ストラテラの限界量を試すことになってから、しばらくして医師より提案されたのが
コンサータも飲んでみますか
ということでした。これ、このまま薬漬けにされるんじゃないかと心配になりましたが、ブログのネタにもなりますし受け入れることにしました。
コンサータについての基本的情報
コンサータとは
ADHDの治療薬として日本でも認可されている薬剤。コンサータは薬剤名で、メチルフェニデート製剤の中でも徐放性があり、長時間効果が得られるようにカプセルに特殊な加工が施されている。ADHDの他に、ナルコレプシーの治療にも用いられる。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/メチルフェニデート
コンサータの役割
主にドーパミンに作用して、神経伝達物質の再取り込みを抑制します。
メチルフェニデートとリタリン
ちなみに、同じくメチルフェニデート製剤には「リタリン」という薬剤がありますが、現在はコンサータと同様に流通が規制されています。これは、2007年ごろの「リタリン騒動」に由来するのですが、詳細についてはWikiなどで探ってみていただきたい。
中枢神経に作用する薬は、厳密な管理と精神科の中でも「発達障害」に詳しい医師による丁寧な処方が求められますね。
コンサータの服用方法
服用回数
コンサータは、1日一回の服用で、概ね日中に効果が出るように調整していきます。この後、副作用の話にもなりますが、内服のタイミングを調整することでも活動がしやすくなったり、睡眠への影響を軽減することもできます。
私の場合、内服が遅くなると寝つきが悪くなることがあるので内服時間には気を配るようにしています。
コンサータの効果が感じられる時期
コンサータはストラテラに比較すると効果がすぐに感じられる薬です。内服してその日のうちに「明らかに違う」「違う世界にいるみたいだ」などの感想を持っている人もいらっしゃるようです。
私の場合も、ストラテラに比べたら「なんだかスッキリしたような感じ」があって「少し気分が高揚する」効果を感じました。
効果判定期間
効果があるか否かは3回程度の服用で判断可能となっています。
コンサータの効果の持続時間
だいたい、朝方に内服したら、夕方に効果が消えるような持続期間となっています。
コンサータの主な副作用
- 食欲低下(30~50%)、結果としての体重減少
- 寝付きが悪くなる(1時間程度の入眠の遅れ)
- チック(まばたきや頭を振るなど、意思に関係なく繰り返される動き)の増悪
実際に内服してみた感想
目が覚めたような感覚
コンサータを飲んで、効果らしい効果は感じていないつもりなのですが、それではレビューにも何もならないので、感覚的なところを説明します。
シャッキリと目が覚めたような感覚があります。
とはいえ、後述しますが、ストラテラ側の影響で朝方はしばらく気持ち悪くて動けないので、スッキリ爽快というような感じではありません。
電池切れはある
コンサータ内服している方は口を揃えて「電池切れ」の話をしますが、これはまさにそれ。
夕方から寝る前にかけて、プツンと集中力が切れたようになります。こうなると、もう使い物になりません。
今はライターだからいいのですが、看護師だとすると夜間も仕事があります。仕事中だと一気に効率悪くなりそうな予感がします。
嘔気はあまり感じない
私の場合、用量が18mgだったので、嘔気のような副作用は感じませんでした。というよりも、同様に朝に内服する「ストラテラ」の副作用が強すぎてコンサータを追加で内服してさらに悪化することはありませんでした、の方が正確ですね。
1日のリズムを保つための少量投与
内服の目的は、(病院の利益を度外視すれば)一日のリズムを保つことだったのでこれ以上用量を増やすこともなく、用量増加による悪化も体験していません。
1年ほど内服を続けましたが、長期内服による障害も今のところ感じていません。依存についても今のところはないようです。
心電図に異常が出始める
これはコンサータの影響とも、ストラテラの影響とも言えないですし、年齢的なところなのかもしれませんが、これまで異常のなかった心電図で異常波形が出るようになりました。
その後、循環器にも診てもらいましたが、そのまま経過観察になるようなものでした。あえて取り上げたのは、コンサータには「狭心症」の副作用が(割合は多くありませんが)あるため、情報提供として載せておきました。
過度に心配することはないと思うけど、どんな薬剤もそうですが、特に神経に働きかける薬は必ず副作用があります。
コンサータの効能について
コンサータは、ドーパミンやノルアドレナリンが情報伝達を行う前に再取り込みされることを防ぎ、ドーパミンやノルアドレナリンのはたらきを活性化させることでADHDの症状を改善します。主にドーパミンのはたらきに作用します。
ストラテラやインチュニブがノルアドレナリンに作用したのに対し、コンサータではドーパミンに作用する、というのが特徴の一つですね。
大人ADHDとコンサータ
大人のADHDの場合、コンサータを服用する上で注意する点などをまとめました。
内服時間が大事
コンサータは効果の持続時間が12時間となっているため、「内服する時間」がとても重要です。
大人の場合、仕事をしている方がほとんどかとは思いますが、「どの時間に効いてほしいか」と、「入眠する時間をいつに設定するか」の兼ね合いで内服時間を決めるのが良いと思います。
交代勤務時の内服時間には注意が必要
私は(元)看護師なので、夜勤があったのです。
この、「夜勤」と「コンサータ」は実に相性が悪くて言われた通りに朝方内服していると、夜勤前の仮眠ができなくなります。これは交代勤務ならではの注意点です。
あくまでも処方医との相談にはなりますが、眠れない場合などはまず相談してみましょう。
仮眠後の内服に切り替える
効果発現が日中に強く出てしまうので、私のような日中の仮眠が必要な生活習慣の場合、「夜勤前」の内服に切り替えるという対応をとりました。
効果が出てほしいのも勤務時間中なので、病院に行く前に飲む、くらいがちょうど良かったですね。
夜勤中の仮眠はできなくなる
私は、新人の時から「夜勤でもよく眠る看護師」でしたので、むしろ勤務中に寝ちゃう方が心配だったくらいなのですが。
コンサータ内服開始から、特に「夜勤休憩での仮眠」ができなくなりましたね。先ほどの「昼寝ができない」副作用が夜中に出ちゃう感じになります。
夜勤の仮眠をしないくらいで死にはしないのですが、16時間ぶっ通しの勤務時間なので、やはり仮眠をした方が疲れが残りにくいのです。
一時期は全く寝ない夜勤となる
コンサータの内服時間がうまくいかないと、昼寝もできず休憩中の仮眠もできない、中途覚醒もあるで、夜勤前なのに数時間しか眠れない、なんてことが多かったです。
なんとなく体は大丈夫なのですが、こんな状態で仕事してたらいつか事故を起こすな、と心配でなりませんでした。
コンサータとナルコレプシー
コンサータはメチルフェニデートという薬剤なのですが、これはナルコレプシーにも使用される薬です。
ナルコレプシーの場合は、主に使われるのは「リタリン」ですけどね。
ナルコレプシーとADHDについては別記事にまとめました。
コメント
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