プログラミングについて調べていたわけではないのですが、子供・ファミリー向けのApple教育サービスを調べ尽くしていたら、Swiftというコードでも学ぼうかと思い。

ついでにこどもも巻き込んで何か勉強したいと思ったので、プログラミングの知育玩具でも買い漁ろうかと思います。

プログラミングトイって何だ?
小学校でプログラミングが必修化される、という前置き的説明は面倒なので端折りますが、世間的にググっと人気が高まっている分野であるのは事実。

パッとみると、子どもがおもちゃやゲームで遊んでるようにしか見えないんだけど?
実際に、こどもたちは遊んでいるだけです。ただ、遊びと学びが直結しているのは、プログラミング学習の楽しいところ。

このロボットを、自分の指示通りに動かしたい!
その気持ちが、プログラミングへの好奇心へとつながっていくのです。
プログラミングトイの種類
種類は豊富です。
パソコンがいるもの、いらないもの
まず、プログラミングのコードにあたる部分がプリセットで用意されていて、パソコンなしで組み合わせて遊ぶ「パソコン不要の単体型」と、パソコンやスマホのアプリで、実際にコードを書いておもちゃに学ばせる「コードライティング型」に分類することが可能です。

難易度としては実際にコードを書く方が面倒ですが、遊びの幅が無限大なのもコードライティングに対応したおもちゃです。
年齢に合わせるよりも、子どもが「何をできるようになりたいのか」に合わせてロードマップを組めると、必要な玩具がわかってくると思いますし、自分のやりたいことが工夫することで「実現できる」という体験は貴重なものです。

でも、まだ何もわからない子どもが自分で選ぶのは大変じゃない?
ということで、まずはざっくりと「どんなプログラミングトイがあるのか」を解説していくことにします。
玩具の形状
プログラミング難易度ではなく、シンプルに「こんな遊び方がしたい」という場合には、まずは実物を動画などで確認してみるのが一番です。

当然、すぐに思ったように動かせるわけではありませんが、むしろそれが学習のさいのゴールであり、こどもの伸び代となります。

ただ、親も一切わからないようだとお手上げ状態になってすぐにおもちゃばこのそこに沈むことになります。

説明書がなくても何となく使い方がわかる、くらいのものから始めると良さそうですね。
年齢とステップアップの目安
「遊び」が基本に来るのが成長の大原則ですが、クルマが大好きで、クルマを動かすプログラミングトイを買っても全くできなくてゲンナリした、というのも(金銭的に)問題です。

プログラミング以前に、手先の器用さ、力加減、安全に対する認識なども総合的に考えて、どんなおもちゃなら適切かを考えていけるといいのかなと思います。
低年齢児は注意
低年齢児の場合、プログラミング要素はおまけで、ただのおもちゃで十分だと思います。ですが、あえてメリットを挙げるとすれば、プログラミングを利用してアップデートできるようなおもちゃだと、大好きなおもちゃがずっと使えて、長く楽しめるかと思います。

ただ、細かい部品のあるようなロボットタイプだと、部品の紛失、怪我・誤飲と言った事故のもとになる可能性もあります。

最低でも、LEGOを思ったように作れるくらいになった方が、細かい造作の必要なものはお預けにした方が良さそうですね。
プリモトイズ(Primo Toys) キュベット プレイセット

今、話題のモンテッソーリ教育の観点でも高い評価を受けているというキュベット。

もう、最先端の教育はとりあえず「モンテッソーリ」と書いておけば許される感はある。

ロボット部分が木製で、赤ちゃんにも馴染みやすい感覚だと思います。
カードでピピッと 初めてのプログラミングカー
プログラミングの基礎となる「指示の出し方」と、目標に向けて組み立てていく能力が育まれる幼児〜初心者のためのプログラミングトイ。

冒険マップで目的地を決めて、どういう指示を出したらゴールできるかを考える遊び方ができます。
指示の出し方は、「めいれいタグ」というカードをクルマにかざすだけ。スマホやパソコンがなくても簡単に遊べます。
コーディングロボット ボットリー
Amazon知育・学習玩具大賞2018で特別賞をとったおもちゃ。
コントローラ(リモコン)があるのですが、押したように動くのではなく「指示を決めてから送信」するのがポイント。

「繰り返し」など、プログラミングの考え方に必須なコマンド的なコードを設定できるので、「思ったように動かない」プログラミングの壁にぶつかれるおもちゃ。大事な経験です。
フィッシャープライス コード・A・ピラー
おもちゃ屋さんではよく見かけるのが、フィッシャープライスのグニグニ動くこのロボット。

イモムシの胴体部分がそれぞれアクションコードになっており、パーツを組み合わせることでロボットを動かしていきます。

プログラミングの基礎の基礎で、指示通りに動きをこなしていく、ことくらいしか学べないと言えばそれまでですが、直感的にプログラミングがわかるおもちゃと言えそうです。
初級編にはブロックタイプ
コードが既に組み込まれていて、組み合わせで遊ぶような「ブロックタイプ」が初級者にはおすすめです。シンプルに、おもちゃとしての楽しみもありながら、「ロボットへの指示はプログラミングで論理的に行う」ということが体感できます。
マインクラフト
仮装のブロックですが、キャッチーさと継続性、コミュニティの豊富さなど、現実世界との繋がりは世界レベル。

最近は、子供と一緒にマインクラフトの世界で創作活動している方も多く見かけるようになりました。
プログラミング入門教材として『Minecraft Hour of Code』という、学習支援団体が提供するものもありますが、シンプルにまちづくりがプログラミングっぽい、という勧め方もあるようです。


Education Editionもあるので、既にマインクラフトに興味がある子供なら、発展させて行くだけでいいのでプログラミングに親しみやすそうです。
学研のニューブロック プログラミング

みんな大好き、学研のニューブロック。
まだかな、まだかな、とうずく衝動を抑えて、コックピットと呼ばれる母艦パーツに指示を伝える「クルー」パーツを差し込んでいくことで、ブロックの動きを制御します。

クルーの指示が意外と多様で、ただ動かすだけではなく「反対」「2倍」指示があるのが面白いですね。

ニューブロックが既にある場合は、豊富なパーツを工夫して車やロボット、恐竜など、好きな形にして遊べるのが魅力ですね。
Kiditec set
スイスで開発。ただのブロックというよりは、「スクリュー」「ネジ」「ナット」など、ロボットを組み上げるのに最適なパーツが多いのが特徴。
LEGO Boost

Amazon の見本市で実際に展示されていて思わず前のめりに質問してしまったのがLEGO Boost。

LEGOというだけで、組み上げられるロボットは無限大。ファン層が厚いのでネットで探せば説明書以上の作品を、レゴファンが展示してくれており刺激にもなります。

「少し飽きてきたな」と思ったら、より難易度の高い作品を検索してみせることで、やるぞ、という気持ちになれそうですね。
プログラミング部分は、LEGOのアプリで行います。直感的にプログラミングの全体像が把握できるので、バグの修正なども簡単。

逆に言えば、スマホ・タブレットなどアプリを起動させるものが必要なので、子供が黙々と遊びたい時に子供用のデバイスを用意する必要があるのが注意点。

Androidに対応しているので、安いタブレットや、お下がりのiPhoneでも十分だとは思いますけどね。
iPhoneならペアレンタルコントロールでアプリやネット通信の部分的な制限も簡単なので、個人的にはおすすめです。
LEGOなら、今後もアプリの更新=プログラムの改善も期待できるし、ブロック自体の拡張性も恐ろしく高いので、子どもが既に好きなら「買って損なし」のおすすめ商品ですね。(高いけど)
ロボットタイプから遊び方は無限大に
ロボットタイプと言っても様々なのですが、複数のアクションを重ねていくことで、プログラミングは出来上がっていきます。

条件分岐ができるようになると、プログラミングの幅が広がります。「なぜ思うように動かないのか」という壁にぶつかることで、問題解決の思考が育まれていきます。
エジソン(Edison) プログラミングロボ P463
見た目はシンプルながら、遊び方は無限に広がる、オーストラリアのプログラミングロボット。2輪の自動車風で「これは一体どうやったら遊べるんだ」と思っていたら、何とLEGOブロックと繋がるらしい。

テレビなどの赤外線リモコンでも操作できるというのが驚き。
パソコンが必要となると少し敷居が高く感じるかも知れませんが、ビジュアルプログラミングとしても優秀なUI。直感で操作できます。

組み上げられるアクションに幅を持たせられるので、少し高いレベルまで伸ばすことを考えるなら、シンプルでかつ伸び代のあるいい商品だと思います。
ブロクセル
とにかく、やすい。これは触れていないのでなんとも言えないのですが、やろうと思えばたくさんのことができるけど、少し面倒だなと感じました。
簡単に説明すると、ゲームを作るブロックです。マリオメイカーみたいな感じですかね。絶対に面白いのですが、根気は必要。
子供が自分の思い通りにキャラクターやゲームを作れるのは、すごく楽しい体験なのです。
ただ、マリオメーカーを作りこなすレベルの子供なら、ブロックでの入力ではなく、普通にパソコンでinputできた方が、「操作面倒だな」で飽きずに、クリエイティビティを妨げないような気がしました。
mBot
Makeblock社のSTEM教育用ロボット。
組み立てが少し面倒そうなのと、それほど自由度は高くないので、説明書通りのものが基本。
ただ、Makeblock的には拡張パーツも豊富に取り揃えているそうなので、将来的にはレゴレベルを目指しているのかも知れない。

拡張パーツは割と専門的なセンサーが多いので、本格的にロボット動かしたくなったらおすすめできそう。
Ozobot
見た目は一番好き。
キューブに入ったプログラミングロボットで、基本的には「線の上を走らせる」というシンプルなアクション。
しかし、これはあくまでも入門編のような遊び方で、ビジュアルプログラミング「OzoBlockly」をオンライン上で使用することができます。作成したプログラミングで、Ozobotを動かし始めて、初めてプログラミングらしい動きが可能となります。
プログラミングを利用しておもちゃを超える
ロボットなどで「ある程度の指示」を実現できるようになったら、あとはプログラミングを利用して遊べるデバイスで、とにかく「活用」することにつなげていきます。

想像しやすいのはドローン。普通に遊んでも楽しいドローンが、複雑な動きを制御しながら、「意図したプログラミング」になっているかどうかを、映像で確認したりすることができます。
エスビーシーアンドエス(SB C&S) マイクロビット アドバンスセット
マイクロビットはイギリスで開発された「プログラミング教育専用」のミニコンピュータ。対応するプログラムが「JavaScript、Python、Scratch」と多様なのは、プログラミングができる親が嬉しいところ。
個人的には、「少しばかり本格的すぎる」というのが難点であり、長所。Micro bit自体は、センサーとプログラミング部分といった感じで、感のいい子なら「何ができる」につなげられそうですが、我が子含めて一般的な子供だとほぼ無理だと思います。

出力先のアイテムとして、いろいろなセットが販売されているので、「何がしたい」が先にある場合はセットも合わせて購入するのが最初は良さそう。
プログラミング部分が面白くなってくれば、ロボットでできることが自分でも想像してクリエイティブな活動につなげられると思います。道のりは長いですが、親も一緒になって楽しむことで、「家族の趣味」にまで昇格しそうな良品です。
ドローンスター(DRONE STAR) DRONE STAR プログラミング DS01-DSS
ドローン制御ならおすすめしたいのがドローンスターのプログラミングセットです。ドローン自体が難度の高い遊びではありますが、幸い超小型の屋内用。

プログラミング部分はビジュアルプログラミングなのでコードの知識は不要。
飛び道具でプログラミングに派生させる
番外編です。
MaBeee
MaBeeeはおもちゃを自由に起動させることができる「電池」です。
できることは「On/Off」と「強弱の調整」くらいなのですが、自分の持っているおもちゃを動かしたり止めたりできるのは、こどもには大いなる刺激となりそうです。
プログラミングトイのおすすめメーカー
ここからは最先端のプログラミングトイを失敗なく選ぶために、どの企業がどこまでの製品をリリースしているのかを追っていきます。
アーテック
アーテックは大阪の会社です。

Amazonで出品されている商品名が長いと中国メーカーだと思ってしまうのですが違いました。
Alilo
Aliloは可愛いロボットを、パネル、コントローラー、ボタン、アプリなどで動かすことで遊べるプログラミングトイです。

アプリを使えば、ビジュアルプログラミングが簡単なタップ操作で学ぶことができるのでとっつきやすいですね。
タカラトミー
タカラトミーは、タカラトミーですね。トミカ、トミカ、プラレールです。