アフィリエイト記事のようなタイトルをつけてみました。
「親の価値観を押し売りするな」的な記事を書いているのですが、その中で、親が勉強しないのに子供に勉強させようとする矛盾を解説しました。

ですが現実問題、親が勉強している時間はなく、とはいえ子供には勉強させたい場面はあると思います。
このページでは、「本当は親が勉強する姿を見せてから子供に勉強の必要性を伝えたいけど、できればこちらはノーリスクで子供に勉強させたい」という方のための情報になります。

ベストは親が実践して示すことです。これ以上の説得力はありません。そんなことは知っています。とはいえ、それができないから、検索した情報だけでなんとかやり過ごそうというあなたをひたすら応援していきます。
勉強の必要性を理解させる
おそらく、親自体も根本的に勉強の必要性を理解していないから勉強したくないんですけど、勉強っていうのは大事なことです。少なくとも、そう信じる風習があるから、子供に勉強させたいわけです。
では、そもそもどうして勉強しなければいけないのか。
勉強をさせるための言い訳に過ぎない「勉学の必要性」
- いい大学に入るため
- 苦労をしないため
- 仕事をするため
- 給料を上げるため
- 資格を手に入れるため
まず、パッと思いつく勉強の理由って、大体上記のことだと思います。しかも、統一して言えるのは、「将来、安定するため」です。
「受験勉強」至上主義はもう古い
ただ残念なことに、これは「学歴社会」「終身雇用」という価値観のもとで成り立っていた方程式。2021年現在は、学歴があっても雇用はされず、雇用自体のリスクが高い上に、雇用されても契約内容次第では「生活できる収入となるかは保証されない」という時代になっています。
安定のためには「いつでも転職できる」キャリアを積みながら、「副業」で雇用に対するリスクヘッジを図らないと継続して仕事を続けることは困難。
ジョブ型と言われる雇用契約を結ぶために、「何ができるか?」を問われ、学歴・資格では何も保証されず、「実績」「成果」が重視されます。
まず、私たちは「勉強」に対して「将来役立つ」という神話を持っています。そして、将来役立つことを知りながら、我々大人たちは勉強しないでどうやってやり過ごそうかを考えています。実際、矛盾しているわけですが、まず上記の理由がそもそも間違っています。
勉強が受験テクニックと混同されやすい話
親、というか私の親世代から我々世代にかけての勉強が「暗記トレーニング」になっていて、時代錯誤だから気をつけようみたいな記事に分割しました。要点だけ書いておきます。
- 大人の勉強の価値観は古い
- 暗記だけの勉強は「コンピュータ」に勝てない
- 学歴は評価されず成果主義となった時に何ができるか
- 同世代と戦うのではなく、全年代・世界中の人と協働できるか

ここまでの「勉強」ポイント
- 受験がそもそも親の知るものではなくなってきている
- これからの時代を生きていくには変化に耐えうる力が必要
- 試験・評価方法は、学習の変化に伴い、この先10年間で大きく変化する
- 「勉強の仕方」を学んでおくだけでも将来の役に立つ可能性が高い
- 「自分で学ぶ」ことと、「世界各国老若男女誰とでも協力できる」ことが目標

こうなると、入学試験も最終的に「グループディスカッション」での発言や態度などをみる方向性にシフトしそうですね。

英語でディベートしたり、開発したアプリなんかを提出して評価に加える、なんて新しい加点方式も生まれるかもね。
多様性が認められると、一律の試験という形ではなく、自分で試験方法を選んで評価してもらう仕組みができたり、フェアな採点であるかをオープンにして外部評価に委ねる、なんてこともありそうです。
例えば、グループディスカッションとなると、視覚・聴覚の障害や、コミュニケーションが苦手な子だと「意見があってもその時には言えない」ということになる。もちろん、それも含めての試験・評価と言って仕舞えばそれまでだけど、高校・大学で学ぶべき人は、将来の社会で必要な人材を育てることに繋がる。
学力に差はあるかもしれなけれど、社会が必要としているのは、学力だけじゃない。ハンディキャップがある人は、同じような体験をするであろう人のためにできることを探して改善すれば、社会はもっと暮らしやすくなる。
発達障害なども、人と視点が違えば「独創性」として認められて、得意な仕事で活躍できるようになる。そのためには、やはり独創性を磨くための教育は必要になる。
「活用の幅を広げる」ことも教育の役割であるとすれば、さまざまな入学枠を用意して、いろいろな意見を出しあえる学びの場とすることも大事だと言えそうです。
仕事のために勉強は必要なのか
さて、ここからは我々親の方が耳の痛い話になりますが、もちろん、大人になっても勉強や、勉強によって得た知識は必要になります。
勉強するために勉強が必要になる
経歴は省略しますが、私は看護師になるために小学校から通算すると20年弱学校に通っていた、いわばセミプロの学生です。試験勉強をいかに手を抜いて乗り越えるかなんかは右に出るものはいないと自負しております。
この経歴自体が、看護師になるところまでを考えると無駄の極みなのですが、勉強は将来の勉強をラクにする作用があります。
例えば大卒に看護師国家資格はヌルゲーという話
看護師の方は気分悪くされるかもしれませんが、看護師の国家試験は簡単です。90%が合格する試験で、しかも受験生の6割弱は専門課程を卒業した非大学生、つまり専門学校生か高校生です。落とす名目で作られている試験ではないのです。

センター試験で6割取れるくらいの偏差値55〜60くらいの大学生なら、最悪勉強しなくても基礎知識と試験回答テクニックだけで合格できます。(もちろん、落ちる可能性もあります)

ちゃんと文章を読んで「明らかに違う」ものを消せば、選択肢は2~3個に絞れるから、何も知識がなくても3回に1回くらいは受かるよね。人生かかってるから、確率を上げるために勉強するけど。
実際、偏差値の高い看護大学とか通っていた子は「試験勉強自体はほとんどしなかった」という話は割と聞きます。

看護師の場合は、国家試験よりもむしろ「実習」という魔の巣窟から生還できるかどうかが重要なので、実質、ここで足切りできているというのもあるとは思いますが。
ただ、偏差値55〜60を安定して取れる学力は、一朝一夕じゃ身につきません。
しかも、受験テクニックで試験問題を解くだけの知識を詰め込んだ人と、シンプルに読書などが好きで自然と雑学身につけているような生粋の勉強家とでは、試験の点数以上に学力の基礎部分・知識の土台となるものが違います。
読書スピードの話
わかりやすい例で言うと、しっかりと勉強している人と、普段勉強しない人の違いは「読書スピード」に表れます。
一冊の参考書を読むと仮定します。看護師が理解するレベルの軽めの医学書くらいを読むことにします。仮に読むスピード(脳内での文章再生スピード)自体は一緒だとしても、基礎知識があれば不要なところは読み飛ばすことができる上に、読み終えた後の理解度にも差がつきます。
読めない理由は「知らないことが多い」から
まず、軽めとはいえ、知らない言葉が出てくれば一気に理解度は下がります。
知らない言葉が出るたびに辞書を引く真面目なタイプは勉強しない人ではないと思いますが、資格の取得などで必要なことなら調べる必要があるとします。
さらに、参考書とはいえ、小学校・中学校くらいで学ぶような常識的な生物の知識などは「知っている」と想定して解説が進められます。ここで理解できていないと、本当に理解するためには小中学校の教科書から読み直す必要が出ています。
理解するよりも「覚えること」で解決しようとする
おそらく、この時点で勉強していない人は参考書を置いて「資格試験攻略法」を読んで、過去問を解きながら暗記に走ってトレーニングすると思います。
この暗記は知識としては定着しないので、資格は取れても知識はないことになります。医療系の資格の場合は、結局、資格よりも実務で利用可能な知識の方が問われるので、仕事などの実践的な場面では結局使えないことになります。このトレーニングの時間全てが無駄に終わると言うわけです。
これが、ある程度知識を蓄えている人だと、勉強していない人のつまずきはないことになります。これだけで大きな無駄のリスク回避。でも、本題はここではありません。
知っていれば「読む必要」すらない
参考書などを読んでいても、知識があれば理解も早く、場合によってはすでに知っていることなら読み飛ばすこともできます。
私は普通の大学だったので、看護師になる際には「医学系」の知識を身につける必要はありましたが、生物を学んでいればある程度知っていることも多く、さらに英語のおかげで「横文字」は語源を調べれば頭に入りやすい=覚えやすかった。

看護師の試験くらいなら、ADHD得意の「上の空で授業を聞いている」だけでテストは切り抜けられました。
読書慣れしてくれば、他の人が手に取らないような、いわゆる「分厚い本」なんかも抵抗なく手に取れます。なぜかと言えば、分厚くても実際に必要とする「新しい知識」となる部分を探すだけの作業なので、全部を読む必要はないからです。

「分厚い本」の知識は、他の人が読まないから知識の差別化がはかれるし、読んでいるだけで頭良さそうに見えるから得するよね。

雑誌などは、大体同じような話をローテーションで特集しているだけなので、読むべきものはほとんどないんですよね。育児雑誌を数冊読めば、ほとんど似たような話をしているだけであることに気がつきます。
テクニックとして「速読」などもありますが、今回は読書スキルではなく、あくまでも「知識を得るための読書」についての話です。
このように、「勉強してきた人」と「勉強していない人」だけで、どんどん差がついていくことがわかればいいと思います。親が漠然と「勉強しろ」というのではなく、「勉強しないとこうなるよ」という例として説明できると、子供への響き方も違うんじゃないかな、と思います。
勉強と、仕事とお金の関係性
子供に勉強しろという時に、「将来困るから」という理由づけをしますが、具体性に乏しく子供が将来像を描けるようなヒントが何もありません。
こちらの情報も少し多くなりすぎたので、勉強と「仕事」「お金」の関係という記事に移動して要点だけ抜粋します。

勉強と仕事の話
- 将来のプランを立てる練習をしてみる
- プランの遂行には必ず勉強が立ちはだかることを知る
- 公務員になる場合は親がビジョンを明確にする
勉強とお金の話
- 勉強をすると収入が増える、は本当っちゃ本当
- 勉強をすると収入を増やす方法が増える・工夫ができる
- 受験勉強にはお金と時間がかかる
- 勉強費用は親も覚悟する
こどもがお金を稼ぐ
勉強ついでに、お金を稼ぐためには学ぶことって重要だよね、という記事も書きました。

結局、勉強ってなんのためにやるのか
さて、親が勉強しないでなんとか子供に言い聞かせようという方針で始めたものの、どう伝えるにしてもやっぱり親側にも勉強の基礎知識がないと「説得できるだけの材料」を示すことができないんじゃないかと心配になってきました。
子供に聞かれたらこう答えればいい「勉強の必要性」
あくまでも、親が勉強していないという前提です。
- 親自身にも、この先の世の中がどうなっていくかはわからない
- どう変わるとしても、対応する力・知識が必要になる
- 知識を得るためには、基礎的な知識がまず必要になる
- 知りたいことはインターネットで簡単に調べられるけど、簡単に調べられる情報はみんなが持っていて価値は薄い
- 情報を正しく読み解き、損をしないで得をするためには振り回されないだけの知識・勉強が必要
- やりたいことがあればそのために。やりたいことがなければやりたいことを見つけるために。そして、やりたいことに飛び込むその時のために。勉強は、高くジャンプするための準備。
うっすら感じていらっしゃるかとは思いますが、結局のところ、実践をしていない奴に何言われても薄っぺらく感じるものです。自分で書いていても苦しいです。

やっぱり、子供に言うからには、自分も普段から勉強しないとダメですね。
勉強しないデメリットを端的に伝える
- 人生の選択肢が狭まる(選べなくなる職業を列挙する)
- 生涯賃金の格差を伝える
- 自営業(後継系でも)稼ぐ手法が限られる
- 勉強のための勉強が必要になる(知らないこと以上のことを知ることはできない)
- 本が読めない(情報収集方法が限られる)
- 想像力の限界は「言語」(言葉を知らないと発想にも影響する)
勉強が必要になる職業例
まず、そもそも今の職業が残っているかどうかが問題にはなるのですが、AIに奪われる職業は死ぬほど引用しているのでここでは割愛します。
AIに奪われにくい仕事
『日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~』/2015年12月2日/株式会社野村総合研究所
今の職業でAIに奪われにくい職業をざっと上げてみました。分類は私が独断でやりました。基本的には、需要の変化が少ない「教育」「資格職」と、商業的な意味合いの強い「ものを作る」「人と接する」で分けています。
AIに奪われないのは「創る」か「接する」スキル
まず、大学卒業以上の専門性があるのは大前提として資格が必要なものが大多数。専門学校卒業でも取得できる資格の場合でも、対象の産業によっては現在とは仕事のあり方は異なるかもしれないものもちらほら。
「コミュニケーション」と「クリエイティビティ」がなければAIに仕事を奪われるというのは多く語られるところですが、一部の業務だけではなく、複合的・総合的に取り組む課題なんかも人間がやるべき仕事と考えられています。
資格が必要な時点で勉強しない道はないのですが、それでも勉強したくない場合には「どんな能力が必要か」を考えさせてみるといいと思います。
将来必要になるスキル例
オックスフォード大学の「2030年に必要とされるスキル」という論文に、少し面白そうなデータがありましたので、サクッと抜粋しておきます。
- 1位: 戦略的学習力(Learning Strategies) ※スキル
- 2位: 心理学(Psychology) ※知識
- 3位: 指導力(Instructing) ※スキル
- 4位: 社会的洞察力(Social Perceptiveness) ※スキル
- 5位: 社会学・人類学(Sociology and Anthropology) ※知識
- 6位: 教育学(Education and Training) ※知識
- 7位: 協調性(Coordination) ※スキル
- 8位: 独創性(Originality) ※能力
- 9位: 発想の豊かさ(Fluency of Ideas) ※能力
- 10位: アクティブラーニング(Active Learning) ※スキル
- 11位: 心理療法・カウンセリング(Therapy and Counseling) ※知識
- 12位: 哲学・神学(Philosophy and Theology) ※知識
- 13位: 伝達力(Speaking) ※スキル
- 14位: サービス志向(Service Orientation) ※スキル
- 15位: アクティブリスニング(Active Listening) ※スキル
- 16位: 高度な問題解決力(Complex Problem Solving) ※スキル
- 17位: オーラルエクスプレッション(Oral Expression) ※能力
- 18位: コミュニケーション学・メディア学(Communications and Media) ※知識
- 19位: 活舌(Speech Clarity) ※能力
- 20位: 判断力・意思決定力(Judgment and Decision Making) ※スキル
読んでもよくわからないスキルや知識が多いと思います。この「あやふや」なスキルこそ、今後必要になるものなのです。
第一に「学習力」が出てきており、もう大人になっても勉強は確定みたいなニュアンスは伝わるかと思います。ちなみに、半分以上は、私の苦手な「コミュニケーション」に関わるものなのですが、ここに苦手意識があると2030年はかなりしんどそうです。

私の場合、対面での「即時的対応」が苦手なので、文章で落ち着いて「考えて」会話できる場面は対応できます。得意な形に持ち込めるかどうかも、結局、自分のスキル次第になるわけですが。
そもそも、なぜ、そこまで勉強したくないのか
最後に、根本的に、なぜ「子供」は勉強したくないのでしょうか。この理由を、一度しっかりと向き合ってみるといいと思います。
長くなったので別記事としてまとめますが、親が勉強していないから、という以外にも理由がある場合には、勉強を無理強いすることがその子の将来の可能性を大きく狭めることになるかもしれません。
勉強ではなく、考える機会を増やそう
散々AIの話をしたのでついでに補足すると、親が考えている「勉強」は、受験・資格勉強だったりするのですが、この上部だけの知識の場合は、それこそAIに考えさせた方が圧倒的に早いし取得できる情報量も雲泥の差です。
むしろ、これから人間が必要とするのは、「私はなぜ学ぶのか」という根本的な問いだったり、あるいは「自分や他の人がよりよく暮らすためには、何をすべきか、そのために、なんの知識が必要になるか」を自分で考える力すら求められています。
長くなったので終わりにしますが、私たちの知っている「勉強」が通じなくなる日が、もうすぐそこまで来ているようです。
コメント
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