まず、冒頭に、ウォーターサーバーの火災発生率は非常に低いとされています。
実際に、ウォーターサーバーによる火災は「消費者庁に寄せられた」件数としては、
年数件程度です。365万台ほどが稼働しているというウォーターサーバーとしては、確率は低いとも言えます。

例えば電子レンジなど、「ほぼ全ての家庭にある」家電でも、
消費者庁に寄せられた件数は年数件程度なんですよ。
特に、「トラッキング現象」はウォーターサーバーで起こりやすい火災の原因となるものです。
ウォーターサーバーの火災の原因とは
対策は「掃除」
基本的な対策は「こまめな掃除」に他なりません。
いずれの火災原因にしても、以下のチェックが重要とされています。
ウォーターサーバー火災予防の4つのチェックポイント
- コンセントがしっかりささっているか
- コードの状態は万全か
- ほこりは溜まっていないか
- サーバーは壁から適切な距離を保っているか
これらをしっかりチェックしていくことが大切です。
ウォーターサーバー火災の原因
製品側の問題としてリコールになった事例もあります。 これはしっかりとリコール情報をキャッチしておくことで対策していくことができます。
ただし、家電製品全般に言えることですが、やはり普段の整備、取り扱いの間違いによって火災の危険性が増えるのも事実。
特に、ウォーターサーバーはリスクが多いんですよね。
ウォーターサーバーの火災リスク
- 背面が掃除しづらい
- 移動が少ない
- コンセントはほったらかし
- 温水のためのヒーターを搭載
- 湿気が多い
以上の特徴があるため、注意が必要です。
トラッキング現象の原因

電源プラグをコンセントに挿したままにしていると、ホコリがたまります。 特に、ウォーターサーバーは移動することがほとんどなく、冷蔵庫などの隣など、すみっこに追いやられがちです。
ほこりがたまりやすいのに、湿気もあることで、ほこりは空気中の湿気を吸収します。
ほこりが湿気を吸収することで、電気が流れ、発熱し、発火することがあります。これがトラッキング現象を原因とする火災が起きる理由です。
トラッキング現象の対策
- トラッキング対応のコンセントを利用する
- プラグをまめに掃除する
- 電気コードが傷つかないようにする
グロー現象の原因

ウォーターサーバーのコンセントはちゃんと見えるところにありますか。
電源プラグの差込部がゆるいと、接触抵抗が増加します。抵抗が増えると熱量がそこにたまるので、発熱、発煙、発火し火災となることがあります。
グロー現象の対策
- コード同士の接触を避ける
- コードをステップルなどで固定しない(強く締め付けられるとコードが傷つく)
- コードは束ねない(熱が溜まります)
漏電・感電の原因
これもコンセントやコードの管理に近いのですが、漏電は怖いです。漏電になりやすいポイントは以下の通り。
漏電の原因
- コードが埃まみれの通路に配置されている
- コードが曲がっている
- コードが束ねられている
コードは絶縁体に包まれてはいますが、これが傷ついたりすると漏電の原因となります。
ネズミはいなくても子供はかじる
ねずみの被害は現代社会であまり聞かなくなりましたが、子供がかじって、なんてことはあるかもしれません。
感電は重大な事故に
漏電していれば、感電する危険性もあります。小さな電流であればいいのですが、電流が強いと生命に関わる事故になります。
とくに、ウォーターサーバーの場合は、水を扱っているので、濡れた手で触ったりすると電気が通りやすくなります。
アース線は必ずつける
アース線を必ずつけるようにしましょう。
漏電・感電の対策
- 水漏れがないか確認する
- アース線は必ずとりつける
過電流現象の原因
ウォーターサーバーでたこ足配線
たこ足配線、なっていませんか?
もともとウォーターサーバーを想定した部屋であればいいのですが、 強引にリビングなんかに置いたりすると、延長コードから電源をとることはよくあると思います。
延長コードや電源タップには定格容量が決まっています。
熱水をつくるウォーターサーバーであれば、ものによりますが500W近い電力消費があります。
電子レンジや炊飯器など使用ワット数の多いものと一緒に使うことはないと思いますが、定格容量については気をつけたほうがいいと思います。
耐用回数を超えた使用
ON/OFFを繰り替えしてスイッチに負荷をかける電気製品の場合、部品が耐用回数を超えることで、接触抵抗が増えて発熱することがあります。
ウォーターサーバーの場合、交換用の電気部品などは手に入りづらく、そもそも自分でメンテナンスしようという気はあまりないとおもいますので、適宜メンテナンスがあるといいですね。
ウォーターサーバー各社のメンテナンスについて
安全面でおすすめのウォーターサーバー
メンテナンスに力を入れているウォーターサーバー、となると意外とチェックを見過ごしガチです。どういった面に注意して見ていくべきでしょうか。
メンテナンスのチェックポイント
- メンテナンス費用
- メンテナンス更新頻度
- メンテナンス内容
全取っ替えにまさるメンテナンスはない
サーバー交換のメンテナンスが定期的にあるのは以下の2社ですね。
定期的な点検は衛生面の保持にも繋がる
各社、衛生面のメンテナンスは力を入れています。メンテナンス内容は、ほとんどが「清掃」ですね。この時に、機械内部に溜まったホコリなども除去してくれます。
特に、ウォーターサーバーは機器由来の雑菌侵入と繁殖が汚染の原因です。内部点検はしっかりと行ってもらいたいところですね。
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