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発達障害とワーキングメモリの関連と、リハビリ・治療・トレーニング

自身のADHDについて調べているのですが、少なくとも私の場合、どうやらワーキングメモリのバグが起きているようだと実感しています。しかし、いまいち「どうしたら良いのか」がわかりません。

そこで、調べた情報に関してまとめておくので、自分の勉強がてら皆さんの役に立てば幸いです。(今現在は、引用資料を投げ出している状態です。もう少しわかりやすくまとめていきます)

ワーキングメモリに関する基本的なこと
もう少しタイトルは考えますが、ワーキングメモリに関して知っておきたいことをまとめました。特に、子供の教育で悩まれている方、発達障害の支援などに興味がある方には読み応えがあるかと。
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ワーキングメモリに関連する疾患・障害

ワーキングメモリについて調べていると、ADHDのような発達障害だけではなく、あらゆる障害に関与していることがわかります。あるいは支援が必要ない児童であっても、より効率よく学習に臨むことができるようにワーキングメモリの訓練を行い、「教育全般」に活用する方法がないか模索されているところです。

ぶっさん
ぶっさん

まずは、私のADHDやその他の発達障害あたりとワーキングメモリの関連について調べていきます。

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発達障害とワーキングメモリ

まずは、関連が強い上に、有病率が10%近いのではないかと考えられている、発達障害からです。

患者数が多い上に、一定数は仕事に就くので、研究しがいのある分野と言えます。

最近は認知度も上がって「治療を期待する」保護者・本人も多くなるので、治療効果を謳い文句に、あらゆる教育・学習プログラムとして商業的な活用も期待される、打ち出の小槌ですね。

ADHDとワーキングメモリ

まず、私自身のこともあるのでADHDから取り上げます。

ワーキングメモリの容量向上を目指したブレイントレーニングが注意欠如・多動性障害(Attentional Deficitwith Hyperactivity Disorder:ADHD)児を中心に実施されるようになった。これらの実践的研究を評価する上でも,ADHDのワーキングメモリの実際について明らかにする必要がある。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ADHDの治療では、ある程度効果のある薬物療法がメインではありますが、ワーキングメモリの活用を治療(トレーニング)として取り入れようとする動きも強いです。

ADHDと脳の活動について

まず、ADHDとワーキングメモリの関連についてお話しする前に、ADHDと脳・神経の活動がどのようにつながっているか、ADHDの基本的なメカニズムについても考えていきます。

ADHDは脳の特定部分の活動が弱くなっているのではないか、と考えられています。脳には不思議がいっぱいで、ADHDに関しても厳密な部位が特定されているわけではないのですが、以下のような意見が出ているようです。

前頭連合野を重視する立場

前頭前野(PFC)は注意の集中・持続・分配・切り替えの機能を持っています。不適切な情動・衝動・行動の抑制に重要な役割をはたしている部位で、ADHDでは右前頭葉の機能低下があることが確認されています。

前頭葉と基底核を重視する立場

ADHDの治療に用いられているメチルフェニデートやアトモキセチンなどの作用機序を考えて、「きっとこの神経伝達物質が関与しているのではないか」と考え、前頭葉と規程核が大事なのでは、とも考えられています。

前頭皮質は「遂行機能系」という役割があり、基底核には「報酬強化系」という役割があります。

遂行機能は「目標の設定や計画性を考え、実行する」という行動の取捨選択を行っています。ここが障害されると、行動が抑制できず、うまく計画通りに動けない、ということが起こり得ます。

報酬回路には島・眼窩前頭皮質・桃体がつくる回路と,前頭前皮質・前帯状回・側坐核がつくる回路があると考えられています。これらの回路が障害されることで、衝動性や注意障害が生じるのではないか、と考えられています。

ADHDの症状と関連があるのが、この部位というわけです。

前頭葉・基底核・頭頂葉・小脳などを含む広範な脳部位の関与を想定する立場

これまでの研究を踏まえると、前頭葉-線条体系の機能障害がADHDの障害を起こしているのではないか、と考えられてきました。加えて、小脳や頭頂葉の形態・機能異常もあるんじゃないか、という報告も増えています。

ADHD群では小脳虫部や頭頂葉の縮小がみられ,これがプランニング,ワーキングメモリ,注意機能,感情抑制,遂行機能などの機能障害と関係している

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ADHDの行動メカニズム

ADHDの各症状は、行動抑制やワーキングメモリ等の主要な実行機能の弱さが原因なのではないか、と考えられています。

実行機能のシステム不全

実行機能を司るとされる前頭葉-線条体(fronto-striatal)のシステム不全により、ADHDの行動的特徴が引き起こされると考えられるようになってきた。この実行機能とは、将来の目標を達成するために、適切に問題処理をこなしていく処理過程のこと言う。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

先ほども「前頭葉-線条体」という言葉が出てきましたが、この辺りがうまく機能しないと、実行機能という「頭の中で順序立てて、計画を行動に移す」という処理が苦手になる、と考えられています。

たぬき
たぬき

ADHDにありがちな、目についたものからやろうとする行動は、この実行機能系のシステムがうまく稼働していない、と考えられるわけですね。

ワーキングメモリと文脈情報の統合によって、現在の状況に対処して最適な行動を導き出し、遂行するための選択肢に関する情報を維持しながら意思決定を促進するトップダウン処理である。

ぶっさん
ぶっさん

トップダウン処理、というのは「全体像を見てから行動に移す」ということ。既にある知識などを統合させて、情報処理などを素早く行うことができることで、人間は情報処理を合理化しているわけです。

らいおん
らいおん

逆に「ボトムアップ処理」というと、細かい部分を作り上げて全体構造を理解する、というもの。文書理解で「単語」をつなげて「文」「センテンス」「パラグラフ」と情報の全体像をいちから作っていく感じです。初期の語学学習なんかはこんな感じですね。

この辺り、後ほど紹介する「ニューロフィードバック」という治療にも関連してきます。

ASD(自閉スペクトラム症)

ASDは、ADHDに比べると研究数は少ないのですが、ワーキングメモリとの関連を指摘する研究は見られます。

音韻性の容量と視空間性の容量に乖離

土田らは、自閉症スペクトラム指数(AQ)とワーキングメモリ容量との関係を、定型発達成人(大学生)を対象として検討した(土田、室橋,印刷中)。その結果、AQのより高い群では低群よりも視空間ワーキングメモリーの容量が小さかった。他方、音韻性ワーキングメモリーの容量には、差は認められなかった。自閉性障害のある人では、音韻性ワーキングメモリー容量と視空間ワーキングメモリー容量との間に乖離があることが知られており(Williams,Goldstein,Carpenter,etal.,2005)、定型発達の範囲内でもそのような傾向が存在することを示唆している。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

自閉性障害者においては音韻的ワーキングメモリには問題が見られないが,視空間的ワーキングメモリには問題が見られるという報告がある

https://ci.nii.ac.jp/naid/130000428337

別の論文が、同じ研究結果について述べているのだと思いますが、ASDに関しては特徴的なメモリー容量の乖離があるようです。

「音」についての一時記憶は問題なくできるけど、「映像」に関しては記憶するのが苦手、ということみたいです。ただ、ASDに限らず、発達障害は色々と重なる部分があるので、一部の記憶活動の障害だけではなく併発することもあると思った方が良さそうですね。

学習障害

学習障害と言っても、原因が様々なので今回のカテゴリとしては相応しくなさそうではあるのですが、とりあえずはざっくりとまとめます。

LD、ディスレキシア

いわゆる「読めない」学習発達障害であるとされるのがディスレクシアです。こちらは、今読んでいる本によると、大体の部分が解明されてきており、トレーニング法も徐々に確立されてきているとのことですので、注目したいところです。

また別の記事にまとめますが、音韻をうまく頭の貯蔵庫に入れられないのがディスレキシアのようです。言葉などは認知できるのですが、細部の構造がうまく変換できない。

この音韻ループとその処理を行う中央実行部あたりに障害があるのではないか、と考えられていますね。

ディスレキシアをもつ子どもでは、形態的word-formにより焦点化することが要求されると推定された。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

算数障害では視空間記憶が、ディスレキシアでは音韻ループと中央実行部がそれぞれ障害されていた(Schuchardt,Maehler,and Hasselhorn,2008)。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

音韻ループに示される短期記憶よりも、注意の統制に示されるワーキングメモリー機能の方が、読み理解と読み流暢さの成長により密接に関連していた。このことは、読み障害の背景に存在する、ワーキングメモリーの実行成分の成長が阻害されるという考えを支持する(Swansonand Jerman,2007)。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

読み障害のある子どもでは音韻ループが損傷していたが、視空間スケッチパッドと中央実行部は損傷されていなかった。そして、音韻処理については音韻貯蔵部における損傷が推定された。(Kibby,Marks,Morgan,etal.,2004)。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

SLI:特異的言語発達障害(specific language impairment)

勉強不足で、SLIを詳しく知りませんでした。少し追加で調べておきました。

SLIとは
SLI(得意的言語発達障害)と実際の診断名

ICD-10ではspecific developmental disorders of speech and language(会話および言語の特異的発達障害)に相当すると考えられる。表出性言語障害と受容性言語障害の2タイプ存在。幼児期前半に検診などをきっかけに言葉の遅れが指摘される。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/44/3/44_3_204/_pdf

特異的言語障害(Specific Language Impairment:以下SLI)は、言語発達を阻害する知的発達障害や視覚・聴覚といった感覚障害、発声発語器官の運動障害がないにも関わらず、言語能力に著しい制約が見られる発達障害である。

https://www.hakuhodofoundation.or.jp/subsidy/recipient/pdf/10th_hashimoto.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/44/3/44_3_204/_pdf

簡単に言えば、頭や言葉を出す機能には明らかな問題がないのに、言語の発達が遅れてしまう障害のことです。日本語の場合は、特に格助詞や受動態などの文法障害が顕著に現れるようです。

遺伝子障害

発達障害とは少し違うのかもしれませんが、ダウン症やウィリアムズ症候群などで、ワーキングメモリに障害が見られるケースがあるようです。

ダウン症

音韻ループ(音の短期記憶)に障害があり、ダウン症児の言語発達が遅れる原因だと考えている研究があります。音の短期記憶容量が少なく、言葉を再生するために記憶を並べ替えたりするのにも時間がかかる、というのがダウン症のワーキングメモリの特徴だと考えられています。

ワーキングメモリにおいては,特に,音韻的な短期記憶に問題があり(Jarrold & Baddeley, 1997; Jarrold, Baddeley, & Hews,2000; Jarrold, Purser, & Brock, 2006; Kanno&Ikeda, 2002),そのことが彼らの一般的な言語能力の遅れを引き起こしているとされる(Gathercole & Alloway, 2006)。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ダウン症児が構音コントロール過程に問題があることが傍証されている

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ダウン症児の場合,構音速度に遅れはないものの,単語が再生されるまでの時間ならびに単語が再生されてから次の単語が再生されるまでにかかるまでの時間が長いことを指摘した。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ダウン症児における構音コントロール過程上の問題は,リハーサルよりもむしろ構音出力時のプランニングにあると言える。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

音韻ループのもう一つの構成要素である音韻貯蔵庫に着目した研究は,ダウン症児が音韻貯蔵庫で一度に保持できる情報の量(容量)自体が少ないことを指摘している。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ウィリアムズ症候群

ウィリアムズ症候群とは

少し手抜きで論文からそのまま引用します。

ウィリアムズ症候群は7番染色体異常により引き起こされる。多くの場合心臓疾患を抱え,聴覚過敏や高カルシウム症などの症状がみられ,認知面においては軽度の知的障害を有する(Mervis & Robinson,2000;中西・大澤,2010)。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf
ウィリアムズ症候群のワーキングメモリ

音は大丈夫だけど、視覚的な記憶に関しては特徴的なものがあると。

ウィリアムズ症候群の子どもの場合,ダウン症児で見られた音韻的短期的記憶における問題は,全体的に認められない。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

視空間性の記憶課題を用いた研究は,ウィリアムズ症候群に特異的なワーキングメモリの認知的特徴を示している(Rowe & Mervis, 2006)。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf
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ワーキングメモリの治療

ここからは、ワーキングメモリの治療やリハビリテーション、トレーニング方法などをまとめていきます。このページでは疾患に着目しているので、基本的には発達障害児などのワーキングメモリ・トレーニングや治療についての情報になります。

ぶっさん
ぶっさん

もう少し一般的なトレーニングなどは、ワーキングメモリの基本情報というページにまとめました。

ワーキングメモリに関する基本的なこと
もう少しタイトルは考えますが、ワーキングメモリに関して知っておきたいことをまとめました。特に、子供の教育で悩まれている方、発達障害の支援などに興味がある方には読み応えがあるかと。

ADHDのワーキングメモリ・リハビリテーション

まずは、自分のためのADHDの勉強から。ワーキングメモリは後半に解説。ADHDのリハビリ系のトレーニングから説明していきます。

ニューロフィードバック

ニューロフィードバックは、ADHDだけに限らず、うつ病や発達障害、さらにはスポーツなんかの分野でも活用が期待されています。

これまでの内容からだと、発達障害は「脳や神経の発達不全によるシステムの異常」ということになりそうなのですが、これだといくら本人が気をつけようが「そもそも備わっていない機能」であり、一般的な努力などでは解決しない、ということになります。

そのため、「別の角度からのアプローチで、専門のトレーニングをして一般的な活動ができるようになる」という方法か、あるいはもう少し根本的に、「脳・神経の機能不全が起きているところにアクションを起こす」ことが治療となりうると考えられます。

薬物療法では、神経伝達物質を刺激して一般的な人と同じような集中力を再現したりしますが、神経系に働きかける薬は、副作用が強く、飲み心地がイマイチだったりします。

そこで、ニューロフィードバックのような「一定期間の効果が期待できる」治療で、かつ「行動の改善ではなくシステム不全を起こしている神経回路を調整」することができるという点で、これまでよりも高いレベルでの治療効果が期待されています。

ニューロフィードバックとは

勢いで「すごいよニューロフィードバック」的なことを書いてしまいましたが、実際にはまだまだ研究段階です。私に至っては、「最先端のうつ病治療」なんかの情報としてうっすら知っている程度でしたが、ADHDの治療分野として活性化している模様。

ニューロフィードバック(英:Neurofeedback)とは、脳波計とコンピューターと電極を用いるなどして脳波の周波数(要するに脳の活動)の調整を行うバイオフィードバックの一種。スポーツや音楽の能力向上を狙って用いられているほか、自費診療となるが精神医療にも用いられている。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

気になるのが、ニューロフィードバックではどんな治療に役立てられているか、というところです。

治療の基本

バイオフィードバックの背景には,Miller&DiCara(1967)が,ラットを用いて心拍数を変動させる学習が可能であることを示し,本来意識下にある自律神経系の意図的な変化が可能

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

先ほど、バイオフィードバックの一種だとWikipediaさんが教えてくれたのですが、要は脳波の周波数を頭の外から調整しても、生体に変化を起こすことができますよ、ということみたいです。SF好きとしては、電波で人間を操ることを妄想してしまいますが、なんらかの干渉は可能ということで。

使われる装置

当時,NFはEEGで行われることがほとんどであったが,測定装置や解析方法の改良が進み,現在では機能的核磁気共鳴画像法(functional Magnetic Resonance Imaging: fMRI)や近赤外線分光法(Near Infrared Spectroscopy: NIRS)を用いた脳機能計測装置でもNFを行うことが可能である

RinsyoShinrigakuKenkyu_15_1_Mitsuyama.pdf

基本的には、EEG(脳波測定)で行っているようですが、医療機器の進歩によりfMRIやNIRSも活用できるとのことです。

ADHD治療の効果

ちょっと専門的すぎるので、私もわかりませんね。論文原本を読んでみてください。ただ、治療効果はみられたと考えられています。

ADHD児は、健常児に比べて、周波数の高いβ波が少なく、周波数の低いθ波が多いという報告や頭皮上緩電位(slowcorticalpotentials:SCPs)の異常性が認められるとする報告がある16)。θ波を減らし、β波を増やす、またはSCPsを正や負の方向へ電位をシフトさせるといった脳波のトレーニングを行うことによって、ADHDのセルフコントロール能力を高めようという試みが行われている

http://www2.lib.yamagata-u.ac.jp/kiyou/kiyoued/kiyoued-15-1/image/kiyoued-15-1-067to084.pdf

ADHDである子どもの親による症状評価は,すべての症状が統制群に比べて訓練群のほうが有意に改善しており,教師による評価は,注意欠陥のみが有意に改善していた。このメタ解析研究から,ADHDに対するEEGを用いたNFには治療効果があると考えられる。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ADHDでは、なぜか古くからこのニューロフィードバックによる治療効果が期待されており、研究数もそれなりにあるとのことです。一定の効果はあげられているようですが、信憑性のあるデータとまでは言えない研究が多いということもあり、まだまだ研究段階といったところ。

ぶっさん
ぶっさん

方法や対象者の属性がバラバラで、「本当に治療の効果なの?」と疑問視されるような研究が多いようです。

NF研究結果の信憑性が疑わしい理由
  • 対照実験の不足
  • 適切な長期フォローアップの欠如
  • 少ないサンプル数などの科学的根拠の乏しさの問題

方法論の問題としては、統制群の設定、被験者の割り当て、トレーニング効果の評価方法、同時併用する治療法との交絡、ADHDサブタイプの考慮、眼球運動によるアーチファクトおよび統計処理の問題などが挙げられている3)。また、再現性の問題としては、被験者の個人差、ニューロフィードバック装置や効果の評価方法の違い、脳波の評価方法の違い、統計解析の違いなどにより、効果の評価が一貫していないことが上げられている。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

ちなみに、ASD(自閉スペクトラム)においては、症状の改善までは確認されていないようですが、認知柔軟性だけは有意な改善が見られたとのこと。

SCP訓練とは

日本国内では、国立精神神経医療研究センターがADHD児の注意欠陥に対するNFの効果についての研究を発表しています。

このニューロフィードバックで行われたのが、SCP訓練というものです。目的としては、脳活動の抑制するようなゆったりとした脳波に調整し、集中力を高められないか、というもの。

SCP訓練は注意の集中とリラックスとの制御を目的としたNF訓練である。SCPとはその名の通り、0.5Hz以下のゆっくりとした脳波である。陰性方向のSCPは脳活動の抑制につながり、結果的に、注意の集中に関与することが指摘されている。したがって、陰性方向のSCP振幅を上昇させるネガティブ条件と陽性方向のSCP振幅を上昇させるポジティブ条件をランダムに提示することで、ADHD児が両者の切り替えを制御できるようになることを目指している。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku/16/3+4/16_179/_pdf/-char/ja

ADHD児を対象としたSCP訓練効果の検証

研究結果では、SCP訓練は一定の効果が見られたと解釈できるようです。

注意機能を改善する認知トレーニング

この辺りは、既にトレーニングプログラムとして売り出されていそうな勢い。キリがないので羅列だけ。

Self-Alert Training

ADHD群を含む訓練群では自己の覚醒レベルを調整できるようになり,SART(Sustained Attention to Response Task)での持続的注意の得点が上がったが,プラセボ群ではそうした効果は見られなかった。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf
ATTENTIONER
Pay Attention !

衝動性を抑える

ADHDにおける衝動性は前頭葉―線条体システム,とりわけ右前頭前野と側坐核が関与しており,Atmoxetineや methylphenidate などのADHD治療薬はこれらの部位に作用することで衝動性の抑制に一定の効果がある,と考えられている(石川,2010)。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

何度かADHDと脳の活動については勉強しましたが、アトモキセチンやメチルフェニデートなどの薬の作用から、なんとなく衝動性に効果がありそうなことを割り出しています。

ワーキングメモリに対するリハビリテーション

Cogmed社(米国)は,Klingbergも所属するカロリンスカ大学からの基金をもとに創設された企業で,ワーキングメモリトレーニングによってADHDの注意障害や脳梗塞における認知機能の改善にも効果があると,そのホームページでうたっている。コグメドジャパン(株)という日本法人もあり,トレーニングプログラムの概要は,そのHPでも紹介されている。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

前の記事でも紹介しましたが、コグメドジャパンは既にトレーニングプログラムを販売しています。

遂行機能に対するアプローチ

遂行機能は、「抑制,プランニング,セットシフト,ワーキングメモリ,言語の流暢性」など5項目からなる遂行機能検査で測定可能です。

著者自身は,薬物治療が奏功して不注意や衝動性が改善されると,一見,遂行機能障害と思われていた行動が消失する事実を日常臨床のなかで数多く経験しているので,ADHDに遂行機能障害は認めないとするScheresやGeurtsの意見に納得できる。

http://reha.cognition.jp/pdf/2011/reha2011_02.pdf

コメント

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    https://gendai.media/articles/-/127162

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    http://www.asahi.com/articles/ASS433FCQS3LOXIE024.html?ref=rss

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    知的障害者の親が主体的に生きていけるように支援する教育事業が行われており、成人した知的障害者に体操や農作業などを通して自立の準備を提供している。特別支援学校を卒業した障害者と保護者には、18歳で支援が手薄になる「18歳の壁」が待ち受けている。

    http://www.asahi.com/articles/ASS433FCQS3LOXIE024.html?ref=rss

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    https://techcrunch.com/2024/03/27/linkedin-is-experimenting-with-a-tiktok-like-video-feed-in-its-app/

  8. buchikuma-info より:

    「古田 障害者 可能性」に関する最新情報です。

    第96回選抜高校野球大会の開会式で、弱視の古田桃香さんが司会を務めることが決まった。古田さんは岐阜北高校2年生で放送部長であり、左目がほとんど見えないという障害を持っている。古田さんは「自分が立つことで、障害者には希望を感じてほしいし、健常者には障害者が秘めている可能性を知ってほしい」と語っている。

    http://www.asahi.com/articles/ASS3H7W8FS38OHGB00J.html?ref=rss

  9. buchikuma-info より:

    「ミエリン ミエリン 形成 不全」に関する最新情報です。

    初発統合失調症の患者の皮質領域におけるミエリン形成不全は、異常な脳の成熟過程を反映している可能性があります。しかし、この異常なミエリン形成が統合失調症の初期段階から存在しているのか、疾患の経過中に進行するのか、両方であるのかはまだよくわかっていません。富山大学の研究では、初発統合失調症患者の皮質内ミエリン形成が灰白質/白質コとして検出され、その潜在的なマーカーとして注目されています。

    https://www.carenet.com/news/general/carenet/58097

  10. buchikuma-info より:

    「クラウドファンディング 障害者 離島」に関する最新情報です。

    沖縄県久米島町では、障害者グループホームの不足が課題となっており、新たな施設の設立のためクラウドファンディングが行われています。久米島の地理的条件や施設不足などの課題があり、施設の開所や

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000138167.html

  11. buchikuma-info より:

    「24 売春 知的障害」に関する最新情報です。

    2年前の冬、東京・池袋のラブホテルで82歳の男性が刺されて死亡した事件で、24歳の女性が逮捕された。被告は知的障害があり、知人の男性に売春をさせられていたことが明らかになった。

    http://www.asahi.com/articles/ASS2M5H50S2KUTIL00J.html?ref=rss

  12. buchikuma-info より:

    「todoist task team」に関する最新情報です。

    タイトル: Todoistがタスク管理ツールにチームワークスペースを追加
    見出し: Todoistがタスク管理ツールにチームワークスペースを追加
    トピック1のオリジナルテキスト:
    Todoistは現在3000万人以上のユーザーを抱えており、おそらく友人や家族、同僚の中にも、個人や仕事のタスクを追跡するためにTodoistを使用している人がいるでしょう。しかし、Todoistはワークスペースでのプロジェクト管理ツールとしてはあまり普及していませんでした。
    Todoistのチームワークスペースは、Notionのワークスペースのように機能します。会社に参加すると、既存のコンテンツが結びついたワークスペースに参加します。新しい従業員として、既にTodoistを使用している場合、この新しいワークスペースは、個人のタスクやプロジェクトとは完全に別のセカンドワークスペースとして表示されます。
    個人ユーザーは、フィルターを使用して、今日や今後のビューですべてのTodoistのタスクを表示することができます。また、個人や仕事に関連するタスクのみを表示することもできます。他の生産性ツールとは異なり、関連するコンテンツを表示するためにワークスペースを切り替える必要はありません。無料アカウントに加えて、個人ユーザー向けには月

    https://techcrunch.com/2024/02/07/todoist-adds-team-workspaces-to-its-task-manager/

  13. buchikuma-info より:

    「エコノミークラス エコノミークラス 症候群 症候群」に関する最新情報です。

    警視庁が公開した情報によると、エコノミークラス症候群を防ぐために足の指の運動が効果的であることが分かりました。特に車中泊の際には注意が必要です。エコノミークラス症候群は、長時間座っていることで血行が悪くなり、血液が固まって血栓ができることで肺に詰まる症状です。足の指の運動やマッサージを繰り返すことで血行を改善し、予防することができます。車中泊の際には特に注意が必要であり、適度な運動や水分補給が必要です。

    https://www.huffingtonpost.jp/entry/jishin-keishicho-4_jp_659f5ef6e4b0fbd2bc05b286

  14. buchikuma-info より:

    「エコノミークラス エコノミークラス 症候群 症候群」に関する最新情報です。

    警視庁がエコノミークラス症候群を防ぐための足の指の運動を公開しました。特に車中泊の際には注意が必要であり、運動と水分補給が必要です。エコノミークラス症候群は血栓ができて肺に詰まる症状であり、長時間座っていると起こることがあります。足の指の運動やマッサージを繰り返すことで予防できます。

    https://www.huffingtonpost.jp/entry/jishin-keishicho-4_jp_659f5ef6e4b0fbd2bc05b286

  15. buchikuma-info より:

    「介護 研修 障害者」に関する最新情報です。

    土屋総研が行った調査によると、約5割の都道府県で障害者介護の資格取得プロセスに格差があることが明らかになりました。特に研修が実施されていない府県が最も多く、統合課程の受講人数と第三号研修の受講人数の割合も1:9となっています。また、第三号研修の受講者が多いエリアでは統合課程も多く受講されている傾向があります。この格差を解消するためには、研修の実施状況や受講者の比率を見直す必要があります。

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000084582.html

  16. buchikuma-info より:

    「検査 遺伝子 がん」に関する最新情報です。

    健康保険で遺伝子検査が受けられるようになりました。さらに、最新のがん検査では数百ものがん遺伝子を一度に調べることができます。この検査では、薬が効くかどうかを調べることも可能です。また、薬剤耐性という問題もありますが、最新のがん検査では薬剤耐性の遺伝子変異も検査することができます。これにより、より効果的な治療法を見つけることができる可能性があります。

    https://gendai.media/articles/-/121332

  17. buchikuma-info より:

    「alibaba rivalry attention attention pdd」に関する最新情報です。

    タイトル: PDD-Alibabaの競争に私たちはもっと注意を払うべきです
    見出し: PDD-Alibabaの競争に私たちはもっと注意を払うべきです
    トピック1:
    トピックキーワード: alibaba rivalry attention attention pdd paying paying attention pdd alibaba rivalry alibaba pdd
    トップ段落:
    エンティティ: attention to the PDD China looking particularly The Exchange or get every
    キーワード: paying attention PDD Alibaba rivalry brought low cost retailers People Republic China forefront consumers regulators minds another China based discount retailer often mentioned breath Shein looking particularly interesting today Exchange explores startups markets money Read get every Saturday

    https://techcrunch.com/2023/12/11/pdd-alibaba-rivalry/

  18. buchikuma-info より:

    「石川 石川 祐希 祐希」に関する最新情報です。

    石川祐希選手の28歳の誕生日に、彼の赤子時代の写真が公開され、話題となっています。彼の劇的な変化に海外のファンも驚きを示しています。石川選手は2023年のプレーヤーとして期待されており、彼の得点力は世界でも最高と評価されています。彼の成長を見守るファンにとって、この写真は彼の過去と現在の姿を比較する貴重な機会となっています。

    https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6577b4dee4b09724b4353a33

  19. buchikuma-info より:

    「訓練 活用 横須賀市」に関する最新情報です。

    NTT東日本が、LTE対応ポータブルカメラ映像のリアルタイム確認・事後活用により、消防現場の活動を強化する取り組みを行っていることが報じられました。令和5年度の横須賀市総合防災訓練では、ドローンを活用した実動訓練にも協力しています。これにより、消防現場の活動において、リアルタイムで映像を確認し、事後に活用することで、効果的な指揮・運用が可能となります。また、高性能なドローンとの連携により、漂流や捜索などの実動訓練にも貢献しています。これらの取り組みは、横須賀市の防災活動の強化に寄与すると期待されています。

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000855.000098811.html

  20. buchikuma-info より:

    「国立 がん研究センター がん研究センター 中央病院」に関する最新情報です。

    国立がん研究センター中央病院とアルムが連携し、DtoD(Doctor-to-Doctor)オンラインコンサルテーションに関する臨床研究を開始することが発表されました。この研究は、地域間の医療格差を減らし、公平な医療提供を目指すために行われます。具体的には、国立がん研究センター中央病院のがん診療医師とアルムの医師が連携し、オンラインコンサルテーションシステム「Join」を活用して、地方の医療施設とのコミュニケーションを強化し、がん治療の成績改善や医療費の最適化を図ることが目指されています。この研究は、2023年11月27日に開始されます。

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000044577.html

  21. buchikuma-info より:

    「ことば 相談 訓練」に関する最新情報です。

    「ことばの教室」という気軽に相談や訓練ができる場所を作りたいというプロジェクトがあります。この教室では、言語聴覚士の逢坂重志氏が主導し、言語発達障害や読み書き障害を持つ子供たちやその親に対して相談や訓練を提供します。プロジェクトの目標金額は300,000円で、支援者3人が既に参加しています。逢坂氏は北海道医療大学で言語聴覚士の免許を取得し、リハビリテーション病院や児童発達支援のデイサービスでの経験を持っています。教室は月1回や週1回の頻度で札幌市内で開催され、料金は無料または有料プランが提供されます。主な内容はことばの発達相談や読み書きの訓練です。プロジェクトの実行責任者である逢坂氏は、2024年2月29日までに札幌市の手稲区や西区でことばの教室を開設するための資金を集めています。初期費用としては発達検査バッテリーの購入費や訓練材料の購入費などがあります。

    https://news.google.com/rss/articles/CBMiJWh0dHBzOi8vcmVhZHlmb3IuanAvcHJvamVjdHMva290b25va2nSAQA?oc=5

  22. buchikuma-info より:

    「activity activity peers children」に関する最新情報です。

    タイトル: 自閉症の子供は、仲間よりも睡眠が悪く、身体活動が少ない
    主要なポイント: 自閉症の子供は、仲間よりも睡眠が悪く、身体活動が少ない
    参考文献: JAMAに掲載された研究
    関連コンテンツ: リンク先で詳細を読む
    関連記事: メールアドレスの更新、申し訳ありませんが、予期しないエラーが発生しました。

    要点1:
    キーワード: 身体活動、仲間、子供、自閉症、睡眠
    主な内容: 自閉症の子供は、仲間よりも睡眠が悪く、身体活動が少ないことがJAMA Network Openで発表された研究で明らかになった。

    要点2:
    キーワード: 自閉症、仲間、子供、身体活動、睡眠
    主な内容: 自閉症の子供と比較して、自閉症のない仲間の子供は、身体活動レベルが低く、睡眠の待ち時間が長く、総睡眠時間が少なく、睡眠効率が低いことがわかった。

    要点3:
    キーワード: 自閉症、子供、身体活動、睡眠
    主な内容: この研究では、自閉症の子供と通常発達の仲間の身体活動レベルを比較していないが、推奨される身体活動のガイドラインを満

    https://news.google.com/rss/articles/CBMieGh0dHBzOi8vd3d3LmhlYWxpby5jb20vbmV3cy9wcmltYXJ5LWNhcmUvMjAyMzEwMzEvY2hpbGRyZW4td2l0aC1hdXRpc20taGFkLXdvcnNlLXNsZWVwLWxlc3MtcGh5c2ljYWwtYWN0aXZpdHktdGhhbi1wZWVyc9IBAA?oc=5

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