家事の値段と、専業主婦に給料を支払うべきか、という話

私は家で仕事ができることをいいことに、ほとんど専業主婦のような生活をしています。とはいえ、妻は外で仕事に出ているので、家事の分担ではよく揉めるのです。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

家にいるんだからこれくらい何も言わずにやってよ!

ぶっさん
ぶっさん

いや、一応仕事中だから、家事に時間を回すと収入が減っちゃうけどいいの?

ヨメちゃん
ヨメちゃん

別に30分くらい家事をしてもお金なんか減らないでしょ!

話の筋は違うのですが、30分仕事をすべきか、家事をすべきか悩んだ時にふと「家事の対価っていくらくらいが適切だろうか」と思ったので、少し記事としてまとめてみることにします。

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一般的な家事の賃金を考える

家事のコスパを考える

この辺りはさまざまなサイトが資産を出したりしてくれているので、私は簡単にまとめていきたいと思います。

家事に賃金が発生するか

根本的なことを言えば、家事に賃金を発生させるためには、「雇用主」が必要です。つまり、仕事として成立する需要があるかどうか、ということ。

専業主婦の場合

一般的な夫婦の場合は、最低でもどちらかは仕事に出ていることが多いはず。仮に片方が仕事をして、もう一人が専業主婦の場合は、仕事をしているほうが専業主婦に賃金を払うかどうか、という話になります。

専業主婦の事例はあとで少し詳しく解説します。需要の話としては、仕事に出ているほうが「家事・育児はしたくないな」と思った分だけ需要があると考えて良さそうです。

共働きの場合

共働きの場合は二人ともが収入を得ているので、家事を折半した場合は「折半した自分の分の仕事を、いくら出して相手にやってもらうか」という話になりそうです。

夫婦の場合は「妊娠・出産・育児」がセットになって女性の背中にのしかかるので、給料面では不遇となります。この辺りの事情を配慮して各々の役割から逸脱して発生した業務を「誰かにやってもらいたい」というときに需要があるとします。

少しややこしい書き方になりましたが、夫婦で共働きなら家事・育児も折半になるのがフェアではあります。ただ、女性側は育児に関してはどうしても比重が重たくなり、社会的にも「お金を稼ぎにくく」なります。

女性が育児をしなければいけない分を、パートナーが別の部分で支える

この「育児」に関してはどうしても女性の方がスムーズになる場面が多く、家での役割が重くなった分、男性が「多く働いて収入を増やす」ことだったり、「家事などの雑務を自分の責任下で行う」ようにしてバランスを保つようにするのがフェアだと言えます。

ただ、実際には女性の比重が重くなるばかりで、男性は仕事を言い訳にして家事・育児から離れていくシーンが多いように感じます。女性が働けないのは育児の環境面が整っておらず、社会進出後もキャリアを積むための時間的猶予がないので仕方がない。

これを男性側が女性が仕事をしやすいように家事・育児の配分を重くして対応したり、女性が働けない分を仕事を増やすことで埋め合わせたりしていくのが大事ですね。

家事の需要は曖昧になる

さて、先程の「家事の需要」という話では、専業主婦と大黒柱の関係ほど単純ではありません。夫婦が共働きしているほとんどの理由は「生活するための収入を得るため」で、大黒柱だけで家計を支えることができないから働きにでます。

家事・育児の責任も二人がフェアに割り振られるわけですが、この場合、どちらも「家事をやって当然」なわけで、家事に対しての対価を考えるのは少し複雑になります。

家事の需要関係を整理する

賃金が発生する家事というのは、自分がやるべき家事に対しては発生しないと私は考えています。つまり、自分が生きるために行う家事・雑務に賃金は発生しない。一人暮らしの方が家事をするのは当たり前なので、「賃金」のことは考えないはずです。

らいおん
らいおん

つまり、賃金として成立するには、対象となる家族に対してのサービスという扱いになるからということだね。

ぶっさん
ぶっさん

じゃあ、夫婦での家事に関しては、自分と相手の二人が対象となる場合には価値としては折半されるということか。

先の「専業主婦」と「大黒柱」で考える場合には、本来男性が自分で準備すればいい「スーツのクリーニング」や「シャツのアイロンがけ」などは100%のサービス料を請求できそうですが、料理や洗濯、掃除の大部分は夫婦共用となるので50%のサービス料だけになるのが筋です。

らいおん
らいおん

ただ、仕事の依存度によっては、「相手が仕事に出ることも自分の生活を向上させるために必要なこと」とすれば、対価の50%とも考えられそうだし、まぁこの辺りは話し合いで決めるしかないですね。

家事をフェアに割り振る

本格的に家事に賃金をつける場合には、まずは家事・育児の遂行に必要な業務をタスク表に落とし込む必要があります。

AERAの共働きの家事育児100タスク表なんてものもありますが、一度こういうものでやるべきことを可視化して、賃金の比重を割りあててタスク配分をした上で、「相手に依頼したいこと」においては賃金が発生する、という感じになると思います。

つまり、全ての家事に値段がつくわけじゃなくて、自分でやらなきゃいけないことは当然無給になります。均等に割り振った上で、自分の都合で相手に依頼しなきゃいけない家事のみが「賃金」の対象になると考えます。

この辺りの考え方は、後半で「専業主婦の給料」についての考察で使います。今はざっと読み飛ばしてください。

ぶっさん
ぶっさん

簡単に言えば、自分でやることはただでやれ。相手にやってもらうなら対価を支払え、というだけの話です。

実際には相殺される

さて、仮に家事に賃金をつけても、実際には家事も育児も雑務が無限発生します。子供が保育園に通い出せば行事の参加、通園準備、さらに子供の教育のために考えることから必要物品を通販で買うなど、際限なく「家庭内業務」が湧いて出てきます。

らいおん
らいおん

保育園なんか、「わざと複雑にしているんじゃないだろうね」くらいのノリでルールがあったりしますからね。まぁ、ルールを書いておかないとわけわかんないことしやがる両親が山ほどいるっていうことの裏返しなんだけども。

ぶっさん
ぶっさん

一般常識を期待して対応が改善されるなら、ルールなんていらないからね。保育園に通わせる親は、まぁ、それなりの逸材が揃ってるよね。

この無限発生装置を手に入れた家庭においては、先に決めたタスク表なんかほぼ意味ないくらいに、とにかく目の前のタスクを処理していかないと手が回らなくなります。

ぶっさん
ぶっさん

相手に頼むなんて状況は当然起こりうるわけで、ここに賃金なんてつけている場合じゃなくなるよね。むしろ「業務での相殺」で、自分がやった分は相手も家事・雑務をこなす環境下で、いかに夫婦が平穏な時間を作れるかが喫緊の課題になるよね。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

だから、旦那に家事を頼んだ時くらいは、怒らずにさっさとこなしてほしいなと切に願うのです。怒る時間があるならやることやればいいんです。

家事の価格のトリック

家事の賃金を計算すると、「おやっ?」と首を傾げたくなるものもあるので、アマチュア家事プレイヤーの私なりの解説をしてみます。

機会費用法というまやかし

まず、家事の賃金を決める際に使われがちな「機会費用法」。これはさっきまで話した「仕事に対する需要」を無視して、仕事をする人の時間的な価値を金額に換算するというもの。

妻の家事時間を、一般的な女性の時間給に置き換えて計算する方法です。34歳の女性の場合は、時間給が1,430円、家事・育児に充てる時間が約7時間となるので、家事の賃金は1,430円×7時間で日給10,010円

ぶっさん
ぶっさん

主婦の賃金が日給1万円!

ですが、これはあくまでも「34歳の女性の時間給を計算したもの」であって、家事の対価の話ではありません。しかもこの計算方法では「年中無休だから30日計算で月給30万円」という計算をやりがち。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

確かに家事は毎日発生するけど、プロと同じ熱量では取り組んでないのは本音だよね。休むときは普通に休むし。時間給で計算されると、少し苦しいよね。

ぶっさん
ぶっさん

自分の生活のための家事もあるし、育児に対価は求めないから、時間も少し盛りすぎだよね。

この金額は、あくまでも「女性を家に縛り付けていることによって生じる社会的な損失額」だと考えた方がいいと思います。働きに出ましょう、という指標だということ。

専門業務の賃金と比較する

あと、業務に対して賃金計算をする方法もありますが、ここでついつい「プロ」の賃金と比較してしまうミスもあります。作業を行うのは、私のような「アマチュア」でスキルのない人間です。同じ対価での賃金算定とならないように注意しましょう。

ぶっさん
ぶっさん

例えば、資格を持った(雇われ)調理師でも時給1,200円とかなのに、自分の料理も含まれて時間制約のない状況で作った料理に対して同価格を請求するのは詐欺に近いですよね。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

まぁ、でも買い物から始まって後片付けもあるから大変ではあるけどね。お金としては、そこまではいただけないなとは思うよ。でも、家族の好みを考えて、素人なりに栄養バランスも計算して、なんだったら作ったのに旦那が帰ってこないとかあっておじゃんにされるから、大変だからね。

作業時間ではない時間まで算定されたり

例えば、洗濯や掃除、今やほとんどが機械がやってくれる環境で、全てを清掃時間として算出したらやはり過大報告になると思います。

需要がない作業まで換算されたり

例えば、ビルの清掃は需要があるから対価が発生します。リネン洗濯も病院や施設などで「清潔」を維持するために数日おきには交換します。

家の掃除も必要性があるからやりますが、この必要性は人それぞれです。私なんかは床に物さえ落ちていなければルンバが掃除してくれるので(私の家事としては)よしとしますし、妻もそんな感じでOKとしてくれています。

例えば、他の家族が別に気にしていないのに、家の隅々まで掃除をして頑張られる方もいらっしゃるとは思いますが、ここに需要が発生しているかといえば微妙です。

「毎日綺麗に頑張る」は本人の意気込みとしては素晴らしいのですが、そこに対して賃金を要求するのは「道に落ちているゴミを拾ったから金寄越せ」と市民に訴えかけているようなもの。適切な需要を考えながら、不要なことまでやる必要はありません。

実質的に二次請け・孫請け

例えば、家事時間内で、料理などで擬似的な「二次請け」状態となることがあります。レトルト食品や店屋物、お惣菜などを利用するパターンですね。

ぶっさん
ぶっさん

別にお惣菜の利用とかは全く問題ないんですけど、これを調理時間として換算して賃金請求し始めるのはよろしくないですよね。

育児を賃金に含める

育児に関して賃金として考えるのは少し難しいところがあります。育児は親の義務です。もちろん、勤労の義務もあるのですが、勤労の義務はやや形骸化したものがあり、どちらかといえば「納税の義務」に繋がる文言でしかありません。

先ほども「自分のことには賃金は発生しない」という考えを書きましたが、育児に関しても「賃金を請求する」というのは横暴な印象を受けます。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

あなたの子供でもあるんだから、私がまとめて育児をする分はお金払ってってこと?

ぶっさん
ぶっさん

育児の義務は両親どちらにも平等に課せられるから、育児業務に関しては賃金云々以前に、夫婦で参加すること自体に責任があるよね。

育児に関しては、お金の問題よりもまずは保護者として育児に参加してもらいましょう。解決するものはお金ではなく責任感です。

私は家事のプロです、という場合

賃金換算自体がナンセンスな感じがしてきたのでやめましたが、「私は家事・育児のプロです、給料は正当な金額です」と主張される方もいらっしゃると思います。どんなことでもプロのスキルを身につけることは素晴らしいことです。

ぶっさん
ぶっさん

プロのスキルを持つ場合は、確かに年俸1,200万円プレイヤーになれる可能性は秘めています。自分の家じゃなくて普通に働きに出て稼いだ方がいいと思います。

家事のコスパの話

家事のコスパは、結局「価格は需要によって変化する」という市場原理に則り計算されるべきものであって、夫婦の時間価値が根本から異なるので家事を正確に賃金として算出するのは不可能です。

ぶっさん
ぶっさん

実際、私が家事をするとあわあわする時間が長くなってコスパ落ちるし、私の時間の「市場価値」によって比較する機会損失も変化するよね。

家事のコスパの決め方

  • 需要はあるか(責任範囲と委託の問題)
  • 誰がやるか(仕事の質と、他の仕事との兼ね合い)
  • どれくらいやるか(量と質の問題、スピード感)
  • 付加価値はあるか
  • 自分がやるべき範囲と相殺

コスパを上げるためには

  • タスクは透明化・可視化
  • コミュニケーション
  • 役割・責任を共有する
  • ワンオペ・均等ではなく随時比重は変化させる

家事が苦手な奴が指示待ち状態になっているのは時間の無駄になるので、指示待ちしなくても自分で動ける仕組みを作っておくとコスパは良くなります。

ミスコミュニケーション、というか夫婦喧嘩が発生すると時間の無駄になる上に精神疲労も付与されるので、生活の質が下がります。

すぐに動くためには「誰がやるべきか」は最初から明確になっていた方がいいです。できなければヘルプを出しやすい関係性も重要だと言えます。

我が家の結論:仕事の時間は仕事、家事の時間は一緒に家事

冒頭の「仕事すべきか家事をすべきか」の結論ですが、我が家としては仕事時間に家事は挟み込まずに、家事の時間に二人で家事をすることにしました。

家事をお金に変えるのは難しいということ

私は副業系のブログもちまちま書いたりしていますが、家事をお金に変えるのはやっぱり適切な「需要」を見つけるまでが結構大変。「料理」だけではなく、「離乳食のプロ」などの肩書きがないとそうそう食べていけません。

ぶっさん
ぶっさん

妻は料理が趣味だけど、料理を手伝って欲しい人は大体お惣菜買っちゃうから、案外仕事にはなりづらいかも。しかも、妻が暇な時にできる仕事っていうのはやっぱり限られている。それでは、家事に値段はつかないんだよね。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

仕事でお金稼いでもらった方がいいし、家事も一気に二人で片付けた方がいいということになりました。

家事の価値を決める「賃金」計算ではありましたが、結局のところ、夫婦で大事なのは協力してやることに他なりません。

どうしてもできないときは「家事代行」などを頼んで負担軽減してもいい。たまに家事を外注に出したほうが「家事の対価」を実感できるし、いいかもしれません。

家事と仕事のフェアネス

この辺りのことは「夫婦でトラブルのないお金コミュニケーション」という記事に書きました。仕事中に家事をやって「給料が少ない」と文句を言われるのはフェアじゃないよね、という話だったり。

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専業主婦にも給料をってどういうこと?

専業主婦の価格

専業主婦の価値についても少しだけ話をしておきます。

家事と仕事のバランスの面で「家事にも相応の対価がある」という話はつきものです。一応、この辺りにも個人の見解を踏まえて説明してみます。

専業主婦が成立する夫婦構造

専業主婦に給料をつけるべきかどうかはその夫婦によります。まずは、「専業主婦」について簡単に考えてみます。

年収いくらあれば専業主婦になれるの?

私は看護師をしていたときに「割とギリギリな生計で働かない人達」をたくさんみてきたので、下限を言い始めると案外いけるもんだな、と驚く限りです。

ぶっさん
ぶっさん

コロナの影響で、生活保護について調べる方も増えたと思いますが、私の実感としては受給者は案外いるし、案外伸び伸び暮らしています。

最低限度必要な年収

夫婦二人で考えると、生活保護受給額が概ね15万円〜18万円、年間200万円程度で最低限度の生活はできると国は考えています。ここにどれくらい色をつけたいかで、夫婦にとっての必要な生活費が見えてくるかと思います。

年収400万円以下では働いた方がリスク軽減

世帯年収が300万円〜400万円の家庭だと、将来の出費を考えると生活を切り詰めた上でも「専業主婦」で家にいることのメリットは少ないと思います。短い時間でも働きに出た方が、職歴を埋める上でもリスクは減らせると思います。

年収500万円は事情があれば専業主婦も可能

根本的に専業主婦という言葉もどうなのかとは思いますが、夫婦どちらかが都合により仕事ができない事情を抱えた時に、年収500万円を維持できるかどうかはひとつの区切りになると思います。

ぶっさん
ぶっさん

田舎の場合は住居に関する出費は土地が安いし立派な家でも立てない限りは安く済む。賃貸のアパートも3万円台からあるしね。

らいおん
らいおん

とはいえ、何かのリスクに対応するための十分な資金があるとはいえない収入層です。そうなると、保険などへの加入が必要になるのは少し痛い。

それなりの節約も必要になるので、専業主婦として家事・育児に効率が求められ、かつ必要があれば働ける準備はしておいた方がいい収入そうだといえます。

年収600万円以上はピンキリ

年収600万から1,000万円くらいは、「お金がもらえても幸福度はそれほど変わらない」という持論があります。持論ですけどね。

らいおん
らいおん

もう少し飛び抜けた収入になると生活は変わるけど、1,000万円くらいだと大体雇用されて「犠牲になるもの」がそれなりに出てくる。仕事は頑張るけど、育児に時間を費やせない、みたいなことがある。

ぶっさん
ぶっさん

給料が増えてもとられる税金も増えて、さらに生活水準が上がりがちで、結局、出ていくお金の方が増えたりするからね。

私はダブルインカムに副業も始めて世帯年収が跳ね上がった時期がありましたが、我が家の場合は仕事への時間投資を増やしただけで、自分の実力に見合わない、維持できない収入として増えただけでした。

ぶっさん
ぶっさん

仮に1,000万円の年収を手にしても、私の個人的な時間は全て副業に費やす必要があったし、家族の時間が犠牲になるということに気がついたのでやめましたけどね。

体感としては年収600万円を超えたら専業主婦にはなれますが、それが幸せな人生になるかというと微妙なところだと思います。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

年収600万円で家事・育児参加しない男性なら、年収400万円で家事・育児をやってくれて自分で年収300万円に到達した方が世帯年収は上がるしね。

ぶっさん
ぶっさん

一人で稼ぐと、稼ぎ頭が倒れたら家計が崩壊するけど、二人で働ける状態を維持できるのは将来のリスクへの対応の幅が広げられるし。

というわけで、私の結論としては仕事の分量はどうであれ、よほどの年収じゃない限りは夫婦二人で働いていた方がいい。

専業主婦に求められるスキルとは

結婚して仕事を辞めればその時点で専業主婦であり、無職です。スキルも資格も特に必要はありませんが、主婦として身につけておきたいことはあります。

専業主婦の条件
  • 結婚
  • 十分な収入
  • 無職に耐えられるメンタル
  • 家族の許容

資格はありませんが、婚姻関係は必要不可欠だと思います。扶養関係になる必要があるので。

必要なスキル
  • 一般的な家事業務
  • 育児関連雑務
  • 教育関連のスキル
  • 家計管理スキル
  • コミュニケーションスキル

ひとつひとつ解説したいところですが、簡単にいえば「稼ぎ頭を支える」ことと「育児・教育を担う」ということが大事だと思います。詳細を説明したいのですが、紙面が。

専業主婦で賃金が発生するケース

話をシンプルにするために、男性が外で働き生活するには困らない一定以上の収入を得ており、女性が専業主婦という形で家事・育児に専念している家庭だとします。各々の頭の中で性別を入れ替えたりして考えてみてください。

依頼主が家事・育児業務ができない前提

最初に考えるべきことは、お互いの役割への依存度です。男性が仕事をするために女性が家庭内で家事・育児をする必要がどれくらいあるかで、給与が発生するかどうかを考えてみるべきです。

仕事にしか集中できない人はいる(需要はある)

男性に限らず、マルチタスクが苦手な人はいます。マルチタスクが苦手な人は頭の切り替えが苦手なので、「仕事・家事・育児」全ての業務を滞りなく遂行することは苦手です。逆に、仕事にだけ集中している環境を提供することには需要があるケースだといえます。

スペックが高すぎる人の時間を浪費させない

逆にいえば、仕事も家事も育児もマルチにこなせるスーパーマンみたいな人もいます。ただ、このスーパーマンみたいな人の場合は、大体仕事もできるので「誰にでもできる家事・育児」へ時間を使わせることがもったいない場合があります。

らいおん
らいおん

家事は比較的、汎用性・流用性のある作業であることが多いからね。あえてこの人がやらなくても、ということに時間を使わせないのも配慮ある行動だよね。

ぶっさん
ぶっさん

かといって、能力があるからといって「家事業務」がなくなることはないから、夫婦分業にして協力することは、メリットのある行動だよね。

実際にはスペックが低い人ほど「仕事した俺偉い」になりがち

ただ、自分がスーパーマンであると勘違いしている人は結構いて「外に出て働いている俺偉いよね」という感じで、家事・育児の責務を放棄する男性がいることは事実です。女性にもいるかもしれません。

いくら会社で稼いでくるとはいえ、多くの会社員で収入が得られるのは「雇用契約」のおかげです。家にいて家事も育児もしないようであれば家族のメンバーとしては、どちらかといえば「無能」です。家で突っ立っているだけであれば専業主婦よりも立場としては弱いと思います。

らいおん
らいおん

もちろん、適正な休日・余暇を過ごす権利はあると思いますけど、なんでもやってもらえるのは「子供」と「お母さん」の関係性の延長ですからね。

ぶっさん
ぶっさん

別記事に「どうして妻がお金の管理をするのか」という内容のことを書きましたけど、結局「家での面倒は全部お母さんが見てくれる」を男性は引きずりがちではありますね。

ケース1:男性が家事・育児にタッチしたくない場合は賃金発生もあり得る

例えば、ここで専業主婦の立場である女性が「自分にも給料が欲しい」という希望があるとします。

男性側は家事・育児のことまでやる必要が出てくると仕事にも影響が出てきます。給料を支払ってでも妻に家事・育児をやってもらいたいなら、交渉は成立します。

らいおん
らいおん

男性側に「家事・育児」能力がなく、誰かに委託しなければいけない場合は、需要・必要性が生じるので、専業主婦が家事育児をすることで賃金が発生してもいいケースと言えます。

この場合は旦那の仕事は維持できるので、旦那の給料が減ることはない。家庭内の資産を配分する割合が変化する、という話になります。もともと、旦那が仕事をするために家事・育児を全面的に依頼している立場だから「家事・育児」への依存度が高く、給料が発生するケースだと言えます。

ケース2:家事を外注(家事代行サービスなど)した方がいいケース

では、次に給料を支払うよりも外注したほうがいいパターンについて考えてみます。専業主婦の給料額面を考える際に参考になると思います。

家事代行と同額を請求されるなら外注化が効率がいい

女性が仮に要求する給与を、一般的な「家事代行」で計算するとして同額を給与として請求するとします。

このパターンだと男性側には妻に家事・育児を代行する経済的なメリットは少ない。それなら外部の「家事代行」に依頼して妻を自由にして、自由な時間で自分が好きなように稼いできてもらったほうが良いと考えられます。

らいおん
らいおん

妻を家に縛り付けておきたい男性心理はあると思いますが、先に説明したように女性が外で働くことができない機会損失は大きい。しかも、40歳近い方の無職からの再就職はかなり厳しい。

ぶっさん
ぶっさん

どれだけ育児を頑張っても、職歴としては無職・無経歴となるのは悲しいですね。もちろん、育児を評価してくれる会社もあるとは思いますが。

依頼するとわかる家事代行の素晴らしさ

要求する家事の精度にもよりますが、家事代行の方が短時間で希望通りの家事をやってもらえます。

妻が何に対して給料を要求しているかによりますが、我慢できないことに関しては外注サービスを利用するのは夫婦お互いにとってストレスを減らす対策になります。

らいおん
らいおん

妻のストレスが外側に向いてくれるので、家庭内摩擦は減らせるかも。妻の仕事によるストレスは溜まるかもしれないけど。

ぶっさん
ぶっさん

妻の欲しい給料に関しては、自分で働きに出て好きなように稼いできたほうが夫婦間の摩擦は減らせると思います。夫婦間の給与交渉とか喧嘩の種にしかならないし。

家事を外部委託するとコスパは悪い

家庭内資産のことを考えると、仕事を外に頼む分、サービス料が余分にかかることになるので、経済的には少し苦しくなります。

この「苦しくなる部分」に対して、外に働きに出たことによる妻の収入で埋め合わせることができれば、夫婦にとってはちょうどいい形に落ち着いたことになります。何より、夫婦間で余計な金銭トラブルを招かずに、お金の出納が外部との契約になるのでわかりやすくなったと思います。

家事代行で比較されるようになる

とはいえ、実際には「家事代行」のようなプロと同額の給料を要求すると、家事代行が実際にこなすサービスの量や質と比較されるようになります。

つまり、「妻の家事業務が給料に値するか」審査が入った時に、適正な家事給与を計算して分が悪くなるのは妻の方かもしれません。

何にせよ、適正な給与を調べるために「家事代行サービス」が1時間でどれくらいの仕事をやってくれるが見てみるといいと思います。

妻の家事の業務内容で「業務遂行のために申告した時間」と「実際に必要な時間」が異なれば作業効率が是正されて然るべきです。

1時間の仕事を2時間かけてやっていたら、家庭内の給与だとはいえ、時給は下げられても文句は言えません。解雇ができない分、妻は自分でモチベーションを維持する必要もあります。案外、この個人事業のモチベーション維持とは大変です。

実際に専業主婦は自身の作業な効率を客観的に査定する機会は少ないので、自分の仕事を過大評価しがちなところはあると思います。交渉の際には十分に対価にふさわしい家事が何なのか、それがどれくらいの時間で行われているかを考える必要があります。

一方で、家事代行を依頼すれば自分がやっている家事の代金を推し量るいいチャンスにもなり得ます。普段妻が当たり前にやっていることが、金額として外部に支払ってみるとその価値を実感する機会となり、旦那を説得する上で有効だと思います。

家事代行費用は夫婦で折半が基本

もちろん、家事代行する場合には「自分の必要な家事」についても考えないといけないので、支払いが生じる場合には夫婦で折半することになります。

専業主婦が給料を請求する場合は、結局自分の家事分の支払いは応じないといけないので、給料の取り分になると案外少なくなると思います。

問題はお金のことなのか

専業主婦の場合は、お金のことよりも「存在意義」に価値観を見出してほしい、という欲求の方が強いのではないか、と思います。自分たちの家事・育児も認めてほしいというのが本筋なんじゃないかと。

そして、実際、家事・育児をしながら仕事をするのは結構大変で、育児はサプライズイベントが豊富なのでほとんど正規の時間で働くことはできなくなります。家に誰かがいてくれる、というのはそれだけで安心材料だったりします。

ぶっさん
ぶっさん

少なくとも、私は子供が産まれた後は頭が処理落ちして仕事は全然捗らなくなりました。アーメン。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

給料が発生するかどうかは微妙だとしても、家族の役割として認められるのは当然の権利だし、日頃の感謝の気持ちや給料じゃなくても頑張った分だけご褒美となる時間やプレゼントを用意できるか、みたいなところが問題解決の筋道だったりしてね。

ぶっさん
ぶっさん

実際、専業主婦って社会的には「無職で家にいる人」だから、肩身狭いし場合によっては人とのつながりも薄いから「存在意義」とか自分を保つことが難しいよね。

結論としては、専業主婦に金銭的な価値をつけるよりも、お互いに必要な仕事をしているという認知を持って敬意を持って接することができるか、みたいな話が少しねじ曲がって「主婦ってこんなに働いているから偉いだろ」みたいなカットのされ方をしてメディア露出し始めただけなんじゃないかな、と思います。

ただ、お互いの仕事量を「見える化」することと、専業主婦といえど休みを取るためにも、たまに家事代行サービスは利用してもいいと思います。掃除とかめっちゃ綺麗にしてくれますからね。自分の家事の手抜きまで見破られるのはつらいところだけども。

専業主婦の対価は

ちなみに、専業主婦の対価として「月収30万円」だの「年収470万円」など書いているところもありますが、この辺りは冷静に判断したほうがいいと思います。

プロの仕事との比較で給料を弾き出すのではなく、発注元と請負の関係で、あくまでも「家事依頼」に対して都度「遂行報酬」が発生すると考えた方がいいです。価格は随時変動するし、契約内容以上のことをしてもお金にはならないし、契約に満たない納品となれば報酬は発生しない。

ぶっさん
ぶっさん

私は家にいる人だから、妻に発注をかけるよりも自分でやったほうが安上がり。気になる部分は自分で丁寧にやればいいけど、その辺りのニュアンスを伝えるのも難しいよね。

ヨメちゃん
ヨメちゃん

旦那に料理の発注したら自分の好きなもの作られて「後片付け」がオプション料金請求されそうだから、揉めるくらいなら自分でやるわ。

家族内でお金を支払うなら、外に出て雇用契約を結ぶ

先にも書いたけど、専業主婦に給料を払うなら、家事代行に給料払ったほうが仕事は早いし質は濃いし時間は短い。ただ、支払うお金はやはり高くなる。

ここで揉めるなら、専業主婦が外で働いて給料を稼いできたほうが仕事のスキルが身につくし、大黒柱が倒れた時のリスクヘッジにもなる。そして、働きに出るならやはり早いほうがいい。給料を要求する前に、育児が一段落したら働きに出ても良さそうです。

個人的には家で一人働いていたほうがいいので、正社員じゃなくてもいいとは思いますけどね。子供に何かあったときに「仕事休めません」は笑えないので。辞める覚悟で他の仕事につけるだけのスキルを磨くのが大事だと思います。

ぶっさん
ぶっさん

まぁ、正社員の方が休みやすかったりするので、女性が家にいて働けなくなるなら、再就職しやすい男性が家で働きながら家事・育児をするってのが我が家なりのベストアンサーでしたよ。

コメント

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