Netflixを愛用しています。他の動画配信サービス(VOD)とも比較するため、ちょこちょこと退会もしているのですが、やはり戻ってくるのはNetflix。

繰り返し見ることができるコンテンツが多いのと、字幕・音声の言語変更がスムーズなのもいいですね。
というわけで、こどもの英語耳だけは作っておきたいので、子供と一緒に見ることができる英語番組をお勧めしていきます。
なぜ、英語番組はNetflixがいいのか
英語学習用のコンテンツとして、「英語番組」とNetflixの相性がいいのかを、簡単に説明しておきます。
語学教育としての動画配信サービス
幼児期の英語教育としての、動画配信サービスの利用の仕方についての情報もまとめていました。書いておきながらすっかり忘れてました。誰も読んでない記事なので、ぜひ、読んであげてください。

大事なのは「興味」と「反復」
まず、大事なのが、母国語を覚えるのは、親の会話を聞いているからです。親の会話が、子供にとって最も大きな関心ごとと言っても過言ではありません。かつ、親が繰り返し使う言葉を、子供は体得するのは反復学習の成果です。

2歳〜6歳の間に、ほぼ言語体系の土台が完成します。この時期に英語に取り組むことで、母国語並の吸収力を発揮してくれます。
ですが、同時に、すごい勢いで忘れます。この辺りは脳のメカニズムを学んでいただければ嬉しいのですが、ここで語るには誌面が足りないので割愛。
私自身は、英語なんぞ覚えなくてもどうにでもなるという考えなのですが、言葉のシャワーの時期に色々な刺激を受けておくのは悪いことではないと思います。興味があれば英語を学んでもいいし、なくても英語の語感だけでも楽しんでおけば将来の英語教育で損することはありません。

英語を楽しむなら、親と一緒に取り組むのがお勧め。でも英語学習をやるのは気がのらないので、子供と一緒にテレビを楽しむだけで、なぜかいつの間にか英語がわかる子供になっている、といううまい話を、していきます。
Amazonプライムビデオと比較して
Amazonプライムビデオは、こどもが喋り出すまで利用していたのですが、ポイ活として楽天経済圏に飛び込むために、ネット通販サイトをまとめたのを機に退会。
Netflixオリジナル系
Netflixのオリジナル番組は、基本(オリジナル)言語が英語になりますが、コンテンツのクオリティを維持した翻訳・吹き替えがされているので、かなり楽しめます。

Amazonプライムビデオあたりだと、海外コンテンツの翻訳・吹き替えは素人かと思うくらいのクオリティだったなぁ。
映画くらいのサイズのものでもいいのですが、子供が飽きずに見続けられる「アニメサイズ」のものがお勧め。
StoryBots

ストーリーボット。
ドクターマリオのカプセルみたいなキャラクターたちが、ナンセンスな会話をしながら、子供たちの疑問に答えてくれるというもの。

アメリカン系のジョークなので、スポンジボブみたいなやりとりがずっと続くと思ってもらえれば、日本人にもわかりやすいかも。
ただ、疑問に対しての回答は非常にわかりやすいので、大人でも勉強になる。知ってそうで知らない、知ってるけど説明できないという痒い所に手が届くという感じ。
好きなエピソード
- 飛行機はなぜ飛ぶのか
- 雨はどうやって降るのか
- 耳が聞こえる原理
- 目の仕組み
- 惑星のでき方
- 携帯電話の仕組み

どうですか、子供に聞かれた時に、答えられそうですか?
英語難易度は中級〜上級
英語の難易度としては、中学生英語でギリギリ内容把握できるかどうかで、英語の勉強をしていないママ・パパなら英語視聴は厳しいかも。
あと、疑問を見てわかる通り、それなりに喋るようになった子供が自分で見てわかるくらいの視聴対象なので、センテンスはそれほど長く無いものの、喋るスピードは早め。
マジックスクールバス・リターンズ

いかにもアメリカンなカトゥーン調のアニメーションで、日本のアニメタッチに慣れていると敬遠しがち。ですが、内容は非常に教育に適ったもの。

冗談要素の多めの教育テレビの番組といった感じで、「人体の不思議」や「自然科学」なんかのテーマに合わせて子供たちがあれこれ試行錯誤する、みたいな感じです。

フリズル先生が、結構、ぶっとんでますからね
原作は、絵本
岩波書店で書籍化されている「フリズル先生のマジックスクールバス」というシリーズがあるので、知っている方もいるかも。
旧シリーズがテレビ東京で放映済み
また、日本では、テレビアニメVer.がテレビ東京で2クールほど放送されていたので、うっすら記憶にあるという方もいらっしゃるかもしれません。私は知りませんでした。
英語レベルは高めを要求
英語の難易度は、中学生英語だけだと厳しい。

さらに、ジョークを理解していないと余計なやりとりが多いので、「なんで笑ってるの?」ってところで不快感はあるかも。

そう言えば、昔TEDを見に行った時に、ヤンキーが彼女に「マジ意味わかんね」とキレてけど、ナンセンスな冗談を面白がるのって、文化的な背景とか、向こうの過去の流行とかを知ってないとマジ意味分かんねになりがち。
ハロー! ニンジャ

ニンジャではない。子供たちが、身の回りの困ったことを解決するために、妄想でニンジャになり切って、妄想の世界で課題解決のために何をすべきか考えるというコンセプト。もう一度いうが、ニンジャではない。
テイストは柔らかめで、おばあちゃんが人生の教訓的なものを教えてくれるので、失敗しながら大事なことを学んでいくというもの。

おばあちゃんの知恵袋的な要素だけだと退屈なので、強引にニンジャに仕立て上げてアクションもあってみていて楽しいね、という感じで良いと思います。
英語は初級〜中級レベル
英語に関しては、日常会話レベル。

先ほどまでのマジックスクールバスや、ストーリーボットは「ジョーク」要素と「専門用語」でレベルが上がってましたが、比較的、とっつきやすいかと。

アクション的な要素と、こどもの会話くらいなので、単語が聞き取れるとアニメーションも手伝って理解は困難ではないと思います。
ことばのパーティー

年齢層を落として、赤ちゃん〜喋り出すまでを対象とした3Dアニメ。
赤ちゃん動物たちが主人公で、喧嘩したり遊んだりしながら「あれ、これって何ていうんだろう?」という流れから、言葉を覚えていくというもの。1回あたりの単語が3〜4語くらいで覚えやすい。
英語圏とのことばの覚え方のギャップ
ただ、英語圏のアニメでの「言葉の難易度」を解説するくらいなので、ものの形を覚える時に、「正方形」や「長方形」を区別したりします。

日本人的には、「さんかく」「しかく」くらいで良いものが、RectangleやらPentagonが突然出てくるので、「子供には難しいかな」と感じがち。

どこの英語アニメでも、早い段階で「Square」と「Rectangle」を区別したがるので、欧米圏では大事な区別なんでしょうね。どうでも良いのですが。
子供は違和感なく覚えます。幼児レベルの英単語なので、英語を勉強してこなかったパパ・ママにもわかりやすい。
初級レベルだけど、英語の学習ステップとしては退屈
ちなみに、日本語覚えたての我が子は、日本語Ver.も英語Ver.も観てくれますが、日本語の理解が進むと、in Englisuでは見たがらなくなるので、取り組むなら早めがお勧め。
ワイルドスピード SPY RACER

自動車が好きなだけで、なぜか繰り返し見ていたワイルドスピード スパイレイサー。
ギリで大人も楽しめるストーリー
小学生でも高学年くらいが対象だと思うが、それなりには面白い。英語の難易度は格段に上がるので、本気で楽しむならちょっとした略語やスラングは覚えた方がいい。
カズープ

テイストの柔らかい「疑問解決妄想型」のアニメ。
「これって、どうしてなんだろう」という疑問を、音楽にのせて妄想の世界で体験するというコンセプト。音楽にのせるとわりと子供は見ていられるのと、カラフルな世界観がハマれば大好きになる。我が子にはハマらなかったが、本当に退屈になると見てる。
Netflixの良さが前面に出ている
Netflixは、世界展開なので、どの子供でも楽しめるように「音楽」にのせたり、普通に解説するよりは「ファンタジーの世界」で色とりどりに魅せるのが得意。
少し残念なのが、吹き替えになると音楽パートのクオリティがわずかに落ちること。吹き替えても落ち幅が少ないのは、つまり、日本語の吹き替え音楽にしてもクオリティが保たれているのは、オリジナルコンテンツに力を入れているNetflixならでは。
コリー・カーソンズ


うちの子がクルマ好きという要素がかなり大きいけども。
かわいい自動車のキャラクターが、初めての学校に行ったり、友達や兄弟と喧嘩したりしながら、なんかいろいろ学んでいくというもの。自動車なので子供は見る。
優しいホームドラマレベルで英語初級者にもお勧め

英語の難易度は、日常会話レベル。話す速度がそれほど速くないのと、話題はそれほど難しくない(優しいホームドラマくらい)ので、学習系よりは馴染みやすい。
オリジナルじゃないけど見ておきたいNetflixコンテンツ
オリジナル番組の質の良さがネットフリックスの魅力です。ですが、それなりに版権の切れたようなドラマやアニメがあって、うっかりすると長時間閲覧しがち。
Full House
ある意味では、我らの青春、フルハウス。
小さい頃から、教育番組をつけててフルハウスが始まると「あっ、夕方だな」って実感がわく。あの頃は、テレビドラマで笑い声が聞こえる不思議な感じと、そもそもなんで笑ってるのかがわからないチグハグ感で本気で試聴したことはなかった。

でも、フルハウス終了のお知らせはなんだか寂しかった。
ちなみに、大人になってから見ると、なぜか涙が止まらなくなるので注意が必要です。
パウパトロール PawPatrol
テレビ東京でも放送している人気アニメ。Netflixでも多くのエピソードを楽しむことができます。

Nickelodeon(制作会社)とNetflixは提携関係にあるので、パウパトロールも精力的に放映してくれるようですね。
ちなみに、Netflixのオリジナル番組のグッズはあまりないが、パウパトロールくらいだとおもちゃ屋さんに売ってるので、おもちゃをせがまれるのが面倒な場合は見せないのもあり。
英語は易しい
英語の難易度としては、絵を見ながら聞いてれば内容はわかるが、正確に聞き取るのは難しいと感じるレベル。
学生時代に少し勉強して、英語系の検定を持ってるくらいの方がちょうどいい。
子供は、犬のアニメーションだけである程度見ていられる。ある程度年齢がいくと、普通にアニメとして楽しみたがるので、英語だとあまり見たがらなくなるかと。
ロボカーポリー
韓国のアニメを、テレビ東京が放映していた時期があるので、知っている方もいるかも。
Netflixではシリーズ3まではフルで見られます。英語翻訳・吹き替えもあります。当然、日本語Ver.もある。
ちょうどいい子供用アニメ
あくまでも個人的な感想ですが、韓国アニメとは言え、自分の倫理観にもあってるような内容で好きですね。
昔ながらの日本のアニメとかだと、「勧善懲悪」で悪いことをした奴が罰せられてハッピーエンドだけど、基本的には誰とも戦わないで街の平和を守っていく感じがいい。
ジャスティンタイム

絵が、ベクター系の柔らかいテイストで好み。こちらも妄想系で色々な世界で、妄想の世界の友だちと一緒にいろんな問題を解決するために冒険する1話完結型のお話。大元はカナダの制作会社、かと思われる。
アメリカンな笑いじゃなくていい
妄想系だが、テーマは身近なことであることが多いのと、こどもの興味に近いところを取り上げているのかな、という感じはある。
言ってしまえば、取り止めもないような内容です。会話の内容も優しい感じで、ナンセンスな冗談で笑わせるという感じではない。

Netflixアニメやスポンジボブの感じのジョークが苦手な場合は、こういうテイストの方がちょうどいい。
ちなみに、Netflixシリーズとして、ジャスティンタイムゴーが2016年から視聴できるようになっています。
CGなんかをとりいれて映像としての精細さや彩りをよくしながら、テイストは見事に保っているので、ジャスティンシリーズとしてお勧めできます。
おさるのジョージ

NHKでも放送しているので、知っている方は多いかと。
ジョージが既に好きなら、英語学習としては取り組みやすいコンテンツだと思います。一応、ストーリーとしては、賢いおさるのジョージが、様々なことを学んだり試したり、機転を利かせたりしてチャンチャン系の1話完結型。
子供でも楽しめるNetflixでお薦めしたい英語番組のまとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私自身は、恥ずかしながら大学でも英語を専攻してまで語学教育に身を置いていたのですが、全くと言っていいほど話せません。

正確に言えば、私の場合は「リスニング」に難があって、どうしてもここの壁が越えられずに、しかも帰国子女たちに囲まれて勉強していたら「もうこいつらに英語ではどうやっても敵わない」と思って勉強をやめてしまったんですよね。
子供のうちから耳を鍛えておくだけで「英語教育は順風満帆!」、というほど現実は甘くありません。
とはいえ、少なくとも語学学習で引っかかるポイントが少し乗り越えられるようになるだけでも、「親が子供のためにできる勉強のアシスト」としてはいいんじゃないかと。そう思い、記事にさせていただきました。
Netflixを使った英語学習のポイント
- 抵抗なく英語に触れることができる
- 字幕・言語の切り替えが簡単で「トライしたい時の妨げにならない」
- 全ての年齢を対象にできるので「英語学習が途切れない」
- オリジナルコンテンツが豊富
- Netflixの契約者数が多くなり、子供たちが「Netflix」の番組を話題にする日も近い、かも
本当に、いい時代になったな、と思います。中学生くらいの時に、新聞に「良質な英語テキストでリスニング」なんて教材の広告がよく出ていましたが、あんなの今だと無料でいくらでも聞けますからね。しかも動画付きで。
英語学習で気をつけたいことまとめ
- AI翻訳・通訳の存在で、「話せるかどうか」よりも「何を話すか」が大事に
- 英語学習も、「他の分野の学習・体験」と繋げて考えるといい
- 何より、子供自身が「話せるようになりたい」と感じられるかどうか
- VOD(動画配信サービス)は語学学習ではなく文化体験として優秀
- とはいえ、動画に頼りすぎずに実体験で「自分が語れること」を増やすことが大事よね
私個人としては、英語学習の価値はどんどん下がっていくと思いますが、同時に「英語くらい話せた方がつまずきなく世界で働ける人材に成長できる」とも思っています。

英語のコンプレックスがあるために、せっかくの才能を国内に閉じ込めておくのはもったいない、という時代になるよね。

とはいえ、英語学習に時間を割いても、コミュニケーションツールの補助が出来上がってくることも明白なので、あくまでも「楽しく学ぶ」を基本として、子供ができることを深めたり、増やしていくことに、親としては取り組めたらいいですよね。
余談ではありましたが、こんな感じで締めさせていただきます。
ちなみに、Netflixが高いな、という場合はAmazonプライムのプライムビデオが(少し質は落ちるが)同じくらいの体験はできるので、先にお試しで考えたいという方はプライム会員になる方がコスパいいですよ。

コメント
「英語 netflix 英語 番組」の記事更新内容をまとめています。
この記事は、Netflixでおすすめの英語番組を紹介しています。Netflixは英語学習に適している理由や、動画配信サービスとしての語学教育の重要性についても触れています。興味と反復が大切であり、Amazonプライムビデオと比較してもNetflixのオリジナル番組がおすすめとされています。具体的な番組としては、StoryBotsやマジックスクールバス・リターンズなどが紹介されています。これらの番組は中級から上級の英語難易度であり、原作は絵本となっています。
https://nurse-life.info/netflix-english/