だがフルタイムでの勤務が難しい高齢者がパートタイムとして働く場合の雇用形態の見直しがはかられて、より安定した収入を得ることができるようになる社会、にもなると思います。
話が少しそれましたが、雇用形態が大幅に変化する世の中に突入することが考えられると、夫婦での働き方にも変化が起きると考えられます。
やることが決まっているとライフプランはテンプレ対応
これまでは「男が外で働く、女が家で働く」ことが一般的で、ある意味ではこれも時代としては合理的な働き方でした。平等であるかは疑問ですが。
つまり、きっちりと業務・役割を分担することは、性別だけで「大体の障害を見越した一貫した教育・就業のライフプランが可能」であり、型にはめることでベルトコンベア式に「仕事」「育児」「家事」などの役割分担にマンパワーを補充する仕組みができていたわけです。

あまり深く考えずに、「学歴」などの指標で簡単に人材のラベル付・カテゴリ分け・グレード格付けなんかができていた訳ですね。

必要とする人材も、ザ・定型みたいな人でいいから、篩い分けもテストなんかで簡単にできる訳です。
女性が外に出て働くことでテンプレ崩れる
しかし、女性が外に出て働き、男性が家で仕事してもいい時代、さらに仕事を細分化することで、色々なパターンで夫婦での仕事の組み合わせが可能になってきます。
これまでは女性は「育児」と「家事」を割り振られたので、仕事まではできなかった。男性は「仕事」だけを割り振られた分、雇用された会社へ人生の全てを貢献することが強いられていた。

これも基本的には会社の業績が安定して、かつ雇用関係の縛りが強い社会の仕組みだからこそできていたことだよね。
テンプレがないからこそ、自分たちで作ればいい
「働き方」が分割されて再配合できると、女性が「午前中は仕事」して、午後には趣味の時間、夕方から夜にかけて「育児」をして、男性が朝と寝る前に「家事」をやって、午前中は「勉強」、午後は「仕事」、夕方には「教育」をやる、なんてことも可能です。
オンライン授業が始まると変わる教育
これまでの社会だと、子供の成長の「教育部分」は学校などの教育機関に委託していたけど、家庭での学習が中心になれば、夫婦で勉強が得意な方が自分の子供専用の家庭教師になる必要も出てくる可能性がありますね。
細かいことを言えば、育児も家事も一括りにできるものではないので、さらに細かくタスクごとに分解して夫婦で協力しながらやるべきですが、これをここで解説しても仕方がないので割愛。ただ、夫婦がお互いにとって過ごしやすいように協力するのが大事だよね、という話だと理解してもらえればいいと思います。

実際、私も副業しながら看護師やってましたけど、看護師という激務の中でも、時間を見つけると案外仕事できるものなんですよね。私は大して優秀な人間じゃないですけど、世の中にはもっと上手いことやっている人はいるわけで、「あー、そういう時代になるんだな」ってひしひしと感じたわけです。
長くなりましたが、夫婦でのお金の稼ぎ方も変わるので、「リスクへの対応」も夫婦・家族単位で行っていけばいいわけです。雇用や自営でもメリット・デメリットは一長一短で、将来発生するリスクもそれぞれです。
夫婦で分けるなら「得意なこと」「苦手なこと」を意識しよう
夫婦で「全部同じ」に分配するのも一つの手法ですが、お互いの「得意なこと」「不得意なこと」で重量を変えて編成する方がお互いにとって生きやすい世の中になると思います。
男性の方が家事(定期的に発生する業務・雑務)が得意なら、比重を重めに男性が家事を中心にやるようにして、空いた時間に仕事をする形にすればいい。
女性が育児や教育に関心があるなら、家事は男性に任せて専門の育児方法を大学などに通いながら子供の教育に生かして、かつ地域の子供も巻き込んで小さな塾のようにして稼いでもいい。
色々なやり方があるからこそ、それぞれにとって居心地の良いバランスで働けるようになるのがいいと思います。
雇用を安定させてリスクを拾う
リスクという面では、「二人とも雇用」だと、社会情勢の変化の煽りを受けやすいので、「一人は部分(パート)雇用と自営業、一人は正規雇用」などでわけてしまった方が対応しやすいと思います。
二人とも正規雇用だと、何かあった時(子供が入院など)に動きづらい。もちろん、二人とも正規雇用で好きな時に仕事を休んだり、逆に頑張れる時には雇用枠を超えて頑張れる仕組みになるのも社会的な対応だと思いますが。
結局、お金のコミュニケーションとは何なのか
予想外に話が広がって、記事を分割しながら再編集したのですが、やっぱりよくわからない話になってしまいました。このページのまとめを作っておきます。
夫婦といえど、価値観は違う
私個人の意見ですが、基本的に「相手にわかってもらおう」と期待するのは無理ですし時間の無駄です。できることは、相手を知り、相手を敬い、相手を守ることだけです。自分を守ってもらうように促すことって、そう簡単にできない。

とはいえ、せっかく夫婦になった二人ですから、相手のことを考えた分だけ、相手も自分のことを考えてくれることは期待したいんですけどね。
できることをやるだけで素晴らしいということ
私は精神科看護をしていたこともあり、割とキッパリと「ある程度の能力は決まっている」と考えています。生まれてきた段階で、障害となりうることはやっぱりあって、それは全てが乗り越えられるものではないのです。
だからこそ、「できることはやる、できないことは無理しなくていい」ということを自分で決めるしかないし、相手が決めてやったことに対しては一般的なレベルと比較してどうであれ、まずは「相手ができた」ということを認める・敬意を払うことが大事なんだと思います。

これ、患者さん相手だと自然とできるんですけどね、相手が妻だと案外できないんですよね。
仕事であれ、家計管理であれ、あるいは経済活動にはつながらないかもしれない育児・家事であれ、相手がしてくれた善意あるものには全て感謝するのがいい世界になるよな、としみじみと感じたりします。
二人で頑張るということ
ぼんやりとした精神論ばかり書いて申し訳ないのですが、やっぱり「相手に頑張らせる」ことばかり考えていても何も変わらないんですよね。コントロールできることは「自分が頑張ること」それだけです。
先程の価値観の理解にもつながりますが、相手を理解した次に進むのは「二人で頑張ること」です。できることは「自分が頑張ること」だけですが、自分がやらない限りは相手だって何もしてくれないんです。だから、相手が動き出すことを信じて、自分が頑張り続けるしかない。
相手が怠けるのであれば一緒に怠けてもいい
ただ、これだと相手が怠け続けるだけになる場合もあるので、この場合はリスクはあれど一緒に怠けておけばいい。相手が家計のことを考えないで浪費するなら、(安全生活圏内のお金は隠しておいて)お金がなくなるまで何もしなくてもいい。

相手の心を変えるためには、かなり強い覚悟が必要です。相手が「やってくれること」に依存しているなら、やらないで自分がやるように動き出すまで待つ時間も必要です。

ギャンブルなどの依存症で借金に手を出すのはまた別問題なので他の手を打つ必要があると思いますが、放っておけるギリギリまでやらないくらいじゃないと、相手は動かないですからね。
ただ、相手に何も伝えずに動かないのではなく、「あなたと一緒に頑張るために、あなたと同じペースで歩くことにした」などのメッセージは伝え続けるのは必要だと思います。
相手が甘えているだけの時は、しばらくは文句を言ったり喧嘩もすると思いますが、とにかく行動レベルで変わらない限りは待ちの姿勢です。相手も動くことを期待して都合の良いことは言いますが、行動レベルで変わることを目標に待ち続けます。
頑張りを伝わりやすくするために
少し宣伝を入れます。
なぜ、相手が自分の頑張りをわかってくれないかといえば、相手が何をしているかがわかりづらいから。これがもう少し「相手の頑張りが見える」ようになるだけで、少しくらいは人間関係の摩擦が和らいでくると思います。
家計の管理なら透明性を
何が宣伝かといえば、別のサイトのお話を少し挟むからです。
夫婦の家計管理にはOshidOriがお勧めです。夫婦のお金の管理を簡単にしてくれるアプリです。夫婦のお金のコミュニケーションの緩衝材・潤滑剤にもなるよ、というあたりのことを別記事にて解説しています。

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