このページでは、世間が煽る過剰すぎる防犯意識と、実際に対応を迫られている働く親の熱量のギャップに悶える筆者が、「まぁ、とりあえずこれくらいはやっておこう」という親のいない放課後タイムの防犯対策に講じた情報をまとめていくページになります。

結論を言えば、「その時間、働かないで家にいればいいんじゃない?」なんだけどね。やっぱり、理想と現実は違うよね。。。
防犯に役立つグッズ一覧
まずは、簡単に防犯グッズについて解説しておきます。
どんな種類の防犯グッズがあるのか
まずは、防犯のために用意されているグッズはどんなものがあるのかみていきます。
結局、防犯として何がしたいのか
親がいれば解決できることってのが悲しい
本当のことを言えば、防犯グッズなんかに頼らずに、「親の目があれば解決する」事ばっかりなんですよね。結局、昨今言われている防犯なんて、夫婦共働きで働き詰めるのが問題って事。

じゃあ、先に働き方改革を進めればいいのでは?

掲げる目標ばかり聞こえてくるけど、実行された試しはないよね。みんな、有給ちゃんと取れてる? うち、まだそこでつっかえてるよ!
自宅での留守番対策に室内カメラ
できればこども一人での留守番はさせたくないところですが、働かないといけない親は多い。我が家もそうでした。

最終的には、子供と過ごすために自宅勤務に変えましたけどね。自分の目が、一番安心できますわ。
と、そんなに恵まれた環境で働ける人も少ないと思うので、見守り用に室内カメラを用意される方も増えています。
カメラはパナソニック
と言いつつ、実際はなんでもいいと思っています。安いものだと5,000円きるくらい。ただ、人感センサーなどと合わせておくのと、設定が少し面倒になってくるのが玉に瑕。
人感センサーも
本格的に、スマートホームでセキュリティ対策していくなら、センサー関連も合わせて用意しておくといいですね。
登下校には防犯ブザーが必須
最近は、こどものランドセルに防犯ブザーが括り付けられていることも増えてきました。

下校時間はいたずらでブザー鳴り過ぎて、誰も反応しない時あるけどね。鳴らしても周囲に大人がいない、とか。
防犯ブザーを選ぶ際の基準
- 100db以上
- 誤作動予防と警報を止められない絶妙なバランス
- 子供の遊びに耐えられる防水・防塵
- 欲を言えばGPS機能の併用
いたずら予防よりも安全第一
最近は、ピンを抜いても戻すとブザー音が止まったり、そもそもピンを引き抜かないタイプの防犯ブザーも増えています。

でも、そしたら犯罪者がすぐに戻しちゃうじゃんね
持ってるだけでも予防になるとは聞きますが、なんのために持たせるのかは、今一度考えてみた方が良さそうです。
防犯ブザーは投げるといいらしい
余談ですが、使い方としては、犯人に投げつけるというよりは、遠くに投げて、犯人がブザーを拾おうとするうちに逃げるのが賢い使い方らしいです。

カバンなどについているときは、カバンを放り出してもいいと。
親との緊急連絡にキッズケータイ
auのキッズケータイについては記事にしましたが、通信手段については検討しておきたいところ。


でも、絶対にゲームするし、隠れて悪いことするし、持たせたくないよね。

iPhoneを使ったこどものスマホの持たせ方、なんて記事もありますよ。

こどもの居場所にはGPS発信器
最終的に行き着くのが、ブザー要素や通信機能も持ち合わせた、最強のGPS発信器になります。

こどもの居場所さえ追跡できれば、最悪の事態になる前に子供を守ることができるかもしれないしね。

こどもが行方不明になる事件も多く報道されたので、心配されている方も多いようです。
まもるっく
ALSOKのサービス。防犯に特化したモデルで、「ケータイ・スマホは持たせたくない」という親にとってもハードルが低い。
https://www.alsok.co.jp/lp/hs08/
犯罪の被害を受けたらココセコム
ALSOKでもいいのですが、ココセコムもいい。先日記事にしたauのmamorinoでも連携サービスが可能。現場急行も可能だが、1回10,000円吹き飛ぶので、いたずらでの使用は深刻。

一応、セコムの人が現場に行く必要性を確認してくれるけどね。
ココセコムの料金
月額900円で利用可能です。さらに、オプション的な要素として以下のリストを参考にしてみてください。
bsize 「GPS bot」
端末4,800円で、月額480円で利用できる、最も普及しそうなGPS見守りモデルです。
クラウド上で位置を特定する高精度なトリプル測位エンジンを搭載しています。 一般的なGPSの電波だけでなく、周辺のWiFiアクセスポイントの電波や、携帯基地局の電波もセンシングするため、一般的なGPS端末では難しかった、屋内や地下での位置特定も可能です。
https://www.bsize.com/bot/gps/
https://www.bsize.com/bot/gps/
こどもの行動を学習する
1ヶ月ほど使用すると、自然とこどもの行動・スケジュールを学習します。普段の行動範囲から離れると自動でお知らせが行きます。

これ、何気にこどもの行動特性について統計情報が取れるから、会社はデータ活用でも儲けられそうだね(金の話ばっかり)
とにかく、今紹介した中では一番お勧めです。
我が子を犯罪から守るためにできること
ここからは、防犯について感じたことをなどをつらつら書いていきます。
こどもができる対策
まずは、こども自身が「犯罪に巻き込まれないように」行動が取れるようになるのが一番です。
防犯教育
- 行動範囲の把握
- 危険エリアの確認
- ホウレンソウ(どこで遊ぶか、誰と行動するか)の徹底
- 防犯グッズの正しい使い方
防犯といたずらについて
物珍しいと子供は防犯グッズで遊びます。ですが、みんなが持ち始めたり、大人が真剣に取り組み始めれば、こどもも「遊んでるとヤベェな」と察します。
親ができる対策とは
冒頭でもお伝えした通り、防犯グッズに頼らないといけない現状が一番高いすべき課題です。小手先のグッズを選ぶことも大事ですが、後悔しないためにどこまで行動できるかがポイントなのかな、と思っています。
「働かないと」は言い訳に過ぎない
今回、こどもの犯罪関連を調べていて、思ったのが、親の防犯意識があまりにも弱いと言うこと。(意識はあるが、実施はしないと言う意味で)

警察や役所、学校なんかに対しては、世論も手伝って声だかに叫ばれるんだけどね。実施レベルになると、親は「働く」から逃れられずに、対策は取れない。
でも、実際に本気で働かないといけないのかって言うと、実際、そうでもないことが多い。そうでもないけど、行動する余力はない。
「働かないといけない」は言い訳である理由
- テレワーク・在宅ワークもできる
- フレックスタイムで学校時間だけ働ける
- 副業なんかで隙間時間でも働ける
- (年金はあてにならないが、逆に)定年後も働ける時代
- やれば中学生だって大人より稼げる時代
- 登下校送迎サービスを自分でやってもいい
- 放課後デイサービスを自分でやってもいい
学校時間だけ働く仕組みはいくらでも作れます。本気で取り組むなら、まずは親の働き方から見直さないといけないですね。
とはいえ、できない人の方が圧倒的に多い。動けない人のためには、雇用している会社・企業が代わりに動くべきだけど、そこまで気が回る経営者は少ない。
「できる人が少ない」ならそこにビジネスが生まれる
需要があるなら、それを仕事にすればいいってのが、送迎サービス。ベビーシッターのサービスにも組み込まれています。地域でサポートが手薄だと思ったら、こういうのを始めても良さそう

いや、親がシッター業で自分の地域で他の子の送迎サービスしてたら、こどもが虐められそうじゃね?

そのくらいのことで、いじめられない地域であることを願います。目立つことすると叩かれる世間だってのは承知です。
私個人としては、下手に放課後ママグループを作って「交代でやる」よりも、サービスとして確立してお金とった方がフェアだと思います。参加する人が増えて協力してやってもいいし、利益独占してもいいし。
地域・役所レベルでできること

私は、子どもたちの地域活動を学校に委ね過ぎたのも問題だな、という考えを持っているので、若干(かなり?)偏った見方はしています。
地域参加については、賛否両論あった上で、いろんな意見が出てきて、持つもの持たざるものがフェアに協力しあえる関係を築いていくことが大事だなと思っています。
そもそも、犯罪件数は増えているのか
とりあえず、実態に関わらず、報道は加熱しているので何となく「最近、変な犯罪が多いから気は抜けない」という風潮はあると思います。
防犯意識を高めることは大切です。実際に、変な事件が起きるのも事実です。そして、発達障害・精神疾患と関わってきた看護師の私が言えることは「変な事件」がなくなることはありません。健常であれば持ってのほか、精神を病む人がいなくなることはないのです。
犯罪はなくならない
治療の必要性云々は置いておいて、嗜好と性格については常軌から逸れる人は必ずいます。それが反社会的な方向に動くことがあれば、こどもが事件に巻き込まれる・被害者となる可能性はなくなることはないでしょう。
実際には減っているこどもを被害者とする事件
まず、児童が被害者となる事件は減っています。ただ、諸要因を考えると、安心できる環境とは言い難い事は、あえて言うまでもありませんね。
警察庁の発表を紐解く
(1)子供の犯罪被害の現状と対策
13歳未満の子供が被害者となった刑法犯の認知件数(以下「子供の被害件数」という。)は図II-18のとおりであり、全被害件数に占める子供の被害件数の割合は、近年上昇傾向にある。
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h29/honbun/html/t2320000.html
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h29/honbun/html/t2320000.html
少しデータが古いですね。追加で、平成28年までのものも。

子供の被害件数が減っている要因
被害件数は、着実に減っています。これは、以下の要因が考えられます。
- こどもの総数が減っている
- 犯罪者の総数が減っている
- 世間の防犯意識が高まっている
- こどもが防犯対策が取れるようになっている
- 犯罪が巧妙化して「発覚しない」ようになっている
- 警察の質が落ちて犯罪が取り締まれなくなっている
と、あり得そうなものもありえなさそうなものも要因としては挙げられます。警察の質はわかりませんが、警察官の人数は増員を目指して取り組まれています。
平成25年の定員

平成29年の定員数

地方警察官については、平成13年度から28年度までの間に合計3万925人の増員を行ってきた(注)。刑法犯認知件数が15年以降14年連続して減少するなど、地方警察官の増員は、他の施策と併せ、犯罪の増勢に歯止めを掛け、治安の回復に効果をもたらしていると考えられる。
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h29/honbun/html/t6110000.html
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h29/honbun/html/t6110000.html
検挙率の低下
ちなみに、検挙率は低下しています。
検挙率は1950年代から80年代後半にかけて5~7割台で推移してきた。だが、90年前後から低迷し、2001年に過去最悪の19.8%を記録。改善傾向にあるものの、以前の水準を回復していない。
これは、警察の質云々と言うよりも、「むしろ、平成初期までの高い検挙率の方が情報操作の確率が高い」とも考えられます。何にせよ、検挙率が低いなんて話題は、市民からすると見逃せない情報ではあります。
男子が性犯罪の対象となる

これは注意してもらいたいのですが、今は(昔もだけど)男の子も性的な対象として捉えられ、被害者となる事例が多くみられています。
男児被害は見逃されがち
被害と言えど、直接的に(性)暴力に巻き込まれることもあれば、痴漢や盗撮など、表面化しない犯罪も多く存在します。

男の子だけでトイレに入っていることもあるけど、親が気づかないうちに犯罪に巻き込まれている可能性は十分にあるよね。
男児被害を甘く見過ぎ
結構、身近に潜んでいるわけですよ。
息子が男子トイレでおしっこしてたら
— ゆかかと٩( ᐛ )وやるだけだ〜 (@kakkatoyu) April 4, 2018
知らないおじさんが
おちんちんを触ろうとしてきて
怖くなり
女子トイレに逃げてきた事がありました
それ以来
私は息子が男子トイレ入ると
わざと大声で
「お母さん前で待ってるよ」
と叫んでいます#幼児性被害#男児にもある性被害
嗜好者はいるし、いなくならない
男児被害は、なんと言うか、需要と供給の関係もあり、男児を対象とした性欲処理が行えないペドフィリア(小児性愛者)が、重大事件を起こす場合もあれば、そういったペドフィリアを相手にした闇案件の事件もあります。

個人的に怖いのは、ペドフィリアも闇業者も、一見したら犯罪者じゃないこと。我々にできることは対策だけです。
偏見とかそう言うことじゃない、犯罪は犯罪
なお、ペドフィリア自体は私は「嗜好」として考えています。嗜好は犯罪ではありません。ただ、自分の嗜好と向き合わず、未対策で生活し、どんな経緯があれ犯罪行為をすれば、当然刑罰を受けるべきだと思います。依存症の方は犯罪者ではありませんが、万引きすれば犯罪です。

そもそも、嗜好とは関係なく、「憂さ晴らし」として弱者である子供を狙う犯罪者も多いしね。考え始めたらキリがない。
とにかく、大事なのは、どんな環境でも気は抜けないし、犯罪を起こす人間はいなくならないと言うことです。
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