当サイト、「健康食品としての水素」についての記事も書いていたのですが、「ケンコス」について調べて来られる方が非常に多い。

結論から言えば、民間で出されている水素吸入関連商品に「老化予防などの狙った効果」が現れるかどうかはかなり疑問です。とはいえ、何かしらの作用を期待して「変化がある」可能性は否定できないので、何が起きるかくらいはしっかり考えてみようと思います。

KENCOSはタバコのように水素を手軽に吸入できる装置だけど、これは果たして健康にいいのでしょうか?

この辺りの「KENCOSと健康と水素の話」についても少し掘り下げていきたいと思います。
ケンコス(KENCOS)ってなんだ?

まずは、そもそもKENCOSを知らないという方のために、簡単に情報をまとめておきます。
KENCOSとは
ブランド名の「KENCOS」は「健康を吸う」という意味でつけられました。
ちょっと「健康を吸う」という表現が薬機法的にスレスレな感じはしますが、「健康になる気体を吸う」と銘記しているわけではないので、この点は一旦スルーしておきましょう。
KENCOSのおすすめポイント
メーカー側の売り文句です。
- いつでもどこでも好きなタイミングで使用できるよう、携帯できること
- TPOに合わせ、水素モード・フレーバーモードの切替えが簡単にできること
- 口から吸う自然なスタイルで、スタイリッシュに水素吸引が行えること
- コンパクトサイズでも本格的な機能であること
- 第三者機関で実施されたエビデンスを取得していること
- 安全設計に基づいた信頼の日本製
- 洗練されたデザインと利便性を兼ね備え、幅広い層の人々のライフスタイルにマッチすること
- 購入後もメーカー直属のカスタマーセンターが安心のサポートを提供
https://shop.aqua-bank.co.jp/detail/detail00000073_000.html
医療行為的には「吸引」と「吸入」は違う
普通、水素などの気体を体に取り組むことを、医療行為の場合は「吸入」と表現します。体の中に入れる場合は「吸入」で、痰などを取り出す時は「吸引」と書きます。

細かい話ですが、仮に水素が健康に影響を与えるものだとすれば、水素を「自分以外の人」に吸わせる行為すら医療行為にあたる可能性があります。水素は薬ではないので医療行為にはなりませんけどね。

でも、酸素吸入は医療ガスなので医療行為になります。看護師でも医師の指示がないとできませんからね。ややこしいですね。
KENCOSの特許は信頼できる情報なのか
KENCOSは以下の特許を取得しています。
電気分解式水素ガス吸引具
・特許番号 :第6464385号
・特許登録日:平成31年1月18日
・特許権者:株式会社アクアバンク生体の神経活動及び/又は血液循環活動を促進する生体活性化方法を行うための水素発生装置
・特許番号 :第6519717号
https://shop.aqua-bank.co.jp/detail/detail00000073_000.html
・特許登録日:令和元年5月10日
・特許権者:株式会社アクアバンク
先に書くと、「特許があるから安心できる」というわけではありません。ないよりはあった方がいいですが。実際、特許取得のための手間・費用は大きいので、ちゃんとした会社の商品ですよ、というアピールにはつながるかもしれません。

長い文章を読むのは大変なので、一言で表現するなら、「健康にいいという商品ではない」ということ。

「健康に悪い」ということでもないですけどね。強いて言うなれば健康に関しては「無害」である商品が近いかも。
あくまでも「特許申請」の内容から考えられることに止まりますが。
特許出願は誰でもできる
特許があることは、安全であることの証明にはなりません。
特許は発明した技術を守るための権利で、「独自のアイデア」であることを守るためのもの。「過去に例のないもの」ではあっても、「健康を保証」するものでもなければ「安全」であることを公的機関が保障するというものでもないのです。
とはいえ、大まかな設計はわかる

私はブログを書く都合、商品の詳細を知るために特許から読み込んだりするわけなのですが、ケンコスは特許出願番号も露出してくれているので簡単に調べられます。
構造上は「水の電気分解」をライターほどの小型装置の中でやっている、という、見たまんまではありますがその通りの作りになっています。

基本的に、水の電気分解で発生する気体は「水素」と「酸素」なので、電解液に変なものを入れない限りは体に毒になるようなものは発生しません。
次亜塩素酸水の記事あたりに、水を電気分解した際の反応を書きました。

また、水素エネルギーについて書いた記事でも水の電気分解について解説しています。

根拠とする実験内容もわかる
ちなみに、生体の神経活動及び/又は血液循環活動を促進する生体活性化方法を行うための水素発生装置という特許もAqua Bankは取得しています。

こういった化学や医薬品などに関する特許は、その効果についても実験などのデータを通して示さなければなりません。実施例を示すことで、既存発明との差異を明らかにして有意性を証明するためですね。
話を戻すと、AquaBankはKENCOSを利用した場合に神経活動に作用する実験例を特許庁に公開しています。
これは実験結果を「特許庁が認めている」と誤解しやすいところですが、あくまでも特許申請のために「実効性を証明する方法」を載せているだけであり、これと「健康に効果があるかどうか」は別問題。同じ方法で実験をして実例で示すしかありません。
この特許申請の検証試験方法でKENCOSを利用することで「神経活動及び/又は血液循環活動を促進する生体活性化」が図られているかどうかというと、実際のところは微妙だと思います。効果がないと否定することもできませんが。
調査担当者が被験者を選定できる
まず、この検証試験の場合は「調査担当者が本試験の対象として不適当」だと判断した方を除くことができます。つまり、やろうと思えば「思ったような効果が出なかった対象者を試験対象から除く」ことも可能になります。データはいくらでもいじれる試験になってしまいますが、その実験の正当性を特許が守ることもありません。
ただ、実験データをよく見せようとすることは、特許云々を別にしてもどのメーカーだってやろうと思えばいくらでもできる。第三者機関に依頼した、と書いてあっても、第三者機関と懇意の関係であれば実験データはいくらでも書き換えられてしまうわけで。

さらに言えば、調査対象に「終わったらKENCOSあげますよ」「図書券あげますよ」と報酬を渡す場合、被験者は調査者に対して有利な結果が出るように配慮する可能性までありますからね。
比較対象が「水素吸入(吸入)前」と後
この試験結果があまり当てにならないな、というのは試験方法からもわかります。この試験は被験者が「水素を含まないコントロール」を吸引(吸入)した後に、KENCOSで水素を吸引(吸入)します。この「コントロール」と「KENCOS」をそれぞれ比較して「よくなった」と評価しています。
医薬品などの実験で「効果があるかどうか」を示すためには、効果のない薬、いわゆる「プラセボ」を投与する人たちと比較を行います。つまり、効果のある薬なのかどうかは本人に知らせないのが普通です。
これは、「薬の効果を治療群と非治療群で比較する」ために必要なのですが、特に心理的な影響も考慮する必要がある検証の場合、内服はするだけでも「効果があると感じる」心理的な影響を受けやすいのでプラセボ群は必須であると言えます。
AquaBankとしては、KENCOSを吸引(吸入)することで「神経活動及び/又は血液循環活動の促進」する効果があると証明したいわけです。この場合、比較する対象は「KENCOSを吸入した人」と「KENCOSを吸入していない人」の間で、吸入後の変化を測定したデータを示す必要があります。
加えて、今回の検査方法だと、1回目のコントロール時(何も吸入していない状態)の時と2回目のKENCOS吸入時だと、1回目から検査内容を「学習」してしまい、検査結果がよく出てしまう可能性があります。

やり方覚えた後の方が、上手くできるのは当たり前だよね。
調査数が圧倒的に少ない
あくまでも「特許申請の調査」ですから、こんなもんだなという気もしますが、仮に「健康に効果がある」と謳うことを想定すると、実施件数があまりにも少ない。被験者数が17人のデータですから。
KENCOSは「効果がない」と言えるのか
冒頭に戻りますが、調査に疑問があるからといって「効果がない」という証拠にもなりません。そもそも、私も調査に同行して確認したわけではありませんから。根本的に、KENCOSも「何に対して効果がある」とも書いていませんから、反証がそもそも存在しないのです。
あくまでも、「この調査方法の結果は当てにならない」ということしか言えないと思います。そして、特許申請のための調査ですから、追加データのための実験は企業努力として日々精進されているものと思います。

というか、KENCOS側も本気で「健康のためになる」とまで考えて特許を取得したわけじゃないと思いますけどね。知りませんけど。

KENCOS買う人は、根本的に特許の詳細まで調べて買ったりしないと思うな。
根本的に「健康にいい」とは書いていない
これは薬機法との関連になりますが、基本的にメディアなどの媒体を用いて「健康にいい」と書くハードルというのは非常に高い。
誇大広告の禁止(第66条)
- 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
- 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の効能、効果又は性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、前項に該当するものとする。
- 3何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品に関して堕胎を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。
薬機法第66条〜68条
KENCOSって、なんだ?
KENCOSはフレーバーリキッドを吸う構造にもなっているので、一般食品程度の扱いであると考えます。この食品に関しては「健康食品」なのかどうかもチェックする必要があり、KENCOSが何に該当するのかを調べるといいと思います。
健康に影響する食品、でもない
食品で「健康にいい」とするには、国が認めたトクホ、栄養機能食品、機能性表示食品としての認可を受ける必要があります。健康にいい、と標榜したい場合にはハードルは高く、ハードルを超えたものだけが「健康にいい」と書くことが許されるわけです。
さて、話を戻してKENCOSですが、基本的にはKENCOSは「健康が増進される」ような表現はされていないはずです。広告などでも「禁煙効果」などは謳われていないし、「気分がよくなる」「リフレッシュ効果」くらいの、ゲームや運動でも得られるくらいの効果しか記載されていない。
KENCOSは健康増進機器
なんとなくネット広告などで目にすることもあると思いますが、KENCOSが認められているのは「健康増進機器認定製品」であることくらい。この健康増進機器認定製品というのは、健康機器の安全性などの水準にあるかどうかをチェックするかどうかで、健康に対しての作用に関しての担保ではない。
認定製品の広告・表示等について
- 認定製品は、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
- 非医療機器である認定製品は、医療機器で認められている表現(疾病の診断や治療、予防の目的を標榜したり、身体の構造や機能に影響を及ぼすような目的や効果)を標榜してはならない。
- 認定取得者は、出稿前に都道府県の薬務課等に認定製品の広告について確認をしなければならない。また、必要に応じ協会の適正広告・表示委員会に確認することができる。
- 協会は、認定取得者に対し認定製品の広告物の提出を求めることができる。
https://www.hapi.or.jp/ninteiseido/index.html
携帯型水素吸引具であり、本体より発生する水素ガスをいつでもどこでも手軽に吸引することで、心身のリフレッシュをサポートできることは健康増進の目的に資すること、並びに 使用時の安全性と製品の品質保証が認められることから健康増進機器として認定する。
https://www.hapi.or.jp/documentation/ninteiseido/0011.pdf
ポータブル水素ガス吸引具 KENCOS 3 (ケンコススリー)
KENCOSに関する疑問

とりあえず、このサイトを検索してくる人のある程度の目的は達成できたと思いますが、ついでにKENCOSのサイトを覗いて疑問に思いそうなことをまとめておきます。
黄色く変化するのはなぜ?
電解液は電気分解の化学反応により、徐々に黄色く変化しますが問題はございません。
https://shop.aqua-bank.co.jp/detail/detail00000073_000.html
これは電気分解で鉄イオンが流出したからだと考えられます。いわゆる、サビですね。電極にステンレスなどを用いていると、錆びにくいステンレスであっても鉄の酸化が少量見られます。
KENCOSは電気分解をおこなって電解液を電気分解して水素を発生させています。電気分解である以上、電極の劣化は避けられないので、電解層の交換もできる設計になっています。継続的に使えて良心的な設計と言えます。
フレーバーカートリッジってなんだ?
水素には香りも味もないため、吸っても感覚がありません。
楽しみながら水素吸引を習慣化していただくために、KENCOSはフレーバーカートリッジのリキッドを加熱し、その蒸気を「吸って」「吐く」フレーバー機能を搭載しています。
KENCOS専用のフレーバーカートリッジを使用することで、「吸う」感覚と「テイスト・香り・健康成分」がプラスされ、ワンランクアップした水素吸引を楽しめます。
カートリッジは差し換えるだけで交換できるので、気分によって手軽に交換できます。フレーバーカートリッジに使用しているリキッドは、日本食品衛生法で認可された成分のみを使用し、日本国内の工場開発・製造されています。
https://shop.aqua-bank.co.jp/detail/detail00000071_000.html
ニコチンやタールなどの有害物質を含まない、健康成分を含むピュアでクリアな蒸気を吸うことができます。
もちろん副流煙もなく受動喫煙の心配もありません。
個人的には、フレーバーはあった方がいいんじゃないかな、と思っています。というより、フレーバーを吸う電子タバコに、ちょっと水素を付与してみましたくらいのノリで買った方がいいと思います。
フレーバーは三種類
- Xylitol menthol
- Vitamin lemon
- Catechin green
メンソールとレモン、お茶風味があります。基本的にリラックス効果はあるはずなので、効果を高めたり、後述する「禁煙時の口寂しさ」に対してはフレーバーをつけた方が効果が高まりそうですね。
成分は安全?
A. アクアバンクの純正品のフレーバーカートリッジのリキッドにはニコチンは入っておりません。
https://shop.aqua-bank.co.jp/detail/detail00000071_000.html
また、日本の食品衛生法に適合した食品添加物以外は入っておりません。
基本的には体に入って有毒なものは入っていないとのことです。
食品衛生法がタバコは範疇にはないように、ほとんどの食品は肺から吸収されることを想定していません。成分が食品的に安全でも、吸入用途での安全を示すものではありません。

基本は水蒸気なので、ご飯炊いた時の湯気くらいの気持ちでいいと思いますけどね。炊き込みご飯になったから心配したりしないでしょ。
禁煙効果はあるのか
おそらくKENCOSが気になっている方は「タバコをやめたい」ということが大半なんじゃないかと。KENCOSは禁煙を止めるための道具ではありません。
Q. 禁煙効果はありますか?
A. 製品自体に禁煙効果はございません。ただ、健康被害のない代替商品とはなりえます。
https://shop.aqua-bank.co.jp/detail/detail00000073_000.html
行為依存の代替方法として
私自身、煙草がやめられない人間でしたが、ニコチンによる依存と同等に怖いのが「習慣」です。行為依存と言い換えてもいいと思います。
例えば、ゲームに中毒性があると言われるのは、ある種の作業を繰り返し達成感を得る、という過程を反復することで脳が特定の行為に対して「喜びを感じやすくなる」からです。この報酬を得る回路が固定化されてくると、 「特定の行為をしないと落ち着かなくなる」ようになります。
タバコは根本的に依存性のある物質が含まれているので習慣化しやすいのですが、タバコがやめられない人は「ストレス解消」の習慣化をしていたからです。これは「ストレスを感じるとタバコを吸う」という行為についても依存が形成されており、いわば「依存物質」と「行為依存」がダブルで起きています。
「タバコがやめられない人はメンタルが弱い」というのは半分合っていて、半分は間違い。やめられないのは「脳の仕業」で本人の意思を超えた問題です。ただ、根本的に「ストレスの処理方法が下手くそ」という点ではメンタルが弱いとも言えます。
説明が長くなりましたが、KENCOSは「行為依存の代替方法」として利用することは可能です。つまり、「ストレスを感じた時」に「KENCOSを吸う」ことでタバコを吸わないようにする方法としては効果が期待できると思います。ただ、ニコチンへの依存は解決しないので、禁煙外来・ニコチンパッチなどで計画的に離脱できるようにしたほうが圧倒的に効果は高まると思います。
自分のストレス耐性の低さを知ること
ついでに少しだけ「禁煙」について書いておくと、依存からの脱却は簡単ではありません。人間の脳は高負荷の処理に耐えられるほどに発達はしましたが、同時に「処理の負荷をより軽くする」システムも発達しています。

言い換えると、「脳は楽をしたがる」ものです。
一度形成された「ストレス解消法」は、何も考えずに利用したくなる最たるものです。ストレスを感じた時の第一選択になります。ストレスを感じずに生きることは無理なので、いずれにせよ「別のストレス対処法」を獲得する必要があります。
ただ、現代社会の厳しいところは、忙しい人、ストレスを感じやすい人ほど「代わりのストレス解消方法を見つける時間」はないのです。
自分が「依存を形成しやすい」という特性を知っておくことで、「やめられない自分」を責めるのではなく、やめられる禁煙方法を探すことにつなげることが大事です。ストレスを感じたときにタバコを吸う可能性が高いなら、ストレスの逃げ口を作ることが何よりも優先される、というわけです。

タバコをやめたいと思ったら、「ニコチン(物質)依存」と行為(あるいは精神的)依存の両方に対処する必要があるということだね。

精神的な依存に対しては適切なストレス解消を探すことが先決。自分を責めると逆効果なので、自分に合う方法を探すことで対応したいところです。
蛇足ではありましたが、誰かの役に立てば幸いです。
KENCOSの「怪しさ」は何なのか

では、まとめとして、「KENCOSって、結局、怪しいの?」あたりに答えて終わりにしたいと思います。
健康を増進させるものではない
長々と書きましたが、当サイトを「KENCOS 怪しい、胡散臭い」で検索されてきた方への回答は以下の通りになると思います。
むしろ、ちゃんと薬機法のガイドラインに沿って広告出しているくらいだし、下手な健康食品よりは丁寧な販路促進していると思います。(民間の認可ではあるが)医療増進機器の認定なども受けているし。
禁煙効果があるとも書いていない
さらに言えば、KENCOSのターゲット層はいわゆる「タバコをやめられない人」なので、広告の方法が「それらしくなってしまう」ということだと思います。
「禁煙に効果がありそう」な雰囲気を出して客引きをしているのは明白。
この「タバコがやめられない人」は、ニコチン依存から脱却したい人であり、できれば「手軽」「簡単」にタバコをやめたい。依存しやすい人は「安直な方法」での解決を望む傾向があり、広告も「わかりやすさ」が大事になるということ。
簡単な方法を探している人は釣りやすい
ゲーム中毒でも同じことが言えますが、この「やめたいのにやめられない」人はお金を引っ張って来れる可能性があります。
健康に悪いことは明白であるタバコをやめられない(依存症なので仕方がないのですが)、タバコは経済的にも圧迫させるものであり、KENCOSくらいの価格でも「タバコがやめられるなら安い」と感じやすい。

KENCOSの価格比較対象は、「これからのタバコ代」になるから、むしろ安く感じるくらいだよね。
実際には、タバコがやめられる、とも書いていないですし。「タバコよりもいい」という個人の感想を広告にしているに止まっています。KENCOSが悪いというよりは、KENCOSの広告につられる人の特性をうまく捉えている、ということなのかもしれません。
価格はちゃんと高い
商品の価格にケチをつけるのは野暮ですが、KENCOSは高いですね。水の電気分解自体はそれほど大した技術ではなく理科の実験でできるようなものです。電解液も基本はほぼ食塩と水ですし。
「売れればいい」「買う方が悪い」でいいのか
前述の通り、AquaBankはちゃんと「それでも買う」人を狙って販路展開しています。
私も「水素関連記事」を書くまでは「水素系健康商品を買う」人がいるとは信じていませんでしたが、「水素が健康に作用するかどうかはまだ様子見の段階ですよ」と書いた記事、つまり水素買わなくていいよと書いているのに、そこから水素商品が売れているので、効果云々ではなく買いたい人はいくらでもいるんです。

というより、水素にすがらざるをえない人たちっていうのは、情報を読み取るのが苦手ということだし、社会的に八方塞がりになりやすそうだからね。

だからと言って、「情報弱者」を金蔓にしていいのか、というと微妙な話になりそうだけど。
AquaBankは、ちゃんとルールに沿って商売をしているので非難される立場にはないと思います。ベストは「水素吸入」の有効性が定まってから、メリットのある人が適切な対価を支払ってメーカーの利益になるのが一番ですが、そんなことを言っていると何の商品開発もできなくなってしまいますし。
水素が体に悪いわけではない
最後に、水素自体は「体への影響は少ない」上に、活性酸素という「体の老化作用」を起こす物質に対しては有効に働くと考えられています。ただ、普通に摂取しただけでは期待した作用が起きることは考えにくい、というだけで。

水素には期待したい
水素吸入の有効性は、超高濃度で、かつ仮死状態など「急速に体が劣化していく状態」にある時に有効であるんじゃないかと医療機器として実戦投与が始められたような段階です。


一般の人が、水の電気分解を利用した器具で「水素吸って健康になった!」と言えるような効果までは、まだまだ実証できない。
ただ、水素自体は比較的安全なのと、何となく健康に良さそうなものを吸っているだけで「安心感」は得られるのであれば、リラックス効果などは得られやすいと思います。その辺りを割り切って購入する分にはいいのかな、と思います。
コメント
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ケンコスの記事を他のサイトで見かけてこちらにたどり着きました。私は普段、小学校等で禁煙教室をしている歯科医師ですが、ここ数年は生徒の保護者も従来のタバコではなく加熱式タバコが大半を占め、さらに電子タバコやドクタースティック、ケンコスなどの商品も多数販売されています。このような正確な情報を公開していただけるサイトが増えるのは本当にありがたいです。
今後の活動に期待しています。ありがとうございました。
岩橋さま。コメントいただきありがとうございます。
正確な情報となっていれば嬉しい限りです。これからも精進してまいります。