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発達障害は慢性的な「肩こり・腰痛・筋肉痛」が多い理由|運動が苦手?

記事内では、盛大に話を脱線させて、「発達障害と運動機能」についても解説していますが、簡単に趣旨を説明しておくと以下のような感じです。

4行でわかる発達障害の「体の痛み」
  • 発達障害がある場合、力の入れ方、協調した動きなどの「統合した感覚」が不器用
  • 定型発達が自然とできる「姿勢を直す」ということが無意識にはできない/少ない
  • 適度に運動を取り入れることで、肩こりや腰痛の改善につながる
  • 生活習慣を見直して、適度に休憩・リラックスできる環境を作る

発達障害ではなくても、肩こりや腰痛への取り組みを授業や仕事中に取り入れることで、体への負担が軽減する効果が期待できます。

そして、定型発達の方は、自分が感じている何倍かを発達障害の方は負担に感じている可能性があります。この辺りの合理的配慮にもつながれば、記事を書いた意義は少しはあるのかな、と思います。

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発達障害に「肩こり・腰痛・筋肉痛」は多いのか

私自身は不注意型のADHDです。発達障害については普段から調べているので、定型発達の方にも感覚として伝わるように記事を書いていきますので皆さんにとって何かひとつでも発見になることがあれば幸いです。

発達障害の姿勢の悪さ、発達障害と肩こり・腰痛・筋肉痛の話

まず、発達障害はその特性から、周囲にはわかりづらい部分でも「体の不調」を感じているケースが見られます。周囲の人も、「あの人、ちょっと違うな」というのが伝わるものもあると思いますが、体の動きも少しだけ不器用に見えたりします。

発達障害の姿勢が悪い理由、発達障害と肩こり・腰痛・筋肉痛の話
ぶっさん
ぶっさん

体の使い方は、運動神経だから関係ないのでは、と考える方もいらっしゃるとは思いますが、発達障害の特性を考えても「起こりうること」ではあるので、「甘えているだけでは?」と考えるだけではなく、発達特性との因果関係についてのご理解の一助となれば幸いです。

発達障害と「身体の動きにくさ」の困難・ニーズ : 発達 障害の本人調査から

発達障害と定型発達の「姿勢」と「痛み」の違い

らいおん
らいおん

肩こりや腰痛なんて、誰にでも起こりうることだよね? 仕事したくない言い訳なんじゃないの?

ぶっさん
ぶっさん

実際、発達障害に悩んでいる人の大半も、肩こりや腰痛まで障害のせいだとは思っていないとは思いますよ。でも、一緒に生活される周囲の方も知っておいてほしい特性由来の症状のひとつではあります。

発達障害児の姿勢や運動機能に関する研究は、昨今の発達障害への関心の高まりからようやく本格化しているという印象を受けますが、根拠となるほどに研究が進んでいるわけでもないので、根拠とは言えませんが。

発達障害の「肩こり」や「腰痛」などの身体症状に関しては、「当事者たちの気付き」の段階ではあると思いますが、多くの方にも同様の訴えが見られています。

体感としては、発達障害者の姿勢は悪く、特性の一部が運動機能にも影響を及ぼしていると思われる部分があるため、相対的に「肩こりなどの身体症状に発展する」ケースはあると考えています。

体の使い方が、不器用だということ

後述しますが、定型発達に近いほど、脳の自動化作用が大きく影響して、自然と姿勢は保たれるようになっています。

一方で、発達障害の場合は自分の体の位置をうまく知覚できていなかったり、感覚・意識がうまく反映されずに刺激から隔絶されやすいため、体に痛みが出るような姿勢でも持ち前の集中力で痛みを感じない場合があります。

普通の人にもあるけど、頻度が違えばやっぱり障害である

発達障害も定型発達も、特性には個人差があり、またその時の環境や心理状況によって特性が強く表れたり、定型発達であっても発達障害のような特性が見られることがあります。

ぶっさん
ぶっさん

定型発達の方自身にも経験があるけど、この経験が「乗り越えられるもの」でインプットされているから、発達障害者とはギャップが生じてくるんですよね。

らいおん
らいおん

発達障害当事者も、肩こり自体は越えられなくはないと思うけど、「なんか変だな」と感じる違和感の原因のひとつにはなるかもしれませんね。

人それぞれ、という言葉に尽きるのですが、ここでは発達障害の当事者である私の視点から、発達障害と肩こりなどの身体症状についての関連とその解説をしていこうかと思います。

どうして肩こりが起きやすい?

まずは、発達障害における「肩こり」などの体の症状が起きやすい理由について説明していきます。

姿勢の悪さ

少し話が脱線しますが、私の場合、小学校の時から「授業態度が悪い」と注意を受けることがありました。「私語」「離席」あたりは衝動性と不注意からくるものなのですが、結構多かったのが「姿勢が悪い」ということ。

発達障害の授業に参加できない理由、発達障害と肩こり・腰痛・筋肉痛の話

発達障害児の姿勢や身体の動きに関する研究動向

姿勢に関する研究も少しはあったのですが、「壁にもたれる」「体を丸める」「足を組む」などの行動が多く見られるのが特徴。私自身は「机にもたれかかる、伏せる」なんかもあります。

ぶっさん
ぶっさん

注意を受ければ姿勢は直せるんですけど、それが維持できないんですよね。みんな「我慢できる」と言うけど、どうしてもできない。

らいおん
らいおん

じっとしていられないから、もうソワソワの方が優先されて授業はほとんど聞いてない、なんて子もいるので、本人の注意力を叱るのではなく、どんなサポートが必要かを考える必要がありますね。

体(筋肉)の使い方

体の使い方がうまくいかない、と言うこともあります。

緊張感

筋肉に影響を与える心理的な要因といえば「緊張」が考えやすいと思います。なぜ、発達障害者が緊張しやすいのか、緊張状態にいることが多いのかを少し説明します。

ASDの方は「空気が読めない」と揶揄されることが多いですが、感情を知らないわけではありません。普通に怒りますし、人と会話して楽しいですし、悲しいことがあれば涙も流します。ただ、情報の受け取り方や気づきが不足している場合があるため、相手が意図した内容をうまく汲み取ることができずに齟齬が起きたり、自分の楽しさに夢中になって相手の表情の変化に気づかない、ということが多いだけです。感情、あります。

ASDの方も、対人関係に不安を持ち始めると、周囲から異常行動を指摘されないかと不安の中で生活しています。一見するとマイペースで自分勝手な行動が目立つかもしれませんが、当たり前に気づけるであろうシグナルを見落としてしまうだけ。社会に矛盾に対する不安や不満は他の人よりも多く気付くことがあるかもしれません。

ADHDの場合は、一緒に生活する機会がある人はお気づきだと思いますが、とにかく失敗の数が多いです。そして、一緒に生活していない時も失敗しているわけですから、当事者が感じている「失敗に対する恐怖心」というのは、周囲が見てもわからないくらいに高まっています。つまり、何か行動化することに対する恐怖心は強い。衝動性が勝って、それでも変な行動は抑えられませんけどね。

授業中のLDも常に緊張と隣り合わせです。学習障害者にとっては、授業は「失敗する場」と言い換えられますから、常に緊張状態にあると言えるでしょう。

これらのことから、発達障害者にとっては、他の人にとっては当たり前の場面でも、異様に緊張しているケースはあります。

これらの緊張は、体を過度に硬直させて筋肉を疲労させ、本人の体力も消耗させます。発達障害の疲労感、という記事も書く予定ですが、定型発達の方が「これくらい大丈夫でしょ」「私もそれくらいのことはあるよ」ということは、発達障害の方にとっては何倍も緊張させる要因だったりするのです。

力が必要以上に入ってしまう

緊張と関連する部分もありますが、発達障害の場合は体の使い方が不器用なところがあって、何かをする際に必要以上に力が入ってしまったり、本来は使わないはずの筋肉まで緊張させてしまう場合があります。

私の場合は、ずっとスポーツをやっていましたが、高校生になって途端につまらなくなったのは、この「力の入れ具合」の調整がうまくできなかったから。他の人に「力が入りすぎている」と言われても、自分ではわからない上に、微調整ができない。中学生くらいまでは、そういった細かい部分まで気にしなくても練習量だけで解決できたんですけどね。

例えば、学習障害があると、所持動作がうまくいかずに筆圧が余計にかかったり、肩や背中にまで力が入ってしまいます。

固有覚(体の位置を感じる、動きを調整する)

固有覚は普段耳にしないかもしれませんが、発達障害を持つ方が苦手としている感覚だと言われています。

  1. 位置覚(身体各部の位置)
  2. 運動覚(運動の状態)
  3. 抵抗覚(身体に加わる抵抗)
  4. 重量覚(重量を感知)

固有覚は上記のように分類され、ざっくりと言って仕舞えば「体の位置や動かし方と感覚のギャップ」みたいなところが問題になってきます。

前庭感覚

ついでに、同じような運動に関する感覚で「前庭覚」と言うものもあります。こちらは体の傾きやスピード、回転を感じる「耳の機能」に由来する感覚です。こちらも苦手とする方がいます。

  • 覚醒
  • 抗重力姿勢
  • バランス
  • 眼球運動

先程の「固有覚」と合わせて、これらの感覚を統合していくことで、自然で疲れにくい動きを体得していくことができます。しかし、これらの感覚が統合しにくい発達障害者では余計な力が入ったり、微細な動きが苦手になったりいして、「怪我しやすい、疲れやすい」体になっていきます。

肩こりや腰痛は起こりやすい

一度まとめておくと、以下の3点のことが言えると思います。

  • 発達障害者は「体の自然な使い方」が苦手
  • 力の入れ方・抜き方がうまくいかず、姿勢も乱れやすい
  • 無理な姿勢を長時間続けることで、肩こりや腰痛の原因になる

肩こり以外に起きやすい体の使い方による症状

「肩こり」「腰痛」などの筋肉の不調以外にも、姿勢や運動協調性が乏しいために生じやすい症状があります。

しびれ

同一姿勢でいることが多いと、体の一部が痺れることがあります。作用機序の説明は不要かとは思いますが、神経の一部を圧迫することによって生じる場合や、心因性のものもあります。発達障害は心理的に過度にプレッシャーを感じている場合があることと、同一姿勢を持続することによる神経症状の可能性があるので、痺れに悩まされている発達障害の方は多いかもしれません。

ムズムズ

発達障害の場合は、感覚差異・過敏や知覚統合の問題から、足がムズムズする症状が出やすいと考えられています。ムズムズ、という表現ではなくても、落ち着きなく歩き回ったり、じっとしていられない症状といえば当てはまる場合もあるかもしれません。

むずむず足症候群(レッグレスト症候群)という症状もありますが、なんとなくじっとしていられない下肢の不快感を覚える病気です。寝ている間に足がピクピクする(周期性四肢運動障害)症状が見られる場合もあります。

いずれにせよ、しっかりと休めないことは子供の成長や休息には良くない上に、大人にとっても心理的な負担になる症状です。肩こりの遠因となる場合も考えられるので注意したいところです。

怪我が多い

肩こりとは少し違うのですが、発達障害の場合は姿勢や運動の不得手から怪我をするケースも多いです。ASDもADHDも、原因は多少違えど、物にぶつかったり、何かを落としたり、突発的な行動で怪我をする場合があります。しかも、怪我をしても痛みに鈍感で気づかない場合もあり、処置が遅れることもあります。

手の皮を剥いていたら気づいたら血だらけっていうのは良くあるけど、自分以外になっている人はあまり見なかったねそういえば。

無表情

発達障害と表情の変化は、また別の機会に解説します。内容としては、発達障害の表情の変化は乏しい「本人の表情」と、発達障害が感じる相手の表情変化の感じ方、評価方法などの話をします。

ADHDとASDの「肩こり」の違い

ASDに多い姿勢と動きの問題

48名中14名の自閉症児(自閉傾向児を含む)の全員においてなんらかの姿勢の歪みや不適切なパターンがみられ、内容としては顎の突き出しと円背・腰の後屈が顕著であった。また立位時の重心の左右どちらかへの偏りも目立った。

発達障害児の姿勢や身体の動きに関する研究動向

まず、ASDにとっても姿勢の問題は挙げられています。原因のひとつと考えられているのが、「感覚統合」を不得手としていることが挙げられます。

自閉症児群が姿勢を安定させるために視覚や平衡感覚、体性感覚などの情報を統合する能力が欠けていることを主張している。

発達障害児の姿勢や身体の動きに関する研究動向

私なりの解釈になってしまいますが、ASDは情報の統合が苦手な特性があります。言い換えると、ひとつひとつの情報を個別に処理しがち、とも言い換えられます。ASDの児童は体を大きく動かすような、ぴょんぴょんと跳ねるような動作を取る行動が見られる場合がありますが、体の各部位の感覚がうまくつながらずに管理しにくいことからジャンプしたりすることで、自分の感覚を確かめることができる、ということがあるようです。

ASDの子にトランポリン遊びなどが勧められるのは、この感覚の協調性を学ぶ目的もあるようです。体幹トレーニングにもいいですし、子供が楽しんでできる場合にはお勧めです。

神園(1998a,/998b)は、自閉症児の姿勢や身体の動きの問題が自閉症児の症状や本態と密接に結びついているとの仮説をもとに、彼らの身体の動きを観察・記述し、特徴を「左右の非対称」「準備動作」「強調・切り取り」「指さし」「動作の模倣」「鏡映像反応」の6つのカテゴリーに分類している。

6つのカテゴリーにみられる特徴を「ぎこちなさ」と表現したうえで、その背景として「身体図式の未成立」「自我や意識の働きの弱さ」「(外的世界の)意味の把握の困難さ」の3点を指摘し、さらにそれらが相互作用的に結びついて、自閉症児の症状として現れていると考察している。

発達障害児の姿勢や身体の動きに関する研究動向

ただ、ASDだから運動が苦手、と言い切れるわけでもなく、アスリートなんかは最終的には「合理的に体の動きを最適化する」作業にはいるわけで、この段階まで入るとASDだろうが定型発達だろうがあまり関係はないものと考えられます。一見すると苦手なスポーツでも、本人が努力を続けるうちに急激に伸び始めることがあるのはこのせいだと思います。さらに、ひとつのものを飽きずにやり続けるということはASDの得意分野でもあるので、どこかで突き抜けるアスリートには、ある種必須と言える完成を持っているとも言えます。

基本的には、練習で磨いたベストパフォーマンスを、最適な状況で発揮するのが一流のアスリートなんだと思いますけど、これは最適なパフォーマンスが引き出せるようにひたすら練習して脳に順応させているとも言えますからね。この境地に入るには、ASD的な特性が役に立つと思います。

この考察に科学的根拠はありませんが、少なくともASDだから運動が苦手ということはないと思うので、考え方の参考にしてもらえれば幸いです。

ADHDの場合

ADHD男児群が健常児群に比べて低い運動能力を示し、半数以上が発達性協調運動障害(developmentalcoQrdinationdisorder,以下DCD)の基準に該当したと報告している。加えて、不注意優勢型のADHD男児は操作などの微細運動に困難さが認められ、混合型のADHD男児はバランスのような粗大運動に困難さが認められるという臨床像の違いが見いだされている。

発達障害児の姿勢や身体の動きに関する研究動向

ちなみに、追加研究では、「多動・衝動性タイプ」のADHD男児も追加されているのですが、「多動・衝動性タイプ」のADHD男児に関しては健常児群と有意差がなかったとのこと。

運動の仕方に多少の違いはあれど、ADHDの一部のタイプにおいては運動が苦手だとする研究報告はあります。

私の体感としても運動は苦手ですが、別に嫌いなわけではないのでスポーツは存分に楽しませて欲しいと思います。

姿勢に関しては、やはり運動と同様に授業や仕事などで書き物・パソコン作業があると体が硬直しやすい原因にはなっているんじゃないかな、と思います。

LDの場合

KapoulaandBucci(2007)はdyslexia児の姿勢制御に関して、両眼転導や視点の距離など視覚的情報の条件を操作しながら、健常児群と比較を行っている。総じてdyslexia児が姿勢制御にある程度問題を抱えていることを明らかにするとともに、それらの問題と眼球運動や注意の処理の問題を関連づけていくことによって、姿勢制御の問題を改善する可能性について言及している。

発達障害児の姿勢や身体の動きに関する研究動向

LDにおいても、運動面での「苦手」があることが報告されています。研究数はそれほど多くないようなので結論とは言い難いところですが、体の動かし方や協応性は健常者に比較すると苦手である指摘をする研究はあるようです。

障害種別の身体症状のチェック比率、発達障害と肩こり・腰痛・筋肉痛の話
骨・関節・筋肉の症状、発達障害と肩こり・腰痛・筋肉痛の話

本人調査からみた発達障害者の「身体症状(身体の不調・不具合)」の検討

発達障害で「身体症状」への対策としてできること

ここからは、「肩こり」や「腰痛」に悩まされる発達障害の方達が少しでもラクになるためには何ができるのか、と言うことについて解説していいます。

姿勢への工夫・対策

まずは「悪い姿勢」に対してできる対策から考えていきます。

過集中になっていないかチェックする

筋肉の緊張に気づかないほどに、ADHDもASDも特性として過集中になりやすいです。

ADHDに関しては目の前の仕事を放り投げて他の作業に没頭することもありますが、ADHDの不注意は過集中と表裏一体です。ASDに関しては、興味対象への没頭状態となることと、時間の経過がうまく体感できないという特性があるので、同一姿勢で、一部の筋肉だけを緊張させて作業に没頭することがあります。

「痛み」に敏感であることもある発達障害ですが、これは痛みの閾値が浅いというよりは、ひとつの刺激に対して必要以上に意識・思考を集中させてしまうことが原因のひとつであると考えています。人間は、刺激に対する情報の優先度を無意識下である程度決定しているのですが、発達障害の場合はこれらの刺激を無意識下で選別をさせずに思考内で処理しようとしてしまうため、実際の刺激と刺激への解釈がギャップを起こして、必要以上に強く受け止めてしまうのかもしれません。

つまり、痛みというシグナルへの感度が高いというよりは、痛みという合図を受け取ったら「痛み」のことしか考えられなくなる、そんな感じだと私は解釈しています。一度集中したら思考から引き剥がす(思考を切り替える)ことも苦手なので、一度痛いと感じたら耐え難いほど痛い、という場合があると思います。

定型発達の場合は、姿勢に関しては自然と心地よい姿勢を保つようにできているようです。どこかの筋肉が痛くなってくれば、無意識下で少し姿勢をずらしたり、意識すれば椅子やクッションを変えることで対応します。発達障害の場合は、ある作業に没頭している場合はこれらの自動化システムが作動しないので、致命的な痛みになるまで放置されがちです。

というわけで、とにかく「過集中時間」に関しては意識的に体を動かすようにします。タイマーなどを活用して定期的に過集中にカットインできる刺激を用いることも大事だと思います。

仕事・授業中にも簡単な運動を取り入れる

「過集中」に関わるところもあるのですが、仕事や授業中は定期的に体を動かす時間を作ることをお勧めします。

仕事や授業に関してはまだまだ合理的配慮が取られない現状はありますが、発達障害の説明が理解できなくても「肩こりになりやすいから数分の間だけ席の近くで体を動かす」必要性に関しては多少は説明しやすいと思います。これは、発達障害にかかわらず、授業の集中力を高めるためにも有効です。

スタンディングデスクがいい、なんて話もありましたが、ずっと座って作業するよりも立つ時間を作ったり少し歩いたりしたほうが脳の活性化にはいいとされています。

発達障害児と関わる先生たちは、頭を硬くしすぎずに、すべての生徒にとっても有効な「授業中には少し動いたほうがいい」という意識を持ってもらえると、クラスの雰囲気ももっと良くなって、かつ発達障害児への合理的配慮も考えられるようになってくると思います。

学校・職場でも自分にあったクッションを使用する

発達障害児は、姿勢が悪くなりがちです。先程の、授業中の運動を行うことで姿勢面にもいい影響が与えられますが、座っている時間を少しでも苦痛を感じないように、自分に合ったクッションを利用することも対策の一つになり得ます。

ボディイメージを掴むトレーニングを取り入れる

ボディイメージは、自分の体の位置などを齟齬なく把握できている感覚として使用しています。滑らかに各部位が協調して動かせるようになることが目的となるトレーニングが、発達障害にとっても効果的であると考えられます。

ボディイメージを掴むトレーニング、というのも少し漠然とした言い方になりますが、以下のような方法でボディイメージを掴む練習ができると考えられています。

  • 体操・ダンス
  • 平行棒・ポールウォーキング
  • バランスボール
  • トランポリン

年齢の低いうちにチャレンジできると、抵抗感なくトライできますが、自我が発達し始めると、周囲との差から苦手意識を感じやすい種目でもあります。そのため、無理強いはせずに、あくまでも子供の興味関心に合わせたり、本人のリラックスした環境で挑戦できるのがいいかな、と思います。

リラックスできる時間を意識的に作る

肩こり・筋緊張への対策としては、意図してリラックスすることも大事です。リラックスできる環境は人それぞれですが、例えば職場や学校に本人が自由に使える刺激の少ない空間を用意することなんかが環境づくりの一環になってくると思います。

心理面へのアプローチ

どうしても「肩こり」や「腰痛」が起こりやすい体に生まれてきてしまっているので、対策としては「発達障害の特性を知り、どう付き合うか」と言うのも大事だと思います。

ツライことは発信する

今回、発達障害は特別に身体症状もでやすい、と言うことを記事にしました。自分や家族が発達障害だと言うことは知っていても、自分の特性についてはいまだによくわからないことはたくさんあると思います。

ぶっさん
ぶっさん

普段から「わがまま」「根気がない」と言われて生きてきたけど、どこまで弱音を出していいのかわからないですよね。

私はブログをやりながら記事にまとめることで知識を積み重ねていますが、それでもまだまだ不十分だと思っています。しかし、発達障害について調べれば調べるほど、少しずつ、自分や自分が暮らす社会についてもわかってきた部分が増えてきているとは思います。

ぶっさん
ぶっさん

社会が認めるかどうかはまだまだわかりませんが、まずは「自分がつらいと思うこと」を見つめ直して、余裕がある時にはそれを発信してみると、自分と社会とのギャップがわかってくるような気がします。

メンタルを安定させる

発達障害において重要なことは、特性を知ることと同時に、自分ができることと諦めることを認知していくことだと思います。

ぶっさん
ぶっさん

得意と苦手ははっきりしているわけだから、みんなと同じようにすることは難しい。できることは認めた上で、諦めるべきこともしっかり見つめることが大切だと思います。

しかし、世の中、他の人は苦もなくできることが自分にはできない、これは結構、心理的にグサリとくることです。

らいおん
らいおん

発達障害の特性ではありませんが、自己肯定感が得られにくいため、自分の機嫌を自分で取れるようにメンタルを安定させる方法を知っておくことも重要です。

  • 疲れた時は休む
  • 傷ついた時は傷ついたことを認める
  • リラックス中は好きな作業に集中する

とにかく、意図的に身体的にも精神的にも「休む」と言う作業を生活に取り入れます。

なるべくは「普通」を目指して生活はしますが、全く同じようにはいかないことを認め、諦めるべきものがあったときには素直に諦めることも大事だと思います。怠けていると言われたり、思われたりすることが怖いかもしれませんが、自分との対話の中でできないと思ったら無理をしなくていいと思います。

ぶっさん
ぶっさん

しっかり休息をすれば、「頑張ろう」と言うタイミングはちゃんとやってきます。そのときにしっかりと立ち上がって歩き出せることが大事だと思っています。

結局、発達障害の肩こりは解決するの?

まとめになります。

結論から言えば、肩こりの原因となる心因性・身体的な負荷を考えると、解決策だけではなく原因を知った上で、肩こりの背景にある自身の特性を見つめ直すことから始めることが大事だと思います。

発達障害の場合は特性の問題から「肩こり」をはじめとした「筋緊張」や「神経系」の症状に悩まされる機会は多いと思います。そのための対策を講じることは発達障害者への合理的な配慮だと言えますし、定型発達やその他の困りごとを抱えた人にとっても対策を検討することは有意義なことだと思います。

肩こりなどの身体症状に悩まされやすい理由

  • 日常生活でずっと緊張している
  • 体の使い方が上手ではない
  • 過集中で疲労・痛みに気づきづらい

発達障害の身体症状を緩和する方法

  • 第一にはまずリラックスする
  • 体操やストレッチなどをする時間は強制的に作る
  • 周囲とも話をしながら自分の特性を知る/知ってもらう

現状、小学校などで発達障害特性のある子供へのケアがどれだけ進んでいるかは、私の子供が入学した時に体当たりで調べてきますが、保育園あたりだとちゃんと体の使い方を教えてくれたり、発達の遅れている子供への配慮などはされていると感じるところです。

むしろ、なぜ、成長過程の学校や、大人ばかりの職場での配慮はできなくなるのか。ここが我々日本の社会の闇とも言える部分だと思います。

地道に記事を増やしながら、発達障害当事者だけではなく、関わる人たちに届くサイトに育てていきます。SNSでの拡散など、ご協力いただければ幸いですし、記事内容への意見・感想などのコメントもいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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