看護師の職業病として、腰痛は世間的にも知られているところと思いますが、「不眠」についてはあまり知られていないのではないでしょうか。

眠れないけど、眠らないとやばいから、無理やり睡眠薬を飲んで短時間睡眠。その後にはフラフラした体で患者さんのケアをしているんだよね
正直なところ、この辺りの労働体制を根本的に見直さないと、「事故を起こす環境で働かされる罠」でしかないのですが。
ただの医療系Webライターのわたしには、問題提起の記事をうっすら拡散しながら、かつ、お仕事として「不眠に少しでも役立つアイテム」をそっと看護師さんの枕もとに置いておくことしかでいません。

というわけで、本日は「スリープテックの最前線」についての情報をお届けします。
2023年の「スリープテック」新着情報まとめ
スリープテックについて調べているついでに見つけた「新製品情報」や「発売が噂されるもの」などの情報をざっくりまとめて置いておきます。
スリープテックに関する新着ニュース
スリープテックに関する新着ニュースをまとめています。
韓国企業Asleepの「スリープルーティン」がApple、Google、Amazonを上回る精度を示す
2023年9月21日の、睡眠トラッカーの精度に関する最新調査結果をお届けします。

- 韓国の睡眠技術企業Asleepが6ヶ月間にわたって75人を対象に「11種の睡眠トラッカーの精度」について調査を実施。
- 調査結果では、Asleepが開発した睡眠アプリ「スリープルーティン」がApple、Google、Amazon等の大手企業の製品よりも高い精度を示しました。
- 睡眠の4段階測定、睡眠中の中途覚醒、深い睡眠段階など、各種指標でスリープルーティンが高いF1スコアを記録。
追加情報:調査結果の詳細と研究者のコメント
- 睡眠の4段階測定におけるF1スコアランキングは「スリープルーティン」が最も高く、次いで「Amazon Halo Rise」、「Fitbit Sense 2」が続いた。
- 睡眠中の中途覚醒の測定でも「スリープルーティン」がトップで、「Apple Watch Series 8」は3位にランクイン。
- 深い睡眠段階の測定では「Google Pixel Watch」が最も高く、「スリープルーティン」は3位に。
指標 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
睡眠の4段階測定 | スリープルーティン(0.6863) | Amazon Halo Rise(0.6242) | Fitbit Sense 2(0.5814) |
睡眠中の中途覚醒 | スリープルーティン(0.7065) | Amazon Halo Rise(0.5967) | Apple Watch Series 8(0.5493) |
深い睡眠段階 | Google Pixel Watch(0.5922) | Fitbit Sense 2(0.5564) | スリープルーティン(0.5355) |
- 盆唐(ブンダン)ソウル大学校病院の研究者は、この研究結果を通して日常生活で精度の高い睡眠トラッカーを求める利用者に対して、より正確な睡眠データが提供できると指摘。
- Asleepの代表は、今後研究対象者のサンプルサイズを拡大し、各睡眠トラッカーの性能と適合性に関する情報を提供する予定であると明らかにした。
ONE TAP SPORTSとOura Ringがデータ連携を開始: ラグビー日本代表での活用がスタート
2023年9月8日の、ONE TAP SPORTSとOura Ringのデータ連携とそのスポーツ界での利用に関する情報をお届けします。
- スポーツテック企業ユーフォリアは、アスリートのコンディションデータプラットフォーム「ONE TAP SPORTS」に、オーラヘルス社のリング型睡眠トラッカー「Oura Ring」を新たに組み込みました。この連携により、ラグビー日本代表チームが選手のコンディション管理にOura Ringを活用することが始まりました。
- Oura Ringは、心拍数や睡眠データ、運動量などを基に健康状態をスコア化する機能と優れたデザイン性を兼ね備えています。これにより、ONE TAP SPORTS内での複合的な分析が可能となり、選手のコンディションの更なる向上とケガの予防が期待されます。
- Oura Ringから取得し、ONE TAP SPORTSで表示できるデータは多岐にわたり、睡眠やコンディションに関連するさまざまな指標が含まれます。これにより、選手やスタッフはより細かく、かつ正確に選手のコンディションを把握できるようになります。
追加情報: Oura RingとONE TAP SPORTSについて
- Oura Ring: フィンランドのオーラヘルス社が提供するリング型の睡眠トラッカーで、10年以上にわたる研究開発が行われています。このリングは個人の健康データとインサイトを提供し、健康的な日常をサポートします。個人向けと事業者向けのサービスがあり、詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
- ONE TAP SPORTS: ユーフォリアが提供するコンディションデータプラットフォームで、選手のコンディションやケガの状態などを組み合わせた分析を通じて、指導者が選手に適切な指導やアドバイスを行うことが可能です。さらなる情報は、公式ウェブサイトで確認できます。
- ユーフォリア: 東京に本社を置くスポーツテック企業で、スポーツの課題をテクノロジーを利用して解決しています。2008年に設立され、さまざまなスポーツ関連のシステム開発やコンサルティングを行っています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
不眠とうつ病の関係と眠りの質・量の改善ヒント
- うつ病と不眠は深く関連しており、不眠はうつ病の初期症状や同時に出るサインとして約4割の人に見られる。また、長期の不眠はうつ病の発症率を高める。
- うつ病の患者は一般的な不眠症の経過と異なり、入眠困難、中途覚醒、熟眠障害の症状が急激に短期間で現れることが特徴。
- うつ病の疑いがある場合の他の症状には、食欲不振、気分の落ち込み、やる気の低下、興味喪失、倦怠感、めまい、頭痛などがある。2週間以上の不眠が続く場合は、医師の診察が必要。
治療についての補足
- うつ病による不眠の治療は、抗うつ薬と睡眠薬の併用が一般的であるが、うつ病に伴う不眠に対する睡眠薬の効果は出にくい。
- 不眠症状の改善が見られない場合、うつ病の再発リスクが高まる。そのため、治療を根気よく続けることが推奨される。
スリープテック、どう使いこなす? 起業家と研究者に聞く睡眠との向き合い方
- 渡邉拓(BitStar CEO)の睡眠スケジュールは、1時に就寝して7時に起床。
- 使用中のスリープテックはフィンランドのOURA社製「Oura Ring」。水中でも使用可能な指輪型ウェアラブルデバイスで、心拍数や消費カロリーなど多岐にわたるデータを計測。
- 睡眠の「質」の向上が仕事のパフォーマンス最大化に寄与。質を高めるための生活習慣の全体的な調整が必要との考え。
追加情報/補足
- スリープテックへの興味のきっかけは年末年始の会食。体型や睡眠の質への関心が増大。
- オーラリングによる活動モニタリングの結果、体調・精神面ともに良好との感触。
- 日常の行動も変化。例: 会食後はタクシーを使わず歩くように。
約8割が「睡眠の質」に悩み、睡眠改善の効果を実感した方法1位はアプリ(Appliv調べ):ナイル株式会社の最新調査レポート
- 10代~60代の男女559人を対象にした睡眠に関する調査で、約8割が睡眠の質に悩んでおり、睡眠改善の最も効果を実感した方法は「アプリ」が1位となった。
- 5人に1人が「疲労感が取れない」と回答。最も悩んでいる睡眠の問題は年代別に異なる傾向が見られる。
- 人気の睡眠改善アプリとして『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』もランクインし、多岐にわたるアプリが利用されている。
調査結果の詳細
- 睡眠改善に取り組んだ経験がある人は全体の約8割で、そのうち最も効果を感じた方法が「アプリの使用」であることが判明。
- よく使うアプリの機能として、「睡眠リズムの計測・フィードバック機能」と「睡眠導入BGM」がTOP3に入った。
- 睡眠改善に取り組んだ具体的な方法としては、入浴やストレッチ、瞑想などが上位に来ており、アプリを使用した人は4番目に多い結果。
試したことがある睡眠改善アプリ
アプリ名 | 人数 |
---|---|
Pillow | 40人 |
Sleep Meister Lite | 38人 |
いびきラボ | 37人 |
熟睡アラーム | 36人 |
Sleep Cycle | 35人 |
Pokémon Sleep | 25人 |
その他 | 16人~19人 |
この調査から、スマホアプリを用いた睡眠改善への関心が高いことが伺える。個人の目的に合ったアプリを使用することで、睡眠の質の向上が期待される。
「スリープテック業界専用:新データプラットフォームAOS IDXの登場」
- AOS IDXはスリープテック業界専用のクラウドストレージSaaS。主な機能として、アクセス権限管理、メタデータ検索、マルチモーダルAI対応、ファイル閲覧、暗号化、監査、バックアップ、大容量長期保管が挙げられる。
- AIの組み合わせにより、睡眠データからの洞察が得られるようになり、睡眠の理解・改善が進展。具体的な機能としては、睡眠パターンの予測、早期検出、アドバイス、評価、可視化、リモートモニタリングなどが実現されている。
- AOS IDXは、AIの成功を目指し、データの品質を確保。データ管理はAIシステムの実現に必須で、AIデータにおけるAIシステムのためのAIデータ管理を提供し、睡眠の効率性向上、リスク最小化、持続可能な運営をサポート。
「Data to AI仕事術についての補足」
AOS IDXは、様々なデバイスからの大量データを適切に管理し、AI活用のためのデータ品質を確保することを重視している。このデータ管理はAIの成功の鍵となり、データの収集、整理、保存、共有、分析の過程で、品質の確保が必須とされている。
日本最大級の睡眠メディア『WENELL』が2023年の睡眠業界カオスマップを公開
- 日本の睡眠メディア『WENELL』が「睡眠業界 カオスマップ -2023-」を公開し、市場の成長が注目される中、活躍する企業・ブランドを紹介。
- 睡眠関連の市場では、マットレスや枕だけでなく、ガジェットやスマートフォンアプリなど、多様な商品・サービスが登場。
- 「WENELL」は1日の時系列に合わせて、様々な睡眠に関連する商品・サービスを「朝」「日中」「就寝前」「就寝中」の4つの時間帯で整理し、カオスマップとして公開。
〈多様なプレーヤーが参入する睡眠関連市場の詳細〉
- 睡眠の質に関する悩みやニーズが増え、これに応じた商品やサービスの関心も高まっている。
- 「就寝中」に関する商品やサービスには、マットレス、枕、ガジェットやスマートフォンアプリなどが含まれる。
- 「朝」の時間帯には目覚めをサポートする商品やサービス、「日中」には活動のサポートとしてのリカバリーウェアやサプリメント、そして「就寝前」の時間帯には疲れを癒すアイテムなどが存在。
〈NELLブランドとそのコンセプト〉
- NELLは、最高品質の睡眠を手頃な価格で提供する寝具ブランド。
- ブランドのコンセプトは『Sleep for Great Tomorrow.』で、より多くの人々に素晴らしい明日をもたらす睡眠体験を提供することを目指している。
〈WENELL(ウィーネル)について〉
- WENELLは、質の高い睡眠をサポートする情報を提供し、人々の日常生活の質を向上させることを目的としている。
- WENELLは、睡眠に関する悩みや課題を解決するための情報を提供し、利用者が自分に合った寝具やルーチンを見つけることをサポートしている。
- 睡眠の質を高めるための寝具だけでなく、生活習慣や意識、行動も考慮して情報提供を行っている。
スリープテックの新製品情報
スリープテックに関する新製品やサービスを紹介していきます。
商品名:エマ・敷布団 プレミアム
2023年8月11日時点でのEmma Sleep Japan合同会社のエマ・敷布団 プレミアムについて紹介します。
エマ・敷布団 プレミアムの特徴
- 最新の睡眠科学に基づいた仕様。2層のウレタンフォームと特許技術のDiamond Degreeフォームを使用
- 安心して使える寝心地。通気性に優れたカバーとエマ・スリープならではの安心感を提供
- 機能性も考えられた三つ折りデザイン。湿気対策も簡単に続けられる
価格
「該当情報なし」円(税込)
エマ・敷布団 プレミアムのおすすめポイント
- グラファイト粒子を含むフォームによる放熱効果で深部体温が下がりやすく、入眠しやすい
- 100日のお試し期間と5年保証。全額返金保証付きで安心して購入可能
エマ・敷布団 プレミアムの気になるところ、注意点
- 沖縄本島は追加費用がかかり、離島への配送は行っていない
エマ・敷布団 プレミアムの購入時参考情報
- 2023年7月15日(土)より公式サイトでの販売開始
- 100日間のお試し期間、配送料無料、返品の際の手数料も無料
「ビジネスに活かす新しい睡眠資格『スリーププランナー®』提供開始」
- 一般社団法人ブレインヘルスラボが2023年8月下旬から『スリーププランナー®』の提供を開始。2023年7月12日から予約申し込みが開始され、特別価格での申し込み期間が設けられる。
- 睡眠関連市場は新しい市場であり、睡眠の質に注目したサービスや商品の需要が拡大中。しかし、正しい睡眠知識を持つ専門家は少なく、本資格の開発には西野精治氏ら12名の専門家が関与。
- スリーププランナーは、ビジネスに活かせる睡眠資格で、世界最先端の研究や学術に従事した専門家が監修。資格取得者は睡眠改善プランの提供や社会のサポートが可能。
「スリーププランナーの特徴」
- 監修者: 『スタンフォード式 最高の睡眠』の著者である西野精治氏をはじめとする12名の医師や専門家が監修。
- ビジネスへの応用: 得た睡眠知識をビジネスの付加価値や新しい価値創造に役立てることが強調される。
- 受験の柔軟性: どこからでも学習や受験が可能で、環境に左右されず自分のペースで取り組むことができる。
商品名:「テンピュール エルゴ スマート」
2023年7月30日時点でのテンピュール・シーリー・ジャパン社の「テンピュール エルゴ スマート」について紹介します。
「テンピュール エルゴ スマート」の特徴
- いびきサポートで、ベッドのヘッド側が約12度上昇し、気道を確保
- スマートアラームで快適な目覚めをサポート
- 睡眠コーチングで、さらなる深い眠りを実現
価格
396,000円〜440,000円(税込)
「テンピュール エルゴ スマート」のおすすめポイント
- いびきを感知してリクライニング角度を自動変動する点
- 睡眠行動や状態、心拍数や呼吸数、室温や湿度を記録・分析する機能を持つ
「テンピュール エルゴ スマート」の気になるところ、注意点
- 価格が高めであること
- ベッドサイズに合わせて選択が必要(S/SD/D)
「テンピュール エルゴ スマート」の購入時参考情報
- 3サイズ展開:S/SD/D
- 連動する専用アプリ「スリープトラッカー」をスマートフォンまたはタブレット端末にダウンロードして使用可能
直近のスリープテックのセール情報
スリープテックの商品で、「これはお得!」と感じたセール情報も残しておきます。購入の決め手となる価格の参考にどうぞ。
添付情報を参考に、テンプレートの「」を埋めるように情報をまとめてください。
【テンプレート】
#### 「セール名」:「紹介する商品名」
「今日の日付」時点での「メーカー名」の「商品名」について紹介します。
##### 「商品名」の特徴
– 「」
– 「」
– 「」
##### 価格
「」円(税込)
##### お得度
「割引率などからお得度を評価する」
##### セール期間
「Y年M月D日(曜日)」〜「Y年M月D日(曜日)」
##### 「商品名」のメリット、注意したいポイント
– 「」
– 「」
【添付情報】
【出力方法】
マークダウン、日本語
看護師とスリープテック
わたしは精神科看護師として、「眠れない患者さん」のケアにかけては、医者よりも関わる時間が長かったと自負しております。

ですが、眠れない看護師のケア、これは実に難しい問題です。
というのも、看護師が眠れない理由は以下。
看護師が不眠に陥る原因
- 不規則な労働時間(夜勤、長時間労働)
- 感情労働によるメンタル面での消耗
- 安定しない人間関係
- 夜勤後の緊張解放からの興奮状態(眠れない)
- 「遊ばないともったいない」という無駄なバイタリティ

若さや性格ゆえの、というのもあるけど、看護師の不眠は環境から来る部分も多く、慢性的で粘っこい不眠に遷移していくのが特徴です。
睡眠に対する知識不足
労働環境の面がほとんどではありますが、看護師自身の知識不足や、「不眠なんか言ってられない、どうせ働かないといけない」と、なかば投げやりになってしまうメンタル面での問題も大きそうです。
看護師に必要になるスリープテック
先に、本題から話します。つまり、看護師はもう少し「安定した睡眠」を得た方が、体力的にも精神的にもラクになります。

これは、言われなくてもわかってるでしょうし、各種研究でも散々論じられていることですし、そして「でも夜勤なくならなくね」という解決不能でアンタッチャブルな問題提起でもあります。
おそらく、今後も労働環境は大きく変わらない上に、海外リソースの流入やら高齢化加速、医療新技術への対応なんかも課せられることでしょう。
こんな労働環境でも、働く人が確保されてしまうのが日本の現状。需要と供給はマッチするので、それはそれでいいのかもしれませんけどね。
一般的な睡眠時間
就業者の睡眠時間 (OECD 2011年調査
国名 | 女性 | 男性 |
日本 | 7時間36分 | 7時間41分 |
韓国 | 7時間42分 | 7時間52分 |
アメリカ | 8時間42分 | 8時間29分 |
カナダ | 8時間27分 | 8時間13分 |
メキシコ | 8時間08分 | 8時間16分 |
フランス | 8時間33分 | 8時間26分 |
イタリア | 8時間46分 | 8時間40分 |
スペイン | 8時間34分 | 8時間30分 |
フィンランド | 8時間34分 | 8時間27分 |
ニュージーランド | 8時間49分 | 8時間42分 |
スリープテックとは
スリープテックとは、睡眠(スリープ)をITなどの技術(テクノロジー)を活用し睡眠状態を知る(計測、記録、分析)ことをいいます。 これまで医療や研究機関でのみ活用されていたスリープテックですが、昨今はテクノロジーの発展によりスマートフォンや活動量計を活用することにより手軽にスリープテックに触れ、自分の睡眠状態を知ることが可能となりました。 そして今、最も注目されているのが入眠環境を整えたり、より良い眠りをサポートするスリープテックデバイス、スリープテックウェアラブルです。
スリープテックにできること
睡眠の質をモニタリング
製品によってモニタリングできる項目は異なりますし、「睡眠メソッド」の捉え方も違います。とりあえず、今回対象とする我々看護師の方は、一応専門的な知識があるはずなので、睡眠に対して何が正しいかは、それぞれの持論があると思います。

においは本当に測ってるのかな?

空気清浄機なんかだと、においセンサーが搭載されているものもあるけどね。技術的にはまだまだ未発展だよね。
睡眠に対するアプローチ
モニタリングの結果、デバイス側から、眠れるような対策をこうじてくれるものもあります。
スリープテックで眠れなくなる?
認知行動学者の研究チームがこれに気づき、「オーソソムニア」(Orthosomnia:完璧な睡眠を求めることによって引き起こされる不安症の学名)の研究も行われた。つまり、睡眠の質を高めるために開発された技術が、実際には行動障害を生み出していたのだ。その結果、夜眠れなくなってしまうおそれさえあった。
https://wired.jp/2018/12/01/sleep-technology/
スリープテックはマユツバ?
The rapid expansion of consumer sleep devices is outpacing the validation data necessary to assess the potential use of these devices in clinical and research settings.
https://www.dovepress.com/consumer-sleep-monitors-is-there-a-baby-in-the-bathwater-peer-reviewed-fulltext-article-NSS
マユツバというほどではないかもしれませんが、研究によって睡眠トラッカーの計測に関しては疑問の声も出ていると。
スリープテックの種類
これまでは「モニタリング」程度のもので、実際に睡眠にアクションを起こすようなアイテムはありませんでした。あったとしても、科学的根拠に乏しいものばかり。
今も似たようなもんといえばそうですが、スリープテックが怪しい方向にシフトしてきたので、いろんな商品を紹介してみたいと思います。
おすすめのスリープテック製品
記事更新時にはAmazonがちょうどプライムデーでセールなので、こちらもチェックしてみてください。
アプリ
一番取り入れやすいのは、アプリでしょうね。ただ、内容もピンキリなので、自分に合うものを見つけるのは一番大変だと思います。
睡眠日誌アプリ

概要
- 認知行動療法のメソッドで記録することに意味がある系
- 記録するのは入眠時間や生活習慣、アルコール摂取なども
- アテネ不眠尺度で効果測定
- 睡眠改善アプリにつなげる
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/column/00008/062400001/?P=3
REAL SLEEP
KDDIとニューロスペースの開発。睡眠状態を計測し、睡眠データを確認できる。さらに睡眠改善に繋がるアドバイス (有料) を受けられる。

- マットレスとベッドの間、もしくは布団の下に置いて寝るだけ
- 睡眠状態 (心拍数、呼吸数、身体の動き) をリアルタイムで計測
- 睡眠スコア、睡眠時間、睡眠の深さを評価
- 専用アプリと連動し、眠りが浅くなったタイミングでアラームを鳴らし気持ちよく起きることができる
- 睡眠データから睡眠改善を目的としたアドバイスを受けられる(オプション (月額300円))
https://www.kddi.com/with-home/device/uss01a/
オプションのアドバイスが気になるところですね。専用のデバイス「睡眠モニター 01 」も必要です。
時差ぼけ調整アプリ Lee Jet
ANAとニューロスペースが開発。

「時差ボケ調整アプリ」は、フライト情報や現地での予定をもとに、時差ボケを調整するために必要な光の浴び方、食事のとり方、睡眠・仮眠の取り方、体の動かし方など、体に良いことやいけないことが、出国前、機内をはじめとした渡航中、帰国後のそれぞれのタイミングにおいてアプリで提供されます。
https://www.anahd.co.jp/group/pr/201809/20180914.html
フライトとは無縁だが、なかなかにサポーティブな機能を備えています。
- 睡眠の傾向をアンケートから診断
- 利用するフライトなどを設定していく
- スケジュールが作られる
- オフラインでも操作は可能

飛行機内で、通信しないで使えるのはいいですね。ただ、これ、まだ一般利用者は使用できません。乞うご期待!
Head-Space
これは、マインドフルネスが上達するという瞑想レッスンアプリ。ダウンロードは無料で、無料のまま、ある程度の機能までは利用可能。有料会員になると、各システムのロックが解けるという課金システム。
Calm
こちらも瞑想。どれを利用するかは好みの問題。メディテーション(瞑想)が睡眠に効果的かどうかも、本人次第。
Inscape
瞑想を果たして、スリープテックに入れていいのかと、書きながら疑問に思ったのでこれくらいにしておきます。Inscapeは、Head Spaceの評判を探しているときに、「こっちの方がいい」と言っている方を見つけたので。
アイマスク型のスリープテック
アイマスクは、まだ睡眠に馴染みそうなデバイスですね。ヘッドバンド型もありますが、目を覆うタイプのものを特別にアイマスク型としています。
Sana Sleep

光と音の効果で睡眠をサポートするというもの。心拍数センサーも備えており、こめかみの拍動を捉えて、ユーザーのストレス・身体状態を把握する。らしい。
ゴーグルからは音と光がビートを打つように発せられ、毎回かけ始めはそれを認識できるが、やがて眠りに入ってくるうちに気づかなくなってくる。さらに、Sana Sleepはユーザーの脈拍や呼吸を計測し、バイオメトリクスの反応をもとに音や光を自動的に調節できるようになっている。
https://jp.techcrunch.com/2017/05/30/20170526sana-health-raises-1-3-million-to-hack-insomnia-with-smart-goggles/

今のところは、アメリカのFDAの承認待ち。日本に来たら、流行るかな。流行らんか。
Luuna
EEG脳波センサーがアイマスクの内側についている。脳波を読み取って、最適な音楽をデータベースから自動で選曲してくれる。音楽再生には、既存曲を再生する「自動選曲モード」と「脳波AIミュージックモード」から選択してプレイできる。

脳波測定って、結構な数の電極を頭に貼り付けるんだけど、そんな簡易のもので意味があるの?

診断目的での脳波測定とは目的が異なるので、睡眠の深さなどを調べるなら、可能かもしれないね。
パワーナップモード
ちなみに、睡眠に関しては、「パワーナップ」と「集中力アップ」の2種類、アプリから選べます。パワーナップは、その名の通り「仮眠」のための機能。深い眠りに入る前に起こしてくれるので、昼寝の際に寝疲れた感じが残りません。
ヘッドバンド

、、、ヘッドバンド?
モニターのようなものがついており、頭に装着するタイプのスリープテックデバイスです。
Dreem
ニューロモジュレーションしてくれるハイテクなヘッドバンド。
基本的にはヘッドバンド型のモニタリング装置で心拍測定や脳波探査をしてくれる。睡眠に対してのアプローチとして入眠プログラム、認知トレーニング、生体フィードバックと言った機能を備える。
骨伝導による入眠維持音を流し続けてくれます。骨伝導なので、脳に直接響くような感覚でしょうか。

寝れるの?
https://www.rakunew.com/items/78436
SmartSleep
Philipsのヘッドバンド型デバイス。
- ヘッドバンド型ウェアラブルデバイスとモバイルアプリ
- 睡眠専門医・研究者とともに開発したサウンドアルゴリズム
- 睡眠段階を検出し、深い睡眠になった時にオーディオトーンを発生
- 徐波(スローウェーブ)の活性化を後押し
- 寝返りしても安心な、着け心地のよいソフトなファブリック生地
https://www.philips.co.jp/c-e/hs/smartsleep-deep-sleep-headband.html
マクラ型デバイス
枕も睡眠には馴染みそうです。寝返り検出から、最新のものは寝返りを促す介入的なものまで。
Somnox
枕ではありますが、抱き枕として使用します。枕が呼吸のような動きをするので、その呼吸に合わせることで、自然とリラックスできるというもの。
YOKONE
横向き(側臥位)で眠りやすいように最適化された枕。スリープテックか、と聞かれると返事に困る。日本の健康商品に多い「冗長な能書き」がみられるAmazonページは、一読いただきたい。

マユツバ系の健康メディアなんかではよく取り上げられています。
睡眠に関しては、個人の感じ方が大事なので、いい人にはいいと思います。
室内環境を整える製品
スピーカーから、コンセント、そして部屋まるごと作っちゃおうというものまで。
スピーカー・イヤホン
スピーカーやイヤホン形状のものは、音楽やノイズ、環境に着目した製品が多いです。
BOSE NOISE Masking SleepBuds
言わずと知れたBOSEのノイキャンイヤホン。何度か紹介したこともあると思います。睡眠専用モデルで、購入者のレビューは軒並み高評価。「高いもの買っただけある」という満足感も強そう。
照明器具
こちらは明るさを調整することで、「入眠」以外にも、「快適な起床方法」にも着目した製品が多いですね。
Hue (philips)
スマートライト。
これ自体はスマートなライトなだけですが、照明のスマートホーム化には必須と言ってもいい賢い照明。スリープテック系のアプリやIFTTTと組み合わせて使うことで、アプリからの指示通りに照明をつけたり、何かの行動に関連づけて勝手に光量を調整したりしてくれる。
部屋
もう、丸ごと部屋を作っちゃおうってのが、家電総合メーカーの動き。
&パナソニック HomeX

HomeXを活用して、部屋丸ごとの環境を最適化する。まさに、スマートホーム。
https://and.panasonic.com/jp/index.html
コンセントプラグ
コンセント、プラグ?
Nightingale
看護師のみなさんお馴染みの、ナイチンゲールですね。
コンセントにぶっ刺すだけでホワイトノイズを発生させてくれ、余計な騒音をシャットダウンしてくれます。Echoなどのスマートスピーカーとも連動。
ベッド
スリープテックの最前線は、やはりベッドの改革。大手ベッドメーカーが開発に乗り出しています。
RP-5000SE
みなさんご存知、介護ベットも手がけるフランスベッドと、SleepTech最前線に立つニューロスペースのコラボ企画。
https://interior.francebed.co.jp/news/detail.php?id=411
Active Sleep Bed
パラマウントの新ブランド。睡眠アプリの、Active Sleep Analayzerと連動する。
医療現場で患者さんの身体の負担を減らすための様々な体位をヒントに、「入眠角度」という新習慣を提供するActive Sleep BED。
https://activesleep.jp/asb/

医療業界とも連携しているので、できれば我々にもインセンティブを。
スマホでの操作も可能。睡眠状態に合わせて適切な角度にベッドを調整してくれる。
ビブラート1
最適な状態を保てるマットレス、らしい。そして、このmoonmoonという会社は、いかにも「アフィリエイト」という感じがして、非常にお勧めしづらい。別に、アフィリエイトはただの広告形式なので悪いことではないのですが。

あえて言うなれば、スマートマットレスなら、私だったらActive Sleep買いますね。そもそも、買いませんけどね。
futocon(レイコップ)
マットレスでもベッドでもないのですが、形式上、もはやこれはセンサーの域を超えた機能を持っているので、大きさ的にはベッドサイズのスリープテックデバイスに分類しました。
東洋紡との共同開発。温度調整ができるので、目覚めと入眠、それぞれに最適な温度でお布団に入れる。温風で乾燥機能もついているので、マットレスを清潔に保つこともできます。
睡眠モニター
スリープテックの頭脳、心臓部と言ってもいい、モニターが主力になった製品です。
SENSE
「Sense(センス)」は睡眠モニター(図1)。ベッドの近くに設置する小さな球体状のセンサーと、枕に取り付けるバッジとを組み合わせて利用する。センサーは寝室の環境(温度、周辺光、湿度、空気の質など)の計測器も兼ね、バッジは睡眠中のユーザーの動きを計測する
https://xtrend.nikkei.com/atcl/trn/pickup/15/1003590/070601046/
モニター系は、アプリでも豊富にあるのですが、こちらは睡眠の質をモニタリングするのに加えて「部屋の状況が睡眠にふさわしいか」もチェック。さらに、ホワイトノイズを発して睡眠をサポートする機能も備えている。

あれ、ホワイトノイズって睡眠にいいんだっけ?

Nokia Sleep Withings
IFTTTと連動できる
まさか、ここでもIFTTTが出てくるとは。拙作のブログ記事でもHomePodと連動させるのに使用した、「これやったら自動で、これやるよ」っていうプログラムを、誰でも簡単に作ることができるものです。

IFTTTのことを考えると少し話がややこしくなるので、「いろんなアプリや家電とつながるよ」ってことだけ覚えておいてください。
Withingsといえばスマートウォッチ
あまり知らない方も多いかと思いますが、Withingsはスマートウォッチでも有名です。これからの時代は、スマホからさらに脱却していくことも考えられるので、時代の先を行きたい場合はお勧め。
Oura Ring
ウェアラブル端末の、指輪の形状をしたもの。パチモンみたいなものが多かった中で、主力に展開している「腕時計型」のウェラブル端末に劣らない性能。概日リズムなどを把握する。
コメント
「睡眠 スマートフォン スマートフォン 不眠」に関する最新情報です。
スマートフォンの使用が不眠の原因となることがあり、睡眠障害に悩む人々のために、電磁波を98%カットする睡眠用ドームが開発されました。このドームは、睡眠に影響を与える電磁波を効果的に遮断し、快眠をサポートします。開発者は自身も電磁波過敏症の経験があり、自身の苦しみから睡眠用ドームの開発に取り組みました。このドームは2023年8月中旬に販売が開始される予定で、注目を集めています。
https://news.google.com/rss/articles/CBMiO2h0dHBzOi8vd3d3LmppamkuY29tL2pjL2FydGljbGU_az0wMDAwMDAwODEuMDAwMDIwMDQyJmc9cHJ00gEA?oc=5
「技術 最新 最新 技術」に関する最新情報です。
認知症の行方不明者が増加しているため、最新技術と身に着けるものが対策として注目されています。2022年には全国で1万8709人の認知症の行方不明者が報告され、山梨県内では72人も増加しました。過去10年間で4倍以上の増加です。この問題に対して民間や行政が取り組みを始めており、最新技術を活用した対策が注目されています。具体的には、見守りシューズやGPSを内蔵した靴などの最新技術が開発されています。これらの靴を履くことで、高齢者の安心と安全を守ることができます。山梨県中央市では、システムインナカゴミという見守りシューズが開発され、かかと部分にGPSが埋め込まれています。これにより、行方不明者の位置情報を見つけることができます。最終的には、全国で300人以上がこれらの靴を履いていると報告されています。
https://news.google.com/rss/articles/CBMiN2h0dHBzOi8vbmV3c2RpZy50YnMuY28uanAvYXJ0aWNsZXMvdXR5LzYyNDk1MD9kaXNwbGF5PTHSAQA?oc=5
「consumer consumer tech develop」に関する最新情報です。
タイトル: ユーザー向けテック製品を開発するためにはVCは必要ない | TechCrunch
見出し: ユーザー向けテック製品を開発するためにはVCは必要ない、Nord Securityの共同CEO兼共同創業者であるTom Okmanからのブートストラップのアドバイス、重要な焦点を絞り込んで徹底的に取り組む
トピック1:
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トップのパラグラフ:
エンティティ: あなたはVCを必要としません ブートストラップのアドバイス 共同創業者Tom Okman グローバルリーダー
キーワード: VCを必要とせずにユーザーテック製品を開発する ブートストラップのアドバイス Nord Securityの共同CEO兼共同創業者Tom Okman インターネットプライバシーセキュリティソリューション企業NordVPNの背後にある会社
エンティティ: 通常は市場セグメントを構築するために心に留めておくべきこと
キーワード: 3つの重要な原則 ブートストラップの創業者が心に留めておくべきこと ユーザーテック製品を成功させるための10年間のブートストラップの経験に基づく ダブルキーフォーカスとは、顧客が
https://techcrunch.com/2023/07/10/you-dont-need-vc-to-develop-a-consumer-tech-product/
記事タイトルは「真剣佑のゾロ、完成度高すぎん?『ONE PIECE』実写版の予告動画に反響海外メディア「懸念は間違っていた」」で、アートとカルチャーのカテゴリーに属しています。記事では、Netflixシリーズ『ONE PIECE』の実写版が2023年8月31日に公開されることが発表され、主人公ルフィや仲間たちのキャストが発表されたことが紹介されています。特に、俳優の新田佑さんが演じるゾロの殺陣シーンが高い完成度であると話題になっており、海外メディアでも反響があったことが伝えられています。また、以前は懸念されていた実写版のクオリティについて、間違っていたという声も上がっているとのことです。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_648e60b8e4b025003ee4c908