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健康被害を受けないための夜勤の安全な過ごし方

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夜勤をすると起こりうす健康被害

夜勤をすると寿命が縮まるのは本当か

ヨメちゃん
ヨメちゃん

夜勤すると寿命が縮まるってよく聞くけど本当なの?

寿命の縮まり方については看護師の平均寿命を単純比較するだけじゃ「夜勤」が原因とは言いがたいところだけど、どの研究においても基本的には「夜勤は体に悪い」と締めくくってますね。

休みが作れないシフト体制にそもそも無理が

人間の生理的にも無理が多い勤務、だけど人の命を預かっており「客がいないから閉店休業」とできないのが病院勤務。全面廃止にすることもできません。なので、我々看護師は自分の身は自分で守りながら、少しでも心明るく看護師ライフを楽しみたいところです。

実際に起こりうる健康被害まとめ

では、まずは「寿命」や「健康」への影響についてのデータからまとめていきます。

発がん性リスクに「交代制勤務」

これは看護師に限ったことではありませんが、発がん性リスクを高める要員として、「サーカディアンリズムを乱す交代制勤務」が挙げられています。

国際がん研究機関(IARC)の発表によると、下記の表にある、Group2Aに挙げられた82項目の中に「サーカディアンリズムを乱す交代制勤務」が含まれています。このGroup2Aというのは、「可能性があるとされる」というカテゴリになり、注意が必要なレベルであるとされています。

Group 1Carcinogenic to humans 120 agents
Group 2A Probably carcinogenic to humans 82
Group 2BPossibly carcinogenic to humans 311
Group 3Not classifiable as to its carcinogenicity to humans 500

http://monographs.iarc.fr/ENG/Classification/index.php

グループ2Aの一例

いまいち実感のわかないあなたのために、発がんリスクがある可能性があるグループ2Aにどんなものが含まれているのかリスト化してみました。

  • ガソリン
  • ヒドラジン(毒物指定の燃料)
  • ヒトパピローマウイルス(type68)
  • ダイアジノン(殺虫剤成分)
  • マラリア(一部限定的)
  • Shiftwork that involves circadian disruption(2014に追加)
  • 室内での燃焼により発生したバイオマス燃料

と、あえてわかりやすくやばそうなやつをピックアップしたのですが、あくまでも発がん性に限局されたものです。

それも確実ではなく、可能性が強く示唆されているもの。Group1がタバコやアスベストなどとされているので、原文では「夜勤やばい」と結論づけられていますが、やや煽り色の強い情報ともいえます。

看護師の夜勤・交代制勤務に関するデータ

乳がんリスクが高まる?

長時間起きていることで起きてくる弊害として、「ずっと照明の下にいる」とい事があります。照明に当たる事でメラトニンの抑制時間が長くなるため、期待される抗酸化作用や抗腫瘍作用が一般の人よりも期待できない状態にあるということになります。

このメラトニンが抑制されている状況だと、エストロゲンを介して乳がんリスクが高まるということです。

夜間の労働には乳がんや前立腺がんになるリスクがあるとも言われており、デンマークは09年3月に夜勤と乳がんの関係を認めて、元看護師に労災認定を行なっている。

https://diamond.jp/articles/-/19748?page=4

看護師の心身を蝕む過酷な“夜勤”の無限ループ「命のガイドライン」を巡る利害関係者の綱引き

デンマーク看護師の実情

夜勤交代勤務に発癌性があるという8編の疫学論文がある。夜勤による人工照明の曝露は,夜間に分泌されるメラトニン(抗酸化作用や抗腫瘍作用を持つ)を抑制すると推測されている。デンマーク政府は2008年より,元夜勤交代勤務者の乳癌罹患者を労災認定している。これには元看護師や元客室乗務員が含まれるという。

https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02921_05

ちなみに、デンマークの研究によると、夜勤経験者は乳がん罹患リスクが高いという結果が出ています。看護師なので、医療に対する基礎知識がある一方、「働きすぎ」「生活の乱れ」など他の要素が絡んでくることが考えらえます(デンマークもそんな状況なのかまでは知らん)

直接的な影響を与えているのか、までは言えないものの、注意したい情報ではあると思いました。

糖尿病発症リスクが向上

Women who work a rotating (irregular) schedule that includes three or more night shifts per month, in addition to day and evening working hours in that month, may have an increased risk of developing type 2 diabetes when compared with women who only worked days or evenings, according to a new study led by researchers at Harvard School of Public Health (HSPH)

https://www.hsph.harvard.edu/news/press-releases/night-shift-type-2-diabetes

Rotating night shift work linked to increased risk of type 2 diabetes in women

簡単にいうと、「夜勤シフトに入っている女性は2型糖尿病発症リスクが高まった」ということが書かれています。

メタボリックシンドローム

  • 総コレステロール
  • トリグリセリド
  • 体脂肪率

夜勤専従することによって、上記3つのメタボリックシンドロームに関する数値が高くなりやすいという研究があります。

不眠と隣り合わせ

看護師の不眠については別の記事で詳細に書いていきます。

交代勤務睡眠障害

交代勤務のために睡眠時間帯が頻繁に変化することにより、睡眠をはじめ精神・身体機能の障害がもたらされる症状。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-017.html

代勤務睡眠障害|e-ヘルスネット

私は診断を受けたことはあるませんが、ADHDの薬を内服して夜勤後も寝付けない状態になった事があります。

とにかく吐き気とめまいがひどかったですね。師長に「夜勤しんどい」って泣きついたくらいでしたからね。

循環器系への影響

循環器は直接命を落としやすい上に、生活習慣が重なると上位死因を独占する「脳血管疾患」「心疾患」のリスクもバリバリ上がるので注意が必要です。

(1)循環器への影響

 ①循環器全体

  *循環器疾患有病率:石油精製工場男性。交代制19.9%、日勤7.4 %、元交代制14.7 %

  *夜勤離脱者で心血管系愁訴率高い。心血管系疾患全体で交代制が日勤より高い

  *多数調査:スウェ-デン;心血管系疾患の危険度1.25

       :デンマ-ク;心血管系疾患の危険度1.2 虚血性疾患

 ②虚血心疾患:

  *デンマ-ク;(同上)相対危険度1.3 

  *虚血心疾患:製紙工場での相対危険度。11-15 年2.2 。16-20 年2.8 

  *冠疾患:米看護職;12万人、6 ~14年で相対危険率(多重変量調整後)1.6 ~1.66 ・③不整脈

  *夜勤タクシ-運転手:休日に比して勤務日での極端に心室性期外収縮多発

  *銅精錬工:QTc延長のリスクは3.38~8.15

  *パン製造工(常夜勤)で心室性期外収縮、連発が多く見られる

 ④高血圧

  *トラック運転手、タクシ-運転手、塗料製造・充填工、食品製造工、サッシ製造工等で有意に多いとの報告。(「夜間のみ=可逆性」の反論もある)

夜勤と健康|仙台錦町診療所産業医学検診センター

夜勤帯から朝の忙しさのギャップが異常

朝の採血や配膳などの時間帯である 8 時ごろには、9 メッツ(ランニング状態)以上を示すデータもある 

http://www.shiga-med.ac.jp/~hqpreve/kyouiku/socmed_fw/pdf/2011/2015_1.pdf

看護師の 16時間夜勤の現状と今後 

この忙しさのギャップで突然死の可能性を高めていると思います。

消化器系への影響

私は胃腸が弱くて常に消化器系の異常を感じていました。

(3)消化性潰瘍

  *化繊労働者で日勤より有意に高率

  *約1万男子労働者(多産業)で、月10~12回の夜勤者は有意に高率

  *ピロリ陽性者では、夜勤者に胃潰瘍、十二指腸潰瘍有意に高い。除菌をすると夜勤者でも潰瘍患者が減少する(図9)。

夜勤と健康|仙台錦町診療所産業医学検診センター

免疫系への影響

夜勤後は風邪をひきやすいというのは、それなりにエビデンスのある事です。

サイトカイン減っちゃう

少し難しい論文ですが、ざっくり言えば「夜勤するとサイトカインという免疫系が減るよ」、「でも仮眠すると少しいいよ」みたいなことが書いてあります。

夜勤看護業務が及ぼす身体への影響
―3 つの勤務体系で働く看護師のサイトカイン mRNA 量の比較・検討― 

夜勤の健康被害対策

ぶっさん
ぶっさん

看護師だけど、自分の健康対策を講じる時間がないよ!

全部取り入れるのは難しいかもしれませんが、「まずはこれから!」と一つずつ生活に取り込んでいくのがオススメですよ。

体内時計を保つ

精神科ナースとして、睡眠を正常に保つことには熱いものがあるのですが、看護師にとって一番取り入れずらい部分でもあるんですよね。

夜勤休憩はしっかりと仮眠する

看護師の夜勤、休憩時間がとにかく短いですよね。夜勤休憩時間についての考察をした記事も合わせてご覧ください。

短時間だけ眠ると寝過ごしそうで怖い

短時間だけ眠るコツはこちらの記事で書きました。

夜勤明けの睡眠時間を調整する

夜勤明けの過ごし方ってすごく大事なんですけど、なんだか興奮して眠れない。

おすすめ夜勤明けの日程表
  • 帰り道には細心の注意を
  • 帰宅後シャワーを浴びたらすぐに寝る
  • お腹が空いていれば消化に良いものだけ
  • 覚醒後に昼食を
  • 夕方までにはしっかりと起きる
  • 飲み会にはいかない
  • 軽く瞑想する
  • 普段と同じように夕食をとる
  • 普段と同じように寝る

簡単に言えば、いつも通りの生活に戻せってことなんですよね。

自身の健康チェックも大事

看護師の自分蔑ろ率は恐ろしく高いと手元の統計に出ています(周辺の状況)。

最上級に意識高い出来過ぎナースは、運動も上手に取り入れますが、私は(健康に対しては)それほど意識は高くない看護師だったので「やろうと思っても、夜勤を挟むと習慣づかない」という、意思の弱さで呆れ返ったものです。

健康診断

特定健康審査や、雇用主の義務である毎年恒例の健康診断は受けていると思いますが、それ以上に「自分のカラダ」をチェックするもの、取り入れてますか?

女性の方は特に、乳がん検診、子宮頸がん検診など特定の年齢で受けるべき検診があったりと大変です。

また医療者だと肝炎ウイルスなんかも怖いので、定期的に交代・感染の有無をチェックしたいところですね。

定期的な運動

取り入れたい運動は別途記事を作成する予定です。

食生活からリズムを

基本の食生活を崩さない

そもそも、一日3食、しっかりと食べてますか? 私は朝ごはんはしっかり食べてましたよ。(勤務が忙しいと昼ご飯を食べないことはありましたが。。。)

ゆっくりとしっかり食べる

看護師の食生活にありがちな習慣が「早食い、どか食い」ですね。コミュ力の高い女子ナースたちは「ダイエット」と口にしながら夜の街に消えていくことはお手の物、だったように見えます(余計なことは言わない)

消化を意識する

夜勤は消化器系へも負担をかけると前述しましたが、まずはゆっくりと食べることを心がけましょう。ダイエット云々もありますが、時間をかけて食事をすることは「満足度」も変わってきて「いい食事だったな」とほんのり嬉しくなるはず。

特に夜勤明けの食事は、なるべくすぐに眠りたいこともあるので、「消化に良いもの」を、疲れがスーッと抜けていくイメージでゆっくり食べることをおすすめします。

しっかりとした量を摂取する

バランスが崩れ始める原因ってのは、実は「どかっと食べる」前の食事だったりします。

ぶっさん
ぶっさん

私の場合は、休憩で面倒がって昼ごはんを抜いた後の夕飯、酒と一緒に消化によろしくないものをばくばくと食べてしまうことでしたね。

強い空腹はストレス値が高いですし、いざ食事の場面になると先ほどの「早食い」の傾向も出てくるので、注意が必要。適度に、バランスよく摂取していくのが、生活リズムを整える上でも重要です。

ぶっさん
ぶっさん

私の場合はシンプルに酒の飲みすぎなような気がしなくもないですが、血液検査に少なからぬ影響を与えていたので、ぜひ、皆さんも気をつけてほしい。

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