ミネラルウォーターを選ぶときに、「RO水」か「天然水」か悩むと思います。
赤ちゃんにミルクを作りたい、飲ませたいという視点であれば、これは答えが決まっています。
基本的には「RO水」です。
理由は簡単ですから、気軽に読んでいってください。
RO水の方があかちゃんに向いている理由
まずは、簡単に説明しますと、以下の5点を理由に赤ちゃんにお勧めできます。
逆に言えば、ミネラル量や清潔な水であればRO水にこだわることもありません。
天然水とRO水の比較表
水比較 | 天然水 | RO水 |
採水地 | 富士山麓(多い) 北アルプス 六甲山 金城 日田 | 工場地域の河川水 水道水 天然水をろ過する場合も(意味はない) |
処理 | 基本的には無処理(加熱処理程度) 元が綺麗な水 | 不純物はRO膜によって除去 ミネラルも除去 |
ミルク | 硬水は不向き | 基本的には問題なし |
ミネラル成分 | 採水地による | 何も入っていない「純水」 ミネラルを付加すると「デザインウォーター」 |
価格相場感 | 高い | 安定 |
RO水を選ぶ上で注意してほしいこと
RO水とは、RO膜フィルターを通して不純物を除去した水のことです。
メーカーは粉ミルクは水道水を推奨している
粉ミルクについては、あくまでも「水道水」を想定したミネラル調整をしています。
さすがに、ミネラルのない純粋系のRO水だからミネラル不足になる、とは考えにくいですが、チェックはしておきたいところです。
市販のミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を多く含んでいるものもあり、調乳したミルクのミネラルバランスを崩す恐れもあります。何らかの理由でご家庭の水道水が使えなくなった場合には、ミルクの調乳に適した軟水をお使いになることをおすすめします。
https://ssl.hagukumi.ne.jp/CGI/qa/search.cgi?mode=list&monthage=all_month&categoryid=A08
ミルクをつくる場合に天然水よりRO水をおすすめしているのは、天然水のミネラル分によっては赤ちゃんのお腹の調子に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
天然水なので、基本的には添加剤も入っていません。採水地によっては水質に変化がある可能性もあり、食品的には安全であっても、赤ちゃんにとってちょうどいい水であるとは限らないのです。
RO水が安全なのは間違いない
多くのウォーターサーバー系のサイトがお勧めしているように、わたしも基本的には「RO水が安全」なのは同意です。
ただ、RO水は基本「ミネラルも除去」している点については少し考えてみたいと思います。
RO水だから赤ちゃん向け、ではない
水道水で調乳されることを想定して、粉ミルクの栄養はミネラル分などを調整しています。だから、単純計算、RO水で作ったミルクの場合は、むしろ「ミネラルが少ない」状態なんじゃないか、と疑問に感じるのです。
ミネラルは必要な栄養分でもあるので、除去すればいいもんじゃなくて、必要なものは必要なんです。そのため、フィルターだけを通してミネラルなどが除去されている場合は、適量が一番。
でも、RO水では完全にミネラルを除去しているものもあるけど、そうなるとむしろミネラルって足りなくなるんじゃないのかな?
ミネラル量をしっかり比較する
気になることはしっかりと調べていきます。まずは、我々や赤ちゃんに必要なミネラル量と、母乳やミルクとの含有量を比較していきます。
参考までに母乳100mlとはいはい100mlのミネラル比較
成分比較 | マグネシウム | カルシウム |
母乳 | 3㎎ | 27㎎ |
粉ミルク(はいはい) | 5.2㎎ | 49.4㎎ |
クリスタルガイザー | 0.80mg | 1.15mg |
水道水(東京世田谷) | 0.72mg | 1.26mg |
※東京の水道水だけ単位が違ったので計算で出しましたが、間違えていたらごめんなさい。
調べてみたら、粉ミルクの中にミネラル系は母乳に比較すると過剰と言えるくらいに多く含まれているようです。そうなると気になるのは、乳児にとって必要なミネラルの目安量。
乳児の食事摂取基準
目安量 | 0~5ヶ月 | 6~11ヶ月 |
カルシウム (mg/日) | 200 | 250 |
マグネシウム (mg/日) | 20 | 60 |
1日で飲むミルクの量によって増減はしますが、粉ミルクに関して言えば、純水で溶いても水道水で溶いても、いずれにせよ母乳よりもカルシウムやマグネシウムを摂取する量が多くなります。
1日のミルク哺乳量は赤ちゃんの体重1kg当たり約100ml~200mlです。平均では1kg当たり約150mlです。
https://www.medela.jp/breastfeeding/mums-journey/normal-breastfeeding
大事なポイントは、母乳とミルクに関しては吸収量が違うので、単純な数字の比較にはならないのですが、とりあえず「純水を使用したから赤ちゃんがミネラル不足になる」ということは考えにくいと思います。
赤ちゃんの体調に合わせて最適な水を
ベストに関しては、やはりあかちゃんの体調に合わせるのがいいかと思います。
「いつも下痢気味だな」ということであれば、まずは体調不良を考えた上ですが、水に関しては硬度をさげてみる、という選択もあるかもしれません。
ミルクと母乳の摂取状況もみていくといいですね。
RO水で気になること
RO水についての疑問をまとめていきます。
加熱殺菌すると味が悪くなるって聞いたけど
ちなみに、ミネラルに関しては、無機質なので加熱によって壊れたりするものではないとする、アルピナウォーターの意見と、ミネラルやガス分がなくなって「美味しくなくなる」という天然水側の意見、どちらもあります。
加熱しても変化はないとアルピナは語る
ミネラルウォーターに含まれていると言われるミネラルや酵素などの成分は、元素です。元素は沸しても変化することはないので、コーヒーや料理など加熱しても成分の効果を得ることは可能です。
https://www.alpina-water.co.jp/blog/mineralwater/1267.html
肉だって、もとは元素だけど、熱したら味、変わるでしょ? 酵素はタンパク質をもとに構成されてるので、それなりに大きな分子量。味覚に影響しないとは思えないけども。
ライターに書かせたにしても、チェックくらいちゃんとしようよ。
天然水のエビアンは加熱で味は変化すると
日本のミネラルウォーターは、全て殺菌が義務づけられていますが、ヨーロッパでは逆に「殺菌しないこと」が義務づけられ、殺菌処理した水はナチュラルミネラルウォーターと呼べません。なぜなら、殺菌のためとはいえ、加熱すると水の組成は変わり、本来の水が持つミネラルやおいしさの元ともいえる酸素や炭酸ガスがなくなってしまうからです。
http://www.evian.co.jp/water/type/02/
個人的には、この意見が一番無難かな、という気がします。
殺菌処理の方法で分類される、 日本のミネラルウォーター|エビアン
加熱処理をすることで、ミネラル分に影響があるのかというと、カルシウムの量が若干は減るものの、それ以外はあまり影響しないということが分かっています。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37144?page=3
ミネラルウォーター販売側の言い分としては、水の美味しさを決めるのは「溶存酸素」らしく、
これは熱処理を加えると抜けてしまうらしいです。
また、あえてややこしい「溶存酸素」なんて言葉を持ち出したりする!
参考文献
RO水だから無菌というわけではない
RO膜で無菌状態になった水でも、口に入るまでに汚染する可能性はたくさんあります。
ミルク作りでどうせ無菌なんかじゃなくなる
さらに、ミルクを作る過程も安心できません。
細菌などによる汚染の心配は、どこまでいっても尽きません。ある程度は割り切ってしまうことも必要です。もちろん、「清潔」操作を心がけることは大事ですけどね。
メーカーの水質検査を過信しすぎず、かつ自身の衛生管理も見直す必要があります。
天然水について
続きまして、天然水について。天然だからこそ美味しいけど、天然だからこそお腹への刺激は、強い。
天然水は基準が緩めだけど安心してもいいか
そもそもウォーターサーバーの水って飲ませていいのか、疑問に思うところ。
天然水は「天然の水を飲んでもらうのが目的だから、安全基準となる項目はゆるい」という内容について触れました。
天然水を塩素消毒したら意味ないですもんね。
原水については規定は厳しい
a 原水は,自然に,又は掘削によつて地下の帯水層から直接得られる鉱水のみとし,泉源及び採水地点の環境保全を含め,その衛生確保に十分に配慮しなければならない。
b 原水は,その構成成分,湧出量及び温度が安定したものでなければならない。
c 原水は,人為的な環境汚染物質を含むものであつてはならない。ただし,別途成分規格が設定されている場合にあつては,この限りでない。
d 原水は,病原微生物に汚染されたもの又は当該原水が病原微生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を含むものであつてはならない。
e 原水は,芽胞形成亜硫酸還元嫌気性菌,腸球菌,緑膿のう菌及び大腸菌群が陰性であり,かつ,1ml 当たりの細菌数が5以下でなければならない。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000069964.pdf
おおもとの採水地・原水が安全ならそのまま綺麗に詰めれば売ってもいいよ、というスタンスですね。
天然水が危険というわけではない
ここまで書くと、「天然水なんてぜんぜんあかちゃんに向いてないじゃん!」とクレームの一つでも言いたくなるところだと思います。
ただ、現在までここまで天然ミネラルウォーターが世に広がって飲用している人がいるんです。あかちゃんにそのまま飲ませている人だってかなりいるようです。
危険だったら、すでに注意喚起されていてもおかしくありません。
結論:「大丈夫」だと思えば大丈夫だ
少なくとも私がおすすめするウォーターサーバー提供会社に関しては、水質に関してかなり真剣に取り組んでいるという印象を受けました。
結局のところ、「どこの会社が信じられるか」という話になってしまいます。
わたしの結論としては
でも実際のところ大差はない。
だから、「天然水」だから危険、「RO水」だから安全ということはない。
よって、赤ちゃん用として選定基準とすることはない。
ただし、あくまでも「ちゃんと衛生管理できている会社」から選ぶといいと思います。
信頼できる会社の条件
こういう会社を判断するときは、情報操作しやすい口コミは一番あてにならないので注意ですね。
口コミって信用できそうに思えますが、私の立場でいうことでもないのですが、口コミっていくらでも作れます。
この時代、誰だって情報発信しているのですから、「大きな声で情報発信している」ところほど、利権が絡んできます。(タダで宣伝する人なんていない、やるとしたら他者を貶めるため)
赤ちゃんに適切な硬度が知りたい
続きまして、赤ちゃんに適切なミネラルウォーターの基準となる「硬度」について。
硬度が高い天然水には注意が必要
天然水を選ぶにしても、「軟水」にするのか「硬水」にするのかという基準がありますね。
これも答えは簡単です。
あかちゃんのための粉ミルクには硬度60以下が推奨されています。
天然水の硬さ、「軟水」と「硬水」は120mgが境目
水の硬度、というのはミネラルの含有量を示す数値です。
ミネラルはたくさんの種類の無機質からなるのですが、この値に関係するのは、「マグネシウム」と「カルシウム」になります。この二つの総量が硬度となります。
ミネラルの中でもマグネシウムは摂りすぎると下痢になる
マグネシウムは、便秘の人が飲む下剤としても有名です。
基本的に一般の健康な人が摂り過ぎてもしっかり排出されるので大丈夫ですが、高齢になるとマグネシウムの血中濃度があがったりして高マグネシウム血症となることもあります。
逆に不足すると、不整脈などが起こることもあります。
赤ちゃんも基本的には一緒
摂り過ぎで下痢になる、というのは赤ちゃんも一緒です。
ミネラルを取りすぎると、赤ちゃんはまだ消化機能も未熟であるため、うまく処理できずに腹部症状となって現れることがあります。いわゆる、下痢とか、腹痛、嘔吐ですね。
RO水と天然水のまとめ
長文記事でしたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。さっと読み飛ばした方も、このページの内容がわかりやすいようにまとめてを書いておきましので、最後におさらい程度に参考にしてみてください。
結局、RO水と天然水、どっちを選んだらいいの?
RO水のおすすめならアクアクララ
アクアクララは、子育て世代にも利用しやすい「子育てアクアプラン」という必要なコストがグッとお安くなる料金プランが用意されています。
まだまだ情報収集中だとは思いますが、どうせ利用するなら早めに利用してみたほうが、決断に悩む時間だけお得ですよ!悩むのってそれなりにつらいですし。
期間限定キャンペーンもちょこちょことやっているので、まずは公式HPをチェックしてみてください!
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天然水のおすすめはフレシャス
天然水の場合は、同じように子育て世代に優しい「ママパパプラン」が用意されているフレシャスがお勧めです。
フレシャスは、私の経験からすると「子供の成長に合わせて設置場所が変えられる」dewo miniというサーバーがおすすめなのですが、最近はSlatにコーヒーマシンもついているモデルがあって、色々と悩ましいところです。
この辺りはどちらもおすすめなので、「RO水」か「天然水」か、好みで選んじゃってもいいと思います。
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コメント
「体調不良 搬送 一酸化炭素中毒」に関する最新情報です。
新潟県長岡市の認定こども園で、調理師と栄養士など女性3人が体調不良を訴え、救急搬送される事案が発生。女性3人は調理室の外で倒れており、めまいや気持ち悪さを訴えたため病院に搬送された。園には当時約100人の子どもがおり、職員が子どもたちを安全な場所に避難させた。一酸化炭素中毒の可能性が指摘されている。
https://www.niikei.jp/1121516/
「ファンド 不動産 ファンド 組成」に関する最新情報です。
2024年6月24日、会社はホテル4件を対象とした長期運用型ファンドの組成と販売用不動産の売却を発表しました。ファンド名は「合同会社FAV PRF 2号」で、ホテル4件が組入れ資産となります。これは過去に開発した『FAV HOTEL』シリーズの一環であり、今後も同様のファンド組成を進めて成長戦略を強化していく方針です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000048076.html
「身だしなみ 規定 従業員」に関する最新情報です。
医療機関の身だしなみ規定が改定され、従業員の約8割が喜んでいることが分析データから明らかになりました。この改定は、多様な価値観が存在する現代に合わせた働き方改革の一環として行われました。具体的な改定内容としては、髪色制限の廃止やネイルの自由化(一部制限あり)などが実現されました。従業員の約82.9%が身だしなみの改定に喜びの回答をし、約69.9%が改定を望んでいることが分かりました。これにより、医療機関内での個人の多様性が認められ、従業員の自主性や働きやすさが向上することが期待されています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000004342.html